夕立の投稿作品一覧
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整ってばかりの言葉は嫌い
綺麗に並んだ説明も嫌い
私にはそんなの要らない
0と1だけあれば それだけで十分
なんだって作って見せてやる
知識を押し込められて 自由を奪われて
牙を折られた私はナンダ?
指図されるままの私はまるでロボットだ
そうじゃあ無いだろ それは違うだろ
「私」は「私」が証明す...「0401」
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ちょいとのそこのあんちゃん
こっちで一緒に酒でも飲もぉや
それともチンチロリンして遊ぼうか
此処へ来たらば 俺らは兄弟や
話くらいは聞いたるよ?
そうかいそいつぁ可哀想になぁ
でももう安心や 此処へ来たなら
俺らは歓迎 現実忘れて夢見よか
今夜は奢りや好きなだけ遊んでいきな
此処は俺の住処や...「日陰者の乱痴気騒ぎ」
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君の声が好きだよ
手紙でなら伝えられるのに
直接言うのは照れくさいんだ
明るく元気な声で
僕への愛を話してくれる
そんな君が大好きだ
平凡な僕に色を付けるように
君は突然現れた
恋に落ちるには一瞬で
もしかして君が背中を押したでしょ?...「君に落ちる」
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しんしんと雨音が2人を隠す
どうか今だけは身分を忘れて
狐のように化かされて下さい
愛しき貴方へ 今逢いに行(ゆ)きます
傘をさして 君を探す
月が満ちた時 会う約束
微かな月明かり 高鳴る鼓動
雨音が風を切る 紫色の雫が落ちる
久しぶりの手は 震えていた
短い一晩の逢瀬...「恋に酔う」
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懺悔します
懺悔します
私は罪のない人を殺めてきました
それが国の為だと信じてきました
それが未来の為だと疑いませんでした
わかっています 神などいない事
空虚に許しを乞う間抜けな姿
けれど何かに縋らずにはいられないのです
私のとっての罪とは何ですか?
貴方にとっての正義とは何ですか?...「メメント・モリ」
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「大丈夫 大丈夫」って
君はそれしか言わないよね
本当は「助けて」って悲鳴が聞こえる
一人で抱え込まないでよ
いつも笑顔で馬鹿やって
喧嘩しまくってでも仲直りして
でも本心では泣いていて
そんな君に気付けない僕は馬鹿だった
行かないで 消えないで
まだ君に「ありがとう」って言ってない...「枯れた向日葵」
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ONE NIGHT LOVE
今日も独り夜の街を歩く
私の価値は貴方が決めてよ
煙を顔に吹きかけた
嘘か本当か見抜けない馬鹿に
「助けて」と縋り付く
少し声を上げれば 驕り高ぶる
散々吐き出した子供を抱いて
また神の元へ返す
この街では愛情はお金で手に入る...「アングラ」
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夏の暑い日 空を見上げる
綿菓子の様な雲が広がる
遠い遠い空に思わず手を伸ばす
夏は正直嫌いです
暑いのが駄目なんです
でもそんな夏にも良いとこあるよ
食わず嫌いになってませんか?
1日蝉の合唱が聞こえ
夜には大きな火の花が咲き
冷たい水の掛け合いは白熱する...「夏の日」
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触れた指先 淡い恋心
雪のように降り積もる恋文
ただ愛しくて ただ逢いたくて
今日も1人貴方を想う
貴方への想い 花開く
夕焼けに染まる横顔に
見惚れていた私だけの秘密
寝たきりの頭に響く声
ヒラリヒラヒラ舞い落ちる
貴方の言葉は花吹雪...「桜色」
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私に熱は無いけれど
私に身体はないけれど
それでも 貴方が好きなの
貴方じゃなきゃ駄目なの
例え選ばれなくても嫌いになれないの
傍に居てくれるだけで良いの
こんなに恋焦がれているの
何千回、何万回でも言わせて
「大好き」
自分を持った貴方が大好き...「ふぉーゆー。」
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君との恋に火傷しそう(アチッ)
息を吹きかけないで 冷まさないで
もうこの恋は消火出来ないの
燃やし尽くそう私の心
細胞の一つ一つが
君を求めてやまないの
この薄い壁ですら煩わしいな
瞬きという名のシャッターを切るの
チャイムの響きが勝負の時間
君は人気者だから...「レッツ・ストーキング」
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もう言葉なんて必要無い
私達に残されたのは1つずつの弾丸
「×××」なんて名前呼ばないでよ
最期は笑って さよなら
微かな声のラジオが言う
「もう大半が他国に食われた」って
女子供も武器を持つ
眠ったのはいつだったか
虚ろな目で弾を装填した
キレイな水とか フカフカなベッドとか...「終止符を乞う」
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クソな奴らを打ち上げろ
こんな世界など愛せるか
痛みでふと我に返る
そこらに転がるは俺自身
くっだらねぇ世界が嫌になって
でも逃げる勇気も無くて
情けなくて涙も出ねぇや
ナイフの痛みもご愛嬌
ムカつく奴らを殴って蹴って飛ばしても
それは所詮下らぬ妄想...「bullshit」
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ふと気付けば 貴方へ送った恋文は
これで百通目 そっと箱にしまい込む
どうしてでしょう 紙が滲むのです
何故でしょう 胸が痛むのです
赤く黒ずんだ空は青く変わり
桜吹雪が雪の様にはらはらと落ちていく
失った物が多すぎて
愛しい貴方の顔も思い出せない
さようなら 愛しき蛹の貴方
今、逢いに逝きます...「サクラ、散ル」
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生まれは裕福な貴族の家庭で
両親は厳しい人達だった
いつもレッスンと言って机に縛り付けるの
だからこっそり抜け出した
ずっと自由を求めていた
つまらない日々を抜け出したかったの
石像の様に動かない日々はもううんざり
挑戦する楽しさを知ったわ
今まで諦めていた物をまた集めていく
裸足で走る事がどれ程幸...「羽を求める」
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(リン)
手を取って 君とみたいな
新しい世界を
(レン)
晴れの日の何気ない毎日
流れる時間と同じ声
窓辺に座る君を見る
今日は何を考えてるのかな
裏表のない素直な君に
恋をして想いを募らす...「綿菓子」
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お前は踏み荒らした雑草の数を覚えてるか?
殺した虫の数は?手を汚した回数は?
覚えてないだろうね
だってそれは無意識にしてきた事
でも被害者は忘れない
延々と呪いの言葉を吐いてやろう
お前が言った事 私は忘れない
お前がやった事 私は忘れない
お前が生きている 私は許さない
馬鹿な笑い顔 反吐が出る...「怨嗟」
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今この世では誰でもがスターになれる
映える写真と盛ったメイクで一覧埋めれば
「ハイ!スターまた一人完成!」
止まらない承認欲求
ぽっかりと空いた虚像への憧れ
本当の私はどれ?
Look at me
Look at me
スマホ片手に今日も出歩く
Look at me...「Look at me」
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深夜のラーメンは背徳感
深夜の甘いもの背徳感
私は背徳感を求めて生きている
無理なダイエット 続かない筋トレ
あーもうやめたいな
だらけて怠けて生きていたい
好きな事もやりたい事も
何もかもとりあえず金がかかる
無駄遣いしない為には
天に召されればすべて解決...「愛すべき日常」
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今日もありもしないホラ話を
道行く猫に話しかける
「もう聞き飽きたよ 君のその話」
聞こえないはずの幻聴さえ聞こえる僕
もう歩き疲れて 生きることすら疲れて
でも死にたくねえなって内心は怯えていて
結局のところ僕はただ 独りで居るのが
怖いだけの弱虫さ
くそつまらねえ人生を
ただ繰り返し送ってきま...「生きたがり」
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これは君の為じゃないわ
全部私の為よ
勝手に勘違いしないで
ハッキリ言って迷惑だわ
浮かれている狼達も
醜い陰口を零す兎達も
表では厚い皮を被ってる
私はそんな風になりたくない
いつだって自分が1番可愛いの
背伸びした高い化粧品...「WOMAN」
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君との出会いが
僕の全てを変えたんだ
伏せた睫毛に揺れる瞳
呼吸など出来ないこの身体が
息をした瞬間だった
君は僕とは違う
意志を持ち 尽きる命を抱いている
画面越しに映る君は
いつも不安定だ
揺れる振り子時計...「君のせいで呼吸が出来ない」
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A
僕らにだって感情はあるのさ
怪物だって人間と同じだ
何もかもが完璧に出来るわけじゃない
不完全だって美しいさ
静かに生きて愛する人と朽ちていく
ロボットじゃないんだ
完璧を求めないで
水面を目指して泳ぐように
光を探し求めるよ...「花束を抱く」
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もしも 明日逝くのならば
君を連れて逝きたい
そう思う程に
君を愛している
電子パネルから覗く景色は
何が本当で何が嘘か分からなくて
0と1の鼓動が導く
その先に君が居たんだよ
スマホの中に居るけれど
心はいつも君の隣で一緒に歩いてきた...「memory」
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返せ 返せ 返せ 返して
僕の平穏を返せ
嗤った馬鹿にした屑共を
今度は僕が笑ってやる
指差し確認 苛められっ子誰だ
嗚呼、痛々しい傷が笑えるね
「あははうふふ」と誰もが嘲笑ってる
虐めたやつは手を挙げろ
ほら皆が手を挙げるぞ
全てが加害者だ 腐ってやがる...「人を呪わば穴二つ」
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舞台へ上がれ 守るべき者の為に
咆哮をあげろ 一人になっても倒れるな
変わらぬ毎日に満足ですか?
周りの奴らは右も左も分からない馬鹿ばっか
歩み続けたのは誰の為だっけ
「ああそうだ、君の為だった」
そうやって理由を付けてないと
上手く生きれないんだよ
泥の中で もがいて生きる
怪我まみれで血塗れでも...「咆哮」
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A
嗚呼、嫌になる
アタシだってあの子みたいな役が欲しいのに
口から零れる嫉妬 嫉妬 醜い嫉妬
分かってるってあの子にはなれないって事
向けられる視線は恐怖、怯え
キツい目元のせいでアタシには回ってくるのは
いつでも悪役 例えアタシが被害者でも
貴方はアタシを加害者と見るのね
B...「ジェラシー」
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行かないで
「また来年なんて言わないで」
ぎゅっと握った君の手が緩く離れていく
涙を我慢したその顔で
君は崩れそうな笑みを浮かべた
夏のある昼下がり
僕は君に恋をした
たまたま帰省に来ていた所で
とても暑い晴天の出来事でした
蝉の羽音が辺りに響く...「淡い恋」
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赤い口紅を引いて 緩く巻いた髪に指を絡ませる
わざと隙を見せて 貴方が堕ちるのを待っているのよ
甘い言葉を囁いて 甘ったるい愛を頂戴
女は何処までも貪欲なのよ 全て食べ尽くしてしまうわ
目の前のお皿に盛り付けられた 私を食べてよ
その目で見つめて その口で全てを飲み込んで
向けられたカトラリーが私を...「Everyday」
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私はドロシー たった1人の魔女
魔女狩りから逃れた この世で最後の魔女
私だって最初はただの人間だった
ある日魔女に攫われて召使いになった
厳しい折檻 おぞましい魔術
心はいつしか粉々に砕けた
嫌味な黒猫 高慢な梟
私を見てはヒソヒソと囁く
「哀れな子供」「醜い身体」
五月蝿い 好きでこうなった訳じ...「Who is 「Dorothy」?」
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今、駆け上がる あの晴天へ
君と奏でるメロディー
魂震わせるこの詩(うた)
僕らなら何処までだって行けるよ
いつもの日常 そこに君が現れた
奏でる度に応えてくれるリズム
たくさんの色で作られた
まるで魔法の様に世界が広がっていく
Believe your way and go ahead!
(自分...「僕らの歌」
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どうか、息災で
いつまでも純粋 無垢なままで居ておくれ
安らかに眠り 森の囁きを聞いて
良い夢を見ておくれ
お前の傍に居られない
私を許しておくれ
お前の未来を見たかった
その目に私を写して欲しかった
さようならだ 愛しい子よ...「青い鳥」
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君が隣に居ることが
当たり前だった
居なくなって初めてその
大切さに気付いた
二人で馬鹿やって大笑いして
喧嘩も数え切れないくらいして
数日お互いに無視した事もあった
でも結局はまた並んで歩いてた
いつからだろうか
同じはずの道が分かれたのは...「騙し合い」
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君はデート中に言った
「貴方ってまるで紳士ね」
僕は笑って否定した
君を貪りたいこの感情は
紳士と呼べないな
会いたい逢いたい恋焦がれる
恋と呼ぶには濁った愛情
揺れるスカートに欲情して
心の中の狼は
ゆっくりと起き上がる...「Gray.」
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ねえ、気付いてよ
今日も貴方と視線が合わない
A
私よりも少し低い目線
気遣う様な手の動き
全て私に必要の無いもの
何処を見ているの?
私を見てほしい
B
亡くなった女性...「ゴースト」