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【A】
蘖の萌え出で 烟るは朱の鳥
連なりて誘い 嗚呼 彼方へと導いてゆく
【B】
朝露の 吹きしく風に浚われて
緋の雫 涙なぞりて降り注ぐ
【C】
いざ参らばや 焦がれし 光へ暁の失せぬ間に
時の間 現 偲び 呼ばうは恋しき君の名よ
いざ帰らばや 通路 分かつ門 閉じぬ間に...

【採用】みやまいり

紗綺

紗綺

もぐもぐぽてち様の【歌詞募集】和風ロック曲デモ【11/12〆切】http://piapro.jp/t/klwNへの応募用に書き下ろした歌詞です。
ご採用いただきました。有難うございました!

今後、打ち合わせの上細部等調整・変更可能性有りです。



和モノ好きが暴走して古語や古い言い回し、常用外の読みなどをかなり多用してしまったので、今回は読み仮名を併記しました。

明るく爽やかな和風ロックだったので恋歌を、と考えて書き始めたのですが、あまりに素敵な曲だったのでただ普通の恋歌の歌詞にしてしまうのは勿体ないと、これまた私の趣味を暴走させまして内容にはかなりの含みを持たせてしまいました。

タイトルの“みやまいり”は『宮参り』と『御山入り』のダブルミーニングです。
願掛けをしにお宮へと参ることと、異界への入り口ともされる“山”に入る、ということとを掛けました。

表向きの歌詞は『引き裂かれた恋人同士が尚も互いを想い、なんとか再び逢わんと長い道のりを辿る』という歌ですが、
単語単語を読み解いて裏の意味を探ると『死に別れた恋人同士が互いに黄泉と現世から相手を想い続け、どうにかもう一度会いたいと願って互いの世界の境界線を越えようとしている』という歌にしてあります。

一番と二番で敢えて歌詞をあらゆる面で対にしています。
一番は春、明け方、死者→生者、etc。
二番は秋、夕暮れ、生者→死者、etc。
ラスサビは二人が共に歌っているイメージです。

わかりづらい単語などに関しての解説は下記に記載致しました。
http://piapro.jp/t/8XL8

表向きの歌詞の方は遊女と客の禁断の恋のイメージでもいいかもしれません。(二人を隔てる“門”を吉原大門ということにして)

非常に楽しんで書かせていただきました。