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【時間泥棒7】赤いエンゲージ

有月 仮字

有月 仮字

時間泥棒7作目。念願のめーちゃん買ったので、時間泥棒の母親の歌。

街一番の歌姫。高嶺の花を射止めたのは、どうにも彼女に釣り合わない時計工。二人は互いにそれを運命の恋だと信じ、ついには添い遂げます。
問題が生じたのは、その後。生まれたその子が「時間泥棒」であることを知った時計工は、自分が何者かを思い出し、絶望に打ち拉がれました。歌姫も涙を浮かべ時計工に詰め寄ります。
「貴方は、かつてあったことを繰り返したいだけなの!?だから私を選んだの!?街を救う時間泥棒を作りたかっただけなの!?答えなさいよ!!」
仕組まれた運命に……誓った愛も見失い、二人は距離を置くことに。恋とは自分の心か、誰かに仕組まれた計算なのか。
「私はもう、貴方への愛が解らない。それでもこの子は愛しているわ。貴方だってそうでしょ。だから約束して……この子は絶対に、死なせないって!!街なんか、世界なんか救わなくて良い!!だから時間泥棒になんかさせないで!!」

それから時が流れて……
彼女が肌身離さず身につけていた指輪時計。時間革命によって時計が人に、人が時計に。人になった指輪時計は、時間泥棒に代わり大富豪と時計ギルドに復讐に向かう……