五百の投稿作品一覧
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唖然とする
呆然とする
やめてくれよ嘘だろう?と呟く
こ ン な の
望んでなどいなかった
けれど選ぶ道などなかった
提示されたものを受け入れる
それが僕に与えられていた一本道
選ばぬ権利ならあった
けれどそれを選ばなかった...ミライ
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がらんどうの映画館・ひとりぼっち・真ん中の席に座る
≪ マ ネ キ 樂 愉 ≫
今宵の上映を オ楽シミ下サイ!
歯車でも軋むような・雑音・古い映写機が廻る
劣化したフイルムに
咳う女の顔が 爛れて見えた
壁一面の褪せた映写幕 滑稽なトーキーが流れる
その薄膜の向こう側に 世界なんてありはしないのに─...愉樂キネマ
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水面 舞台に ひとり神楽
扇の移り香、弧を描いて
爪先から波が 生まれ 消え
摘まれた沈丁花は流れやる
雲の隙間に、細い通い路
彼方(かなた)に続いているのでしょうか
「ああ、ほんの一時だけでも──」
疾風に舞姫の唄を乗せ
遠く遠くまで駆けてゆけ
弦月(ゆみはり)に交わした約束は...遠つ君へ