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  • 焔姫 38 ※2次創作 閲覧数:64
    2015/05/03
    11:04

    第八章 05 前編
    「楽師殿。私はもう近衛隊長ではありませんよ。近衛は辞しました。今では近衛のほとんどが賊だった者たちです」
    「なるほど……ですが、それを言うなら私ももう楽師ではありませんよ」

  • 焔姫 37 ※2次創作 閲覧数:34
    2015/05/03
    10:38

    第八章 04
     さらに三日が経過した。
    「そろそろ弾圧が始まるじゃろう。余をかくまっておる民は重罪人じゃとな。あ奴らの思考を読むのは容易い。余が見つからぬ現状に業を煮やした奴らは、余が姿を表すまで無辜の民を殺し続けると言いかねん」

  • 焔姫 36 ※2次創作 閲覧数:27
    2015/05/03
    10:33

    第八章 03
     それから三日が経過した。
     街は厳戒態勢が敷かれ、宰相と元貴族からなる新政権は血眼になって焔姫の身柄を捜索していた。

  • 焔姫 35 ※2次創作 閲覧数:33
    2015/05/03
    10:29

    第八章 02
    「早く、中に入んな」
    「……申し訳ありません」

  • 焔姫 34 ※2次創作 閲覧数:39
    2015/05/03
    10:21

    第八章 01
     焔姫が斬られた。
     男には、それを信じる事がどうしても出来なかった。

  • 焔姫 33 ※2次創作 閲覧数:42
    2015/04/13
    22:37

    第七章 05
     翌朝の王宮前広場は、街中から集まった民でごった返していた。
     皆、この国を窮地におとしいれた罪人を見ようとやってきているのだ。

  • 焔姫 32 ※2次創作 閲覧数:33
    2015/04/13
    22:34

    第七章 04
     翌朝、男は数少ない荷物を手に王宮前の広場にやってきていた。
     つい先ほど、国王には挨拶を済ませてきた。あとはこの王宮から去るのみだ。

  • 焔姫 31 ※2次創作 閲覧数:25
    2015/04/13
    22:31

    第七章 03
     男は、自室で荷物をまとめていた。
     しかし、荷物といえるほどの荷物はない。せいぜい弦楽器くらいだ。

  • 焔姫 30 ※2次創作 閲覧数:22
    2015/04/13
    22:17

    第七章 02
    「……なんじゃと?」
     焔姫の言葉には、わずかに怒気が含まれていた。

  • 焔姫 29 ※2次創作 閲覧数:38
    2015/04/13
    22:07

    第七章 01
     賊の奇襲から二日が経過した。
     王宮内の被害が甚大だった事もあり、生き残った者はその対応に追われた。結果、男の処遇は数日先延ばしにされている。

  • 焔姫 28 ※2次創作 閲覧数:38
    2015/03/23
    20:26

    第六章 03
    「……こやつらを牢へ。他の者は賊が王宮内に残っておらぬかくまなく探すのじゃ。終わり次第、街中の捜索も行うように。不審者は残らずひっ捕らえよ」
     賊を討ち取り歓声を上げる兵士たちとは対照的に、焔姫は喜ぶ事もなく、笑みを消すと兵士たちにそう告げる。

  • 焔姫 27 ※2次創作 閲覧数:42
    2015/03/23
    20:17

    第六章 02
     開け放たれたままの扉を抜け、焔姫が国王の居室へと入る。
     部屋は広かった。

  • 焔姫 26 ※2次創作 閲覧数:40
    2015/03/23
    19:46

    第六章 01
     王宮の廊下を、焔姫が走り抜けていく。その後ろを、男は必死に追いかけていた。
    「ひ、め……これ、は……いったい……?」

  • 焔姫 25 ※2次創作 閲覧数:41
    2015/03/01
    20:06

    第五章 02
     それから三日間、男は幽閉されて過ごした。
     男には何がどうなったのかは分からないが、幽閉されたのはなぜか牢ではなく宮廷楽師となって以来使い続けていた自室だった。

  • 焔姫 24 ※2次創作 閲覧数:42
    2015/03/01
    19:58

    第五章 01
    「罪人、元宮廷楽師カイト。汝の罪は国家反逆罪である。我が国の姫を籠絡せしめ、国家に不用意な混乱をもたらした罪は重い」
     王宮の広間で、宰相がよく通る声で罪状を述べている。

  • 焔姫 23 ※2次創作 閲覧数:39
    2015/02/15
    22:28

    第四章 06
     駆け寄る近衛兵たちの様子に吟遊詩人は演奏をやめ、踊り子も周りの者たちも踊りをやめて不安そうに近衛兵を見た。
    「……姫が王宮から姿をくらませておられる。誰か、焔姫の姿を見た者はおらぬか!」

  • 焔姫 22 ※2次創作 閲覧数:66
    2015/02/15
    22:20

    第四章 05 前編
     その後まもなく、二人は街の大通りを歩いていた。
    「……」

  • 焔姫 21 ※2次創作 閲覧数:40
    2015/02/15
    22:03

    第四章 04
     男の行動がよほど意外だったのか、焔姫は男の考えていたよりもずいぶん従順についてきていた。いや、一切逆らう様子を見せなかったというのが正確だろう。
     男は自らの居室へと向かうと、自らの服をあさり、民が着ている装飾のない平凡な平服を引っ張り出す。

  • 焔姫 20 ※2次創作 閲覧数:34
    2015/02/15
    21:56

    第四章 03
     焔姫は、それからは一度も振り返る事なく歩いていく。その後を、男は早足で追いかけていた。
     いつもとは違う状況だったが、その構図という意味ではいつもと同じと言えた。焔姫と男が歩いていく途中ですれ違う者たちはそれこそ何人もいたわけだが、彼らは二人の様子が普段と違うという事に気づきもしなかった。

  • 焔姫 19 ※2次創作 閲覧数:24
    2015/02/15
    21:45

    第四章 02
    「なれが演奏で失敗を繰り返すとは、珍しい事もあったものじゃの」
     祭事が終わったあと、王宮の広間で男はそう釘を刺される。

  • 焔姫 18 ※2次創作 閲覧数:24
    2015/02/15
    21:35

    第四章 01
     鎮魂の儀から数日たち、この都市国家にもいつも通りの日常が帰ってきていた。
     男は王宮の広間で弦楽器を爪弾いていた。目の前では、焔姫が夕の祭事を行っている。

  • 焔姫 17 ※2次創作 閲覧数:41
    2015/02/01
    20:14

    第三章 05
     真夜中。
     鎮魂の儀を終えた二人は、王宮のバルコニーへとやってきていた。

  • 焔姫 16 ※2次創作 閲覧数:31
    2015/02/01
    19:56

    第三章 04
     王宮の入口に、民衆の長い列が出来ている。
     それは王宮前の広場だけでは収まらず、その先の大通りへと続いていた。

  • 焔姫 15 ※2次創作 閲覧数:30
    2015/02/01
    19:42

    第三章 03
     王宮のバルコニーで、国王が焔姫の凱旋を待っている。
     国王の隣にいるべき妃はいない。男が聞いた話では、焔姫を生んだ時に亡くなったという。

  • 焔姫 14 ※2次創作 閲覧数:47
    2015/02/01
    19:32

    第三章 02
     街からやや離れた荒野で、両陣営がにらみ合っている。
     その様子を、男は戦場から離れた小高い丘の岩陰から眺めていた。

  • 焔姫 13 ※2次創作 閲覧数:27
    2015/02/01
    19:18

    第三章 01
     西方の大国の軍が壊滅してから、四ヶ月が経過した。
     焔姫の弁の通り、西方の大国から報復があるような事態にはならなかった。

  • 焔姫 12 ※2次創作 閲覧数:52
    2015/01/20
    23:43

    第二章 07
     それから、およそ三週間が経過した。
     結局、戦は起きなかった。

  • 焔姫 11 ※2次創作 閲覧数:39
    2015/01/20
    23:28

    第二章 06
     紅蓮の戦装束が、風になびく。
     焔姫は戦装束に鎧を重ね、精緻な造りの兜を被っていた。

  • 焔姫 10 ※2次創作 閲覧数:39
    2015/01/20
    23:15

    第二章 05
     翌日。
     朝の祭事のあと、焔姫は巫女の衣装から戦装束へと着替え、また街の正門前へとやってきていた。

  • 焔姫 09 ※2次創作 閲覧数:36
    2015/01/20
    22:59

    第二章 04
     その夜。
     男は王宮の自室へと帰ってきていたが、街のすぐ近くに大軍がいるのだと思うと、自らに出来る事がないと分かっていてもどこか落ち着かず、なかなか寝つく事が出来なかった。

  • 焔姫 08 ※2次創作 閲覧数:45
    2015/01/18
    18:58

    第二章 03
     街の正門からは、街一番の大通りの向こうに王宮がたたずんでいるのが見える。
     王宮も街中の建物も、そのほとんどが赤茶けた石造りだ。街の周囲は荒れて干からびた大地が広がり、背後には峻厳な山脈。木材は望むべくもなかったが、良質な石材が山から取れたためだ。水が貴重なこの国では、土壁もあまり作られる事は無い。街の近くには石切場がいくつかあり、石材を生活の糧としている者も少なくなかった。

  • 焔姫 07 ※2次創作 閲覧数:33
    2015/01/18
    18:49

    第二章 02
     焔姫は物見塔へとやってきていた。眼下の街の正門前では、この国の兵士達が慌てた様子で隊列を整えだしている。
     男が慌てて追いかけてくるのを、焔姫は少しばかり冷めた目で見ていた。が、男は決して焔姫のそばを離れようとはしない。焔姫は焔姫で言う事が面倒だったのか、男がついてくる事を特に咎めようとはしなかった。

  • 焔姫 06 ※2次創作 閲覧数:36
    2015/01/18
    18:41

    第二章 01
     男が王宮の宮廷楽師として召し抱えられてから、早四ヶ月が経過しようとしていた。
     時刻は夕方、太陽が傾き、地平線へと近づく頃。

  • 焔姫 05 ※2次創作 閲覧数:38
    2015/01/09
    23:04

    第一章 05
    「おはようございます。貴殿は……もう、お目覚めでしたな」
     翌朝。

  • 焔姫 04 ※2次創作 閲覧数:35
    2015/01/09
    22:47

    第一章 04
    「ここが厨房で、その奥は使用人達の居室じゃ。なれに……それ以上の説明はいらぬな」
    「この下に地下水脈の水汲み場と祭事用とは別の祭壇がある。なれにはあまり関係ない所じゃな」

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