カンパニュラの投稿作品一覧
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救えるはずだった
子供の頃 罵られて泣いて付いた深い傷
未だに蝕んでくる痛い胸をどうすればいい
訳もわからずに傷ついた心がずっと泣いている
どのみちきっと ずっと絶え間なく続く不幸続きの道
大人になる手前で知った人の醜さを
今でも時折思い出すと気が狂いそう
何一つ信じられなくなれば単純だったのに
結...救えるはずだった 歌詞
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たった今あなたの息の根が止まったの
幾千の静寂と怠惰の間で生きていて欲しかった
閑散な風景 簡単なことではないさ
当然のことだろう 確かにこの場所にいるの
愛すべきあなたの本当の名前を知りたいな
絢爛じゃないけど一輪の花だけ置いていくよ
反対しないでね 僕だってもうすぐ逝くからさ
散々な人生 それ...花、草草 歌詞
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傷の名
結局駄目になったと思い知ってから傷に気づくのが遅い
いつだってそうだから、もうそこに特段感情もなかった
日の当たる場所を眺めていながらそこに飛び込もうとすらしないまま
何かが変わるのを 変えてくれる何かを待っている気でいたんだ
多分、何か間違えているんだ そんな事とうに分かっているが
そう呟...傷の名 歌詞
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言葉になれよ
言いたいことは積もり積もるのに蓋は一向に開く気配なし
噴水のように溢れ出ないから何度もこじ開ける日々
壮大な意味が枯れ果てて 残った命の背中を押す日々へ
伝えたいことが山ほどあるのに歌は一端をなぞるばかりだし
使い古された音を繋ぎながらなんとか生き延びる日々
広大な場所の片隅で 迷った...言葉になれよ 歌詞
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騒奏
酷く冴えた夜の真ん中には
貴女のことが騒がしく鳴っている
言葉にすれば消えてしまいそうだから
貴女と生きたことを記せない
裸足のまま駆けていく想い出に
明日がどうかあるようにと祈っている
孤独と対をなす位置に立ち尽くす
僕のことをどうか忘れないで
きっともう戻らないと知っているから...騒奏 歌詞
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流景になる
窓の向こうで夜が揺れ動いた
空が流れ脈を打っている
今際に言いたいこと 考えている
まだ逝くわけじゃないのに
間違いを繰り返す 朝に帰る
夜になる 消える そんな日々
未だにうまく言えない事だらけでも
こんな日々も過ぎていくから
流景になる...流景になる 歌詞
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アギト
最下層(憐憫の意)
安価な生命の樹
最多と最少の間
惨劇 大体がそう
散財 「創造」と言う
動揺 「同様」に酔う
酸化する散々な記 最速で
暗い層を淡々と喰らうそうで
嫌いなんだ じゃあ切っちゃえよ 関係者...アギト 歌詞
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青と独白
今から僕の話を語りたいと思うけど聞いてくれるかな?
うまく伝えられなくてもどかしい人生を歩いていた
意味も理由もないような日々の果て 流す涙もそっと色付く
酷く暑い日の一端に貴女がいたこと
僕は言葉がうまく使えずに 時として人を傷つけてきた
膿んだ心の扉に貴女が鍵をさしに来た
身体中の傷を...青と独白 歌詞
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そっか
貴女のせいだと思いたい
今でも眠れない夜があるの
欲情と機微の間
貴女の思いも潰えた
あれだけ嫌だと言ったのに
置き去りにされてしまいました
せめて覚えてて欲しいと
一人でに思う
貴女のせいだと思いたい...そっか 歌詞
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風が来る
途絶えない焦燥 時期尚早に見える出発時間
堪え切れない思いを背負ってもう走る つぶさに描いて
救えない淘汰 「未経験なんだ 誰も見えやしないさ」
奮い立たせた自分の信じる道に賭けているんだ
希望点が見えないせいで 全然前に進めないな
視線を切って 笑ったように見えたその瞬間に向かった
風が...風が来る 歌詞
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シャボン
錆び付いた脳に潤いを
あたしの心に水を入れていく
静寂に浸かった街の外れで
淘汰に傷ついた心を癒してる
柔らかな香りと胸の鼓動
愛した人のことを思い出している
心配しないでって伝えたいけど
とうの昔に言えなくて困っている
まだ時計の針 逆さまにし続けているんだ...シャボン 歌詞
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淡々譚
これはあっという間のこと
大海原 広い その向こう
あんな遠くにある
勇気の雫に手を伸ばす
僕の呼吸と
海の向こうの花枯れ族
波の音 空
どうでもいいくらい 生きてる
話す...淡々譚 歌詞
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メルヘン
もうどうしようもないくらい夢に待たされ続けてウンザリしていたから
全部諦めてこの部屋を出て行こうと思ってしまっていました
光が差して来る窓の外にも嫉妬を覚えてしまうくらいの
破裂寸前の頭の中 ゆっくり思い出そうとしてみました
始まりのことも初めての時も今ではまるで覚えてはいませんが
限りな...メルヘン 歌詞
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がんばらないの
どうしようもないくらいに胸が痛くなってきたから
今日は一息入れようと思って筆を投げたの
君の大好きだった豆を挽いて落ち着いている間
僕にないものをずっと考えていた
時々やっぱり君にちょっとだけ会いたくなるけど
叶わないことに時間を割くほど暇になれない
齷齪している僕のことをどうか笑っ...がんばらないの 歌詞
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青春がなんだ
仄暗い水底の奥に 輝いた光を
ただ待っているだけの僕はいつまでも止まったまま
時を巻き戻している そんな気になっている
今でも自問自答に暮れている
灯籠 明日へと流れて傷ついた午前三時
浅い夢の向こうにいるあの頃をただ壊している
しょうのない言い訳なら 言わない方がマシだなぁ
なんて ...青春がなんだ 歌詞
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或る恋文
嗚呼 晴天 遥かに春
散る花 貴女へ書いているは恋文
萌ゆるは木々 貴女にそう
幸あれと叫ぶ万緑に 逢いたい陰
枯れ果て去る 彼方に降る
雨あられ 息もつけぬほどに ただ今日
紫陽花 陽 今までなら
泣き腫らせば済んでいたことも 未だ凪
ただ悲しみに暮れるだけ...或る恋文 歌詞
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追うローン
終点地へ向かう途中 途中下車をしたアイロニー
窓の外から見える自然 ゆっくりと扉が閉じた
話すことすらままならず 気まずさを押し殺してる
二人きりになった列車が 再び汽笛を鳴らした
合わせた手を離すことなく 俯いて唇を噛む
彼女の淡い想いの種 正すことなく根付かせてる
本当の話をして 傷...追うローン 歌詞
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トトニ、こっちを向いて
「やだな この先ずっと生きていけんのかな」
心の声ばかりレコーディングされていく
モニタースピーカーなんて通して聴いたら
啓示でも得られるんじゃないかなんて 考える
「トトニ、ここから何が見えるんだろう?
貴女のような綺麗な瞳ならきっとそこには
僕に見えない夢の国でも何でも
...トトニの歌詞
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曇空、透過現象
今も鳴り止まぬ心の音
未だ立ち止まったままなのに
透過 次第に見える向こう側
今もまだ飽きもせずに覗き込む
ただの形骸化した言葉
捨てた私の横にある呼吸
淘汰された筈のこの芽でさえ
今はただ諦めずに佇んで
触れる貴方の手と息の根が...曇空、透過現象の歌詞