Lettice376の投稿作品一覧
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戦え!美術部! 筆とキャンバスで
世界を描き出せ!
七月終わりの美術室 クーラーなくて汗が出て
グランドでは運動部が懸命に走ってて
揮発性のオイルにまみれた 青春が過ぎ去って
遊びに出かけるクラスメイトを 嫉妬の念で見つめてる
下塗りに構図、デッサン、絵具 揃えて描きだす
静物、自画像、他画像、風景...キャンバスアタッカー
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隣で君は言ったんだ「メルアド交換しようよ」
私は快く応じました
積極的に隣に座り私に話を振ってくる
ちっとも面白くもない話を
合理主義な現代人は何をやるにしろ指標を求め
友達作りにさえ目標を定めている
最も分かりやすいメルアドで友達認定をして
「友達だから」としつこく付きまとうのさ
卒業と同時に 私...優しい彼女のブラック思考
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ついにやってきましたこの町
憧れ中の憧れでした
いろいろ理由付けてやってきました
その他諸所の事情もありました
ついにやってきましたこの町
憧れ中の憧れでした
電車が絶えず駅にやってきて
通勤快速が便利で
ついに来ちゃったぜこの町!
せめてものカルチャーショックというのは...新・東京少年
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いつの日にか世界の木へ
小さな世界の真ん中 君と僕は出会った
それぞれ幼い僕ら なんにもできなかった
小さな世界の真ん中 ゆっくり大きくなって
幼かったはずの君は 次第に大きくなって
取り残されてゆく僕は ただ君をじっと見つめるだけ
僕の体も少し 大きくなってゆくんだよと
君に伝えたいはずの言葉は伝...万年世界のユグドラシル
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僕を迎えに来た死神を返り討ちにした
理由はまああれだ、まだ死にたくなんてないから
今まで苦しみとかロク感じたことのなかったらしい死神の
断末魔を僕はただ黙って聞いていた
僕はその日から何処かの世界で一躍有名人に
理由はそう、超強い死神殺しちゃったりしたこと
その後死神たちは死期を逃れた僕を一斉に襲い...少年と死神とイカレた天使のおかしな日常
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気が付けば大騒動(カーニバル) もてはや美女(レディ)
取り囲む少年少女 雑音(ノイズ)は果てなく鳴り響く
美しき白鳥(シュヴァーン)に醜い鴉(レイヴン)は
影で密かに火花を散らす
そういえば孤独(ローリネス) 花握る少年(ボーイ)
取り囲む少年少女と馴染みの聞かない偽善者と
慈しむ詩人(ハイネ) ...アンチ・レイヴン
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幼いころから嫌だった 手繋ぎ楽しく歩くのが
僕のポジションはいつだって右 先生は言ったんだ
「男の子は女の子を守るために右手使えないとね」
だけど僕は困ったことに あいにく完璧な左利き
しばらくしてそれなりにね 大人になったある日の事
僕は本当に 心から守りたい人が出来て、出来てしまって
「男の子は...Lefty sign
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少女ヒーロー6350(ろくさんごーおー)
救いを求める声よ届け
夢を見るこの世に味方する
ヒーローは呼べばすぐ来ると
嘘っぱちを振り切り走り出せ
僕は遠くからそれを見つめた
夢は堕ちるものさ
時は過ぎ去るものさ
絶望 塗りつぶされた世界を
さあはばたけ僕らの……...少女ヒーロー6350
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ひたひたっとロンリー、少女は。
左、上下、気分屋で
テキトー、論理、やっちゃって
やがてそうそう最悪
ひたひたっとハイなテンション少女
左、左右、激昂して
ずれた論理を堂々披露
やがてそして矛盾少女
だったらそうして冒涜権利、矛盾点の突き放し
知って没頭走って顕著、面倒四面...最悪少女の杞憂
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本日 12時14分起床
自堕落に落ちた日々
今日は寝て過ごしたいな
いつの間にこんなんなった
自堕落に切れた日々
今日は寝て過ごしたいな
自嘲的に笑う
無限 無限ループにはまった
残響 耳に響いてやまず
誰かの罵声が今も繰り返された...螺旋階段ぐるぐる
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あの空の色は暗く灰色の
所謂、雨雲の中に
どうやら花が一輪咲いたと
どうも伝えたいらしい
僕はこの場所で十六になった
所謂、育った場所を
どうやら次は別の場所へと
どうも進んでいくらしい
明日はどんな暗い世界で
生きていくのだろうか。...十六歳
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選択肢一つで左右される
『フラグ』もしくは『ありきたり』と
言われるに限る素晴らしき展開
命についての物語が大体病気とかその辺で
必ずDEAD ENDということなのです
漫画のような展開も
現実(リアル)でも少なくないかもね
特にテレビなんてそんな展開を
見てる人は案外望んでいるから
嘘もホントも関...ボクらのフラグライフ
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例えばいつものように
一番乗りに教室に来て
自分のやりたいことを
伸び伸びとやれること
例えば違う日常の中
教室にはしがらみの物
自分のやりたいことが
騒がしく掻き消えること
ねぇロンリーな少女はどうやって
ここに耐えていけたの?...四面楚歌
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空の下、雨
降って、星
きらりとも、見えないよ……
花が、咲いたよ
暖かい、太陽
当てないと
枯れちゃうよ……
ねぇ、傷つくのは怖くないと
言ったのは
赤い赤い赤い赤い...蒼に咲く花
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いつもだったらと悪態をつく
懐かしい記憶を掘り起こす
いつだっけ?最後にあの場所に
君と二人行ったのは。
街の駅前で待ち合わせ
君の開口一番「どこいくの?」
「まだ内緒」返す言葉に拗ねる君
その顔が無性に可愛くて
電車待って自動販売機の
缶ジュース俺のおごりで買って...プラットホームと缶ジュース
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結局そう?大体そう?
そうですかぁーそうですかぁー
実際こう?実質そう?
へぇーそうなんだぁーどうでもいいわぁー
ねぇねぇどうでもいい話
聞きあきちゃったから
予定通りの計画壊して
逃げちゃいましょーよー
理想郷(ユートピア)と言うはかない幻想
いつまで信じるというのさぁー...スペルミス
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西の空は曇天
向こうの空は土砂降り。
夕焼け 美しくない
闇色 同じ色
夕立 雷が響く
同じ色 今日も同じ
西の空は曇天
こちらに来るころには
夜なって 雲が来ても
気付かないだろう、気付かないだろう。...西の空は曇天
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赤く染まって白いTシャツは
やがて 黒に色を変えた
純白を黒に染めた堕天使は
やがて 蝶へ姿を変えた―――
何気ない日常の中の狂気が
『僕』をささやかな快楽を与える
自力で立ち上がる事さえできない
アリやハチを嘲笑いながら
『僕』を黒く染める
バックステージは 路地裏で...Bloody Backstage
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段々段々面倒臭くなる
悠々自適に過ごしたい
才色兼備な八方美人と
孤立無援なこの私。
段々段々シカトしてくる
一朝一夕好きにしろ
才色兼備な八方美人と
孤軍奮闘その私。
「八方美人?誰のこと?」
悠々自適なあの女...雑食系女子
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小さな思い出を君にあげよう
小さな小さな思い出を……
花が咲いたよ 小さな花
笑う君 僕も笑うよ
陽だまりと蒼い空
こんな時がずっと続けばいいのになあ
花が咲いたよ 小さな花
僕は思う 君は笑うの?
木の影と曇り空
こんな時がずっと続けばいいのになあ...Kalanchoe
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ありきたりな歌 聴いて楽しむの
少し違う歌 聞いてバカにする
ホントにいいの? そんなんで
アナタたち 自分のことわかってる?
ありきたりな歌 聴いてバカにする
少し違う歌 聞いて嘲笑い
「ああ、所詮綺麗事。自己満足の塊。」
そう言って自己矛盾を起こす
言葉→矛盾 形=見た目だけ
美しい言葉 語り ...偽善者たちへのラヴソング