【小説】或る詩謡い人形の記録

投稿日:2009/03/07 20:59:00 | 文字数:731文字 | 閲覧数:349 | カテゴリ:小説

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間章ということで短くしてます。
ってか、短いから間章にしたのですが…w

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TEXT
 

間章~逃走~



村に着いた時には、既に夜遅く、暗闇に包まれていた。
暗闇を照らすのは、家々の明かりだけ。しかし科学者の家だけ明かりは灯っていない。
悲鳴を上げる扉を乱暴に開くと、科学者の家は既に蛻の殻だった。村の何処を探しても、彼らはいなかった。
――逃げられた。
そう思った彼女は、目の前にそびえる山を眺めた。
黒く染まった山は、木々を風に不気味に揺らしていた。それはまるで魔物のようだった。
そしてよく見れば、その山へ2つの足跡が続いているではないか。少し小さな足跡と、それよりもいくらか大きい足跡が。
「あの山に、逃げたのね」
彼女は足跡を辿って、魔の山へと歩みを進めた。
その足取りは、手紙を届けたときとは違い、極めて軽いものだった。



唯ひたすらに走り続ける。
双子を抱えた妻の腕を引いて山道を逃げる。
王の申し出を断ったのだ、今の王なら自分達を殺そうとするだろう。
きっと、刺客を送ってくるはず。
ならば早く、此処から離れたところへ逃げよう。
そう思った。
けれど既に時遅く、そんな彼らを追いかけてくる足音があった。
もう近くまで来ている。足音が大きくなる。
もっと早く走らなければ。
もっと早く、もっと早く、もっと早く、もっと早く、早く、早く、早く、早く、早、早、早、早!!!!
けれどそんなスピードに、子供二人を抱える妻が耐えられるわけが無い。
「待って、もう少しゆっくり…あっ!」
案の定、妻は枝に足をとられ、躓いてしまった。
「すまない…!」
そう言って、妻のほうを振り返った科学者は、動きを止めた。
その様子に気づいた妻は、夫が見つめる方向を向き、やはり動きを止めた。
何故ならそこに、彼らを追う剣を持つ王の盲信者が立っていたから。

漫画、アニメ、ゲームが大好きな人間です。

イラスト描いたり、文章書くのは好きですね。
イラストも文も上手くないですが・・・;


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作品へのコメント2

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    ご意見・感想

    >黄昏の記憶さん

    ま、まさかこれにコメントをいただけるとは…!!

    初めまして^^
    楽しんでいただけてとても嬉しいです♪
    嬉しいお言葉、本当に有り難う御座います!
    続きも楽しみだと言ってもらえて…!!

    有り難う御座います~!
    頑張りますね^^

    2009/07/28 20:45:21 From  雀蜂

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    ご意見・感想

    はじめまして~。

    「或る詩謡い人形の記録」見事な小説ですね!
    私もこのシリーズ大好きなのでとても楽しませていただきました。
    文才ありますよ、全然!歌詞をうまく引き出していて素敵です♪
    続きが楽しみです。
    がんばってください!

    2009/07/28 19:30:03 From  黄昏の記憶

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