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萩の宴

≪Music:KomuroFleeP 様≫
不覚 酔い痴れる
今宵 月の宴(えん)
不意に 袖に触れ
心 舞い上がる

-間奏-

「萩の花咲けり見に来ませ」
万葉集にて綴らるる
恋歌を準(なぞら)えて囁き声ぞ美酒に酔う
憂き紛れぬ想いの謀反

笑顔の下に隠るる謀(たばか)り
幾年経る忍びたる恋心
ならば散り過ぐるまでには
明かさなければと夢うつつ惑いもせず天の海が
見下ろす庭へ誘う四季の花が眠る星の林

-間奏-

見渡(うちわた)したる天に浮く雲 月の光縁取る
夜に散る宝石(たま)君と数え昔の物語して
吹く風の草木をなびかす如く
射干玉(ぬばたま)の黒髪を乱れせしむ
何とうなく天を仰ぎ眺むるを
隣へと移せば君は
返す返すや我が身へと目を澄ましけるを問へば萩の香(こう)
いかに高く芳しきと褒めり
よもや萎るる萩を背に

-間奏-

深く 酔い痴れる
今宵 月の宴(えん)
吐息 確かめる
指が唇へ…

散る花の色ぞ虚しきと言ひ君の袖は月を翳す
羽根のように抱かれし我が身の熱きこと火を焚くが如し
竜の雲に乗るよりは なお速く身の内を熱は巡りぬ
君曰く童より花の薫香(かおり)染みたる君に酔いけり


/////////////// かな

ふかくよいしれる
こよいつきのえん
ふいにそでにふれ
こころまいあがる

-間奏-

はぎのはなさけりみにきませ
まんようしゅうにてつづらるる
こいうたをなぞらえてささやきこえぞびしゅによう
うきまぎれぬおもいのむほん
えがおのしたにかくるるたばかり
いくとせへるしのびたるこいごころ
ならばちりすぐるまでには

あかさなければとゆめうつつはまどいもせずあまのうみが
みおろすにわへいざなうしきのはながねむるほしのはやし

-間奏-

うちわたしたるあめにうくくもつきのひかりふちどる
よるにちるたまきみとかぞえむかしのものがたりして
ふくかぜのくさきをなびかすご[とく]
ぬばたまのくろかみをみだせしむ
なんとうなくてんあおぎながむるを
となりへとうつせばきみは
かえすがえすやわがみへとめをすましけるをとえばはぎのこう
いかにたかくかぐわしきとほめり
よもやしおるるはぎをせに

-間奏-

ふかくよいしれる
こよいつきのえん
といきたしかめる
ゆびがくちびるへ

ちるはなのいろぞむなしきといい きみのそでは つきをかざす
はねのようにいだかれし わがみのあつきこと ひをたくがごとし
りゅうのくもにのるよりは なおはやく みのうちをねつはめぐりぬ
きみいわく わらわよりはなのかおりしみたる きみによいけり

/////// END

※ 意味
酔った勢いで片想いの相手を満天の星と月が輝く庭へ連れ出す。
懐かしい想い出話をしながら天を仰ぎ見ていたら風が髪を乱した。
ふと隣にいる彼を見たらまじまじと自分を見ている。
訊いてみると、萩の香りがこんなに香り高いとは知らなかったと褒めた。
すでに萎れた萩を見知っていながら。
突然の彼の抱擁。
私の熱は空高くへ飛ぶ竜よりも速く全身を巡る。
彼は言った、幼い頃から花の香りがする君に酔っていた、と。

※ 文字調節及び、もう少し現代調にする変更も可能です。

※ 出典 覚え書き ※

【万葉集】
我が屋前の萩の花咲けり見に来ませ 今二日ばかりあらば散りなむ
 巫部麻蘇娘子

天(あめ)の海に雲の波立ち月の船 星の林に漕ぎ隠る見ゆ
 柿本人麻呂

【新古今集】
花は散り その色となくながむれば むなしき空にはるさめぞ降る
 式子内親王

【土佐日記】
 羽根

【平家物語】
吹く風の草木をなびかす
竜の雲に乗るよりはなほ速けり
身の内の熱きこと火をたくがごとし。

投稿日時 : 2013/09/08 08:06    投稿者 :迷夢

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