とくべつな ひ
このせかいに うまれてきたならば
それは よくあること
じゅんばんどおりのときもあれば
そうでないときもあり
なにも うつくしいことばで かざりたてたり
ふしぎのくにのできことのように
してしまわなくてもいい
それは わかれであり
それは おしまいであり
かなしみと ぜつぼうとをともなって
おとずれるかもしれない
でも それは ときに
やすらぎであり
じゅうじつしたじんせいの
とうたつてん
このせかいに うまれてまもない きみたちは
なぜ そんなにも あのせかいにあこがれる
よごれること
きずつくこと
ねたんで
こばんで
うらぎって
そうして おおきくなっていくのに
きれいに
つよく
やさしく
うけいれて
しんじて
そうして うけつがれていくのに
ぼくはなにを つたえよう
ぼくはなにを のこしてゆこう
ぼくにできることは なんだろう
そんなきみたちの そばにいて
ぼくのできることは なんだろう
ぼくのむねにきざみこまれた
とくべつなひを まえに
かんがえていた
とくべつなひを まえに
かんがえていた