周水音贄の投稿作品一覧
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佇んでるあたしと君の距離
何処かしらぎこちなくって
空想耽る君の眉は
何故に何処となく切ない
観覧車ふたり見下ろす景色
何もかも真新しくて
いつのまに絡み合う指
ふたり誓った言葉
ハッピーエンド
まだあたしは作り話の中で生き続けてる...アクトレスメモリー/Actress Memory
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明日を諦めないで
私が持てるすべて
渡したい言葉だって
いつかは忘れるけれど
ありったけの想いを
すべてぶつけた時に
同じ振る舞いなんて
できる筈なんてないから
大人しい性格ゆえに
嫌なこと突っぱねることもできず...夏空に色付けて
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声に含んだ僅かな
純情は迷彩カラーで
こんなにも頭がくらくら
しちゃってるんだ
言葉にすると照れ臭いから
ホントの気持ちに嘘を
吐いちゃうんだ
逃げるばかりで哀しんでた日々
何気ない日常の一コマ
幸せなふりをしてた...酸いも甘いも恋のうち!
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失った感情を探してた
きっときっと何も知らないまま、さ
もう生きる糧は迷子になった
大人しく座るぬいぐるみ抱き
昨日の自分と背比べ
ずっと迷いながら歩いていた
声を潜めても
震えるばかり
苦し紛れに吐いた吐息が
冷めきった心を乾かして溶かす...歌声アネクドット
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僅かな面影は誰で
重ねた唇も忘れ
もう姿は何処にもない
なのに今更あたしの声を追うの?
吐いた嘘は君を恐れ
焦がれた想いも隠した
こんなことは初めてだ
身振りは素直でも心では拒む
すれ違う息遣いが苦しくて
言葉は逆さまをいう...面影パッチワーク
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甘い綿飴を頬張って
胸が膨らむよ
フワフワリ
赤く色付いて唆る
苺味に染められ
シュワシュワリ
夢見る程
必ずといっていいくらい
好きなお菓子だよ
見渡す限り虹色の綿飴の雲を...綿飴エイトビット
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もし生れてきたことが天罰ならば
前世で犯した罪は
なんだったっていうのでしょうか
あのね
大事なことを忘れてしまって何も
手につかないよ
因果応報を背負って嘆いているんだ
残りの寿命が来る前にもうとどめを
「下さい」
詰まるところ、私は何を生きる糧に...神様ハラスメント/God Harassment
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産み落とされた音が睦ぶ街中で
浮き彫りになった社会の反響
入り交じっていく
忘れてった夢の足跡
幸せの在り処を訪ね歩いていく
出て来ない出て来ない当たりクジ
希望に充ちていたあの頃は
何故消えていった?
雲の上でダンス天にも昇る
るるるらら爽快な脳内...永久のトガキヨラ
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触れる手つきが語りかけてる
ねぇ、強がってるの?
密かに微笑む君の顔は僕を見透かしてる
戦うことに疲れ日々億劫で目眩がするな
冷たい風が心の傷口を舐める
知らず知らずの内に悪いことばかりに囚われ
微かな光を見逃すくらい自堕落だった
好き勝手だって解ってるつもり
満たされぬ感情は
ツギハギだらけ間違い...秘め事パーフェクション
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甘い吐息に靡く
それは罠だなんて解らずに
知ったかぶりな顔して何もかも
嘘で片付けてる
すっからかんな僕の感情につけ込む偽者たち
間違いに気付けたなら心も晴れて楽になるのに
こだまする自分勝手な言い訳を垂れ
取り返しの付かない僕の所為なの
泣いたのは僕だ
首を絞めたまんま空っぽの心に伝わらない...私終末論(わたくししゅうまつろん)
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聞こえているのなら声を出して合図してよ
誰がいるのかさえ暗黙の闇に葬られて
聞こえよがしのルール謳うのなら
弱いと強いで越えられない壁創らないで
マイノリティは声が埋もれて 聞く耳はどこ?
息継ぎもままならないの
喧騒の中蠢く影
埋まった席に居座る者共は恥も知らずに
餌を頬張る獣染みて 涎を垂らして...星屑メトロノーム/Stardust Metronome
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息をすることを憶えている内に空色に身を包んで
普く雲に憧れたならふわりふわりと青を渡って
道の先には 果てしない飛行機雲
君の面影今はどこで何を
ただ逢いたくて
鏡のように映るすべてを容易くモネマネして
瞬く間に弾ける泡のように 姿を晦ませて一人きり
見える形に心奪われ 自我を保てず失う
モノマネ症...物真似シンドローム/Mimical Syndrome
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【レン】
微睡む瞼開けて
寝惚けた目で糸なぞる
届かない隔たりをつなごうと赤い糸紡いでる
いつまでも
【リン】
前髪上げヘアピンして
行こう
私達が歩む行く末がずっと明るく照らされ続けていますように
鳥が囀る今朝道中...青春アンサンブル/Youth Ensemble
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僕に与えられれた感情のシステムに
起きたバクに蝕まれ自我を失う
誰が僕で彼が僕かなんて
本当の僕は知らぬまま
落ちていく心地はまるで
夢に見た揺り籠の中の子守唄
目覚まし時計のベルが鳴り響いた
ぼやけた視界の中
僕に語り掛ける誰かが
「私を覚えているのなら名前を呼んでみせて?」...某エゴコラプス/Anonymous Ego Collapse
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不意にこぼした涙 いつの間にか嘘吐いてた
濡れた頬で微笑んで 惨めなピエロ
空耳の悪戯(いたずら)な嗤い声
カタルシスに任せて
喜劇を彩る儚い悲劇を 焼き付けたくて
本当の幸せが訪れる日まで
目の前にいるのは昔の私なの?
向こう側からせせら笑う影は
偽りで塗り固めた記憶の残像
私を守るために目を瞑っ...如何様ディストーション/Trickery Distortion