ビブリオの投稿作品一覧
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あいつはサタンの犬
ヒトラーの尻をしゃぶりながら
私たちの子供を殺す
悪魔に媚び諂う犬だ
地獄に帰れサタンの犬
今すぐ帰れサタンの犬
軍国主義の侵略者
その末裔たる私が言う
私たちの子供を殺して笑う
おまえはサタンの犬だ...サタンの犬
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排外主義に抗議する プラカードが揺れてる
あんなの意味ないよって君は笑うけれど
すべてのノイズを切り裂いて
それは私に届く
答えは道路の上 風に吹かれている
入管前でコールする 声が聞こえる
騒ぎたいだけの奴らだ 君は嗤うけれど
あらゆるノイズを貫いて
それは君にも届く
答えは道路の上 風に吹かれて...風にふかれている
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世界を覆う憂鬱な気分
いいえ、それは気分だけじゃなくて
本当に起こっていること
君はひとりぼっち
なんにもできない
いいえ、いいえ
世界を飛び回る悲しみの粒
そう、それが私のからだの
奥深く突き刺さる
私は無力...いやな気分
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青い夜は出かけよう何処かへ
なめらかな風が頬を撫ぜてゆく
イヤフォンから聴こえる
ロックバンドが「愛しているぜ」と
私に歌う
横ぎる猫と見つめあう
おまえは独りぼっちで何処へ行く
あたまの奥で響いてる
ロックバンドは「愛しているぜ」と
何度も歌う...春夜
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きみが貧乏に怯えて暮らすのは
私が転落を恐れて生きるのは
すべて政治が間違っているからだ
ぶちこめシスター
ねじこめブラザー
次の選挙で落としてやる
憎しみが世界を塗りつぶして
きみと私は干からびて割れてゆく
あいつは何にもしないでのさばり続ける
ぶちこめシスター...ぶちこめシスター、ねじこめブラザー
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太陽の王様がぼくらを照らす
宇宙の法則に従ってやってくる
空はひび割れ海は干からびる
ぼくらは静かに枯れてゆく
宇宙の軌道にそって
ゆっくりと近づいてくる
まっしろな光がふりそそぐ
天使のように舞いおりる
音もなく影もないこのほしで
ぼくらは静かに砂になる...太陽の王様
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曇り空に鳩が鳴いて 地獄のマンディが始まる
人身事故に舌打ちする 地獄のマンディが走り出す
地獄のマンディが私を連れて行く
白いシャツに染みが広がる それは全部自分のせいだよと
慌てる君をせせら笑う 地獄のマンディが滲んでいく
地獄のマンディが君を汚す
地獄のマンディが君を連れて行く
耳の奥で鳩が鳴...地獄のマンディ
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曇りのち雨 雨のち曇り
あいつを思うたび
湧き上がるこの怒り
深いリバーブの底から立ち上がる
オーバードライブが今夜も
頭のなかで鳴り響く
叩きつける 雨の夜に
私の邪魔をする
あいつをぶちのめす
渦巻くフランジャーの嵐猛り狂う...おーばーどらいぶ
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ペルシャの子羊ムゥ 薔薇の花園でムゥ
ああ、むせかえる春の匂い
夢を見ている
長い猫に巻きつかれ
空飛ぶ 風の匂い
紅茶を一口ムゥ 溜息一つムゥ
ああ、誰かに呼ばれている
夢を見ている
虹色の街の向こう
銀色うさぎが赤い目で...ペルシャの子羊ムゥ
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戦争に反対するのは
平和に暮らす私がすべきことだ
戦争を止める その意思を
平和にぼけた私があいつに示す
戦争をやめろ
何度でも何度でも私は言う
無駄じゃない意味がある
何度でも言え
プーチンがウクライナを侵略している
私たちはあいつを倒さねばならない...戦争に反対するのは
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最初に雉がたまを突く
次に犬がかぶりつく
仕上げは猿だ
思うさま握りつぶす
おっさんは終わる 平和が世界に訪れる
今度は馬がたまを蹴り飛ばす
猛り狂う牛 踏みにじる
最後は猿だ
思い切り握りつぶす
おっさんが終わる 平和が世界に訪れる...おっさんが終わる
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丘の上のももいろの家
若い男が出たり入ったり
出るかとおもえばまた入る
入るかとおもえばまた出てくる
ももいろの窓から顔出す女に
聞いてみたんだ
「ねぇ、あんたらいったいどっからきたのさ?」
「そんで、なにをしてんのさ?」
女はわたしを見つめて言う
じっとわたしを見つめて言う...ももいろの家
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関節にスプレー あれは錆止めなのか?
朝夕に手足にオイル これも錆止めなのか?
妹よおまえはロボットだったのか!?
星降る夜は星をかぞえて 夜空を駆け上がる
十五のこころ
「コンビニ行くなら炭酸買ってきて
炭酸ならなんでもいいから」って
妹よおまえは電池駆動なのか!?
とびだせ雨の夕暮れ ひかるまち...ロボットだったのか!?
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自問自答するだけで 私は何もしない
そんな資格があるのと 自分に問いかけるだけ
正義はいつでも目の前で風に吹かれている
見えないふりで私は答えが来るのを待っている
少し笑うために 彼を踏みにじる
ただの冗談だよって 彼女を傷つける
正義がいつでも風の中で私をみつめている
気づかないふりで私は笑えるネ...風に吹かれて
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あたまゆるゆるのままいこう
ひとの痛みもわからないままいこう
彼らが二度と立てないように
正義を振りかざしていこう
なぜならヘイトスピーチは社会正義に反するからだ
汚れた心そのまま
平和にぼけたあたまもそのままいこう
恵まれた生い立ちは棚に上げて
正義を楯にしていこう
なぜならヘイトスピーチは社会正...社会正義
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アメリカ軍のヘリコプターは
私の空をファッキン低く飛ぶ
日本政府は激しく抗議する
「ヤンキー・ゴー・ホーム、ただちに」
しばしば落ちるヘリコプターが
私をなめるようにファッキン低く飛ぶ
総理大臣は大統領に電話して言う
「ヤンキー・ゴー・ホーム、ただちに」
アメリカ軍は言う
「日本なんか3秒で制圧でき...アメリカ軍のヘリコプター
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君を見るたび ハートがスキップするんだ
君とみつめあえば もっとハートがスキップするんだ
灰色の教室に色がついて なみだがこぼれる
君の声を聞けば ハートがスキップするんだ
君と話したら きっとハートがスキップするんだ
沈んだ教室に音があふれて なみだがこぼれる
君をもっと見ていたい 声が聞きたい ...はーとがすきっぷ
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だれも知らない ぐっとくるようなセクシーミュージック
今はまだ君のあたまの中で鳴っているだけ
ああ 音と言葉が溢れ出す
だれも聴かない ぐっとくるようなセクシーミュージック
今日もまた君のあたまの裏側をノックする
溢れ出す音と言葉が君を解き放つ
溢れ出す音と言葉が私をつかまえる
今はまだ君だけの ぐ...ぐっとくるようなセクシーミュージック
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エブリデイ こねこみたいにくっついてたい
エブリデイ こいぬみたいにじゃれあってたい
夢を見るために眠ったりなんてしない
あしたはふたりでどっかいこう
エブリデイ ちょうちょみたいにふわふわしたい
エブリデイ くらげみたいにゆらゆらしてたい
夢を見てるような毎日のために
どんなときだって強く生きよう...エブリデイ
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わたしはいつでも 後先考えないで
かたむすびをしてしまう
今日もまた 流され流れるまま
二度とほどけぬ かたむすび
ああ これはもうはさみで切るしかないね
いつだってそうだ 何にも考えずに
またやってしまう
もとにもどせぬ 二度ともどせぬ
かたむすびを
ああ これはもうはさみで切るしかないね...かたむすびをしてしまう
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電車の中で君はゆれてる朝日をあびて
右に左に上に下にメガネがきらり
海の底のこんぶのように君はたゆたう
授業中でも君はゆれてる風もないのに
整列するときでも一番前であたまがゆらり
海の底のこんぶのようだ君はたゆたう
深く潜れ海の底へ
君はたゆたう海の底で
こんぶのように
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もうすぐ鳥がくる。
私たちの誰かをつかまえて、高い空の上から落として殺してしまう。
「どうしてこんな酷いことするの。」って聞くと、「スポーツだよ。」って鳥は言う。「おもしろいから。」って鳥は言う。
あしたは私の番かもしれない。
硬い嘴でつつきまわされて、殺されてしまうかも。
「何のためにこんなことす...とり
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さるの宅配ドライバー
発車オーライ助手はいぬ
夜どおしはしるハイウェイ
きょうの荷物は異臭ただようスーツケース
かぜがすっとんでいくぜ
つきがおっかけてくるぜ
いぬが言う
いぬのナビでひたはしる
たどりついた山のおく
あて先はつめたいダムの底...さるの宅急便
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はだしで階段かけあがる
きみの足音が僕を打つ
僕の言葉はいつも君を汚してしまう
夏の踊場にひるがえる
きみの長い髪とひかる風
僕は言葉でいつも君を汚してしまう
僕の言葉が君と世界を汚してしまう
はだしで階段かけあがる
きみの足音が僕を打つ
僕の言葉はいつも僕を汚してしまう...言葉はいつも
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でっかいサウンドシステムが
今夜 街にやってくる
見捨てられて泣くひとたち
地団太踏んでなくひとたち
踊れ シャカの説教ダブ
きついディレイが繰り返す
空気がふるえだす
追い詰められて泣くひとたち
うずくまって泣くひとたち
踊れ シャカの説教ダブ...踊れ シャカの説教ダブ
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健やかなるときも
病めるときも
朝も昼も夜も
ねこをあがめよ
ロシアンブルーであろうと
キジトラであろうと
その毛色をもって
接する態度をけっして変えてはならない
ねこをあがめよ
ねこをたたえよ...ねこをあがめよ
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あのこがはいてる セクシーブーツ
わたしもはきたい セクシーブーツ
ももいろにかがやく にしきへび
じまんするんだ セクシーブーツ
みせびらかすんだ セクシーブーツ
そんで ねえ あんた
へびのまえにどげざしな
まがってくねって あんたをさがす
うねってのたうって あんたのいえまで
どこにいたってお...セクシーブーツ
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夜の帰り道 街灯の下で
なぐりあい 血を流す小人が二人
そこへ黒猫 ひらりと飛びかかり
小人を咥えて 闇へときえる
あとには 血だまりのなか
ちぎれた小人の生首ころん
日曜日の公園 滑り台のうえで
掴み合い 血まみれの小人が二人
そこへ鴉が ふわりと舞い降りて
小人を咥えて 飛び去って行く...生首ころん
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あした晴れたらどっか行こう
ひかる野原ゆれる草むら
あした晴れたらどっか行こう
そよぐ風にこぼれる朝露が
世界を映してどこまでもころがっていく
あした晴れたら洗濯しよう
青空に翻る私たちの袖を膨らませて
吹きぬける風が世界中を駆け巡る
木々の枝を鳴らして山をはしる
さかなのせびれをなぜながら...あした晴れたら
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ロ・セレイソティアは歌う 愛の歌
愛してるって何度でも
民主カンプチア
キリングフィールドのマリーゴールド
ヨー・オウラーラングの反抗の歌
繰り返す 土の下から
民主カンプチア
キリングフィールドのマリーゴールド
歌うは パン・ロン
キリングフィールドのマリーゴールド...民主カンプチア
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ポケットの中の小銭を鳴らして
コンビニへ行く君とすれちがう
春の日が落ちて夕闇がせまる
やさしい夜がぼくらをつつむ
どこかで犬がうたっているように
ないている
今ごろ君は坂道下って
あたたかな闇に滲んでいる
夜の底でないているようにうたう
やさしい闇が君へとつづく...やさしい夜
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歌い続けるには どうすればいい
踊り続けるには どうすればいい
いえの中から私たちは言う
いえの中から私たちは要求する
でっかくさけべ
金持ちのあいつにはわからない
踊り続ける私たちのことが
いえの中から私たちは言う
いえの中から私たちは主張する
でっかくさけべ...でっかくさけべ
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乱れ髪ジョーが行くところ
必ず強い風が吹いている
ゴールデンウィークはおいでやす
気を付けなよ舞妓はん
奴が行くぜ
渦巻く強い風のその向こう
乾いた笑い声の奴がいる
夏休みにはボンジュール
油断するなよパリジェンヌ
奴が行くぜ...乱れ髪ジョー
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テーブルの上に座って
窓の外を見ている
五月のひかり揺れてる
目を閉じてずっと見ている
魚が空に消えて
鳥が海に溶けていくのを
お母さんが呼んだって
返事はしないよ
そうだシュガー&スパイス
君はシュガー&スパイス...シュガー&スパイス
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行けと言えば行く
戻れと言えば戻る
すべて我が意のまま
権力を我等に
我が手に権力を
右と言えば右
左と言えば左
言うがままに動く
権力をこの手に
行きたくないところには行かない...権力を我等に
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