あきの投稿作品一覧
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~第?幕~ Re-birthday
目が覚めたとき、僕は一人、黒く塗りつぶされた部屋にいた。
何も見えず、何も聞こえず、何も覚えていなかった。
たわかるのは、この部屋には何もないということ。
僕は震えだした。
天井には大きな穴。
よく見るとそこには巨大なぜんまい。
その先から突如響く聞いたことの...悪ノ・ストーリー 第?幕
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~第0幕~ トワイライトプランク
私は水平線のかなたである浜辺を見ていた。
何年も年々も……―――――。
ある日のことだった。
浜辺に双子の姉弟がやって来た。
ちょうど周りには誰もいない時間帯。
私は男の子にいたずらをする。
男の子はつまずいて泣き出した。
「レン、大丈夫?これはきっと悪い夕暮...悪ノ・ストーリー 第0幕
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~エンディング~ 白の娘
「生きていてごめんなさい。」
いつのまにか口癖になっていた。
弱音ばかり吐いて、つまらない人生の日々を送っていた。
街の人たちはみんな緑色の髪。
私だけ仲間はずれの白い髪。
いつしか私は森の奥で暮らしていた。
森の奥の千年樹にいつも一人で願いをかけた。
孤独で行き続け...悪ノ・ストーリー 第七幕
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~第六幕~ 裏切りの使者
俺は紫の国から来た者。
この黄色の国を滅ぼすためにやってきた。
よし、この国の王女を「悪の娘」に仕立て上げよう。
絢爛豪華な貢物。
俺は王女に甘い誘惑をささやく。
「貴女は王女なのだから。我慢しなくていい。」と。
「お金が足りないなら奪いなさい。」
「反逆者には...悪ノ・ストーリー 第六幕
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~第五幕~ 悪の娘
期待の中産まれた私たち。
祝福するのは教会の鐘。
大人たちの勝手な都合で、二つに裂けた二人の未来。
五歳の時に私は王女に、弟は殺された。
五歳からの私は、まるで今までのような性格が嘘だったかのように変わっていた。
お金が足りないなら奪い取る。
反逆者には罰とし...悪ノ・ストーリー 第五幕
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~第四幕~ 復讐の娘
ここは、悪逆非道と呼ばれる国の小さな村の酒屋。
「またなの!ルカ!」
こういうのは、この国の中で珍しい赤い髪をした私。
ルカは別の国から来たので、ピンク色の髪だ。
「そうみたい。最近また物の値段が上がってきちゃって・・・。あぁ、またこの国の人がさからって殺されたみたいよ。」
...悪ノ・ストーリー 第四幕
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~第三幕~ 青の王子
青の国には昔からこう言い伝えがあった。
『悪の娘が現れた時、どこかの国が滅びるだろう。
その後、赤の鎧の女剣士が現れ民を導き、
共に、青の国の王子も共に戦い、世界を平和に導くだろう。』
この時はまだ僕が小さなころだったからこんな言い伝えなど信じていなかった。
それは、...悪ノ・ストーリー 第三幕
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~第二幕~ 緑の娘
「私が生まれて、もうすぐ十六年・・・。もうすぐ私は・・・。
いいえ!望まれて生まれたこの命。
この世を平和にするためなのだからそんなことは思ってはいけないわ。」
これは私が昔からずっと思っていることだった。
私はこの街に戻ってきた。
あることをするために。
...悪ノ・ストーリー 第二幕
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悪のストーリ
この物語は、昔々のお話です
あるところに、
悪逆非道の王国と呼ばれる黄色の国がありました。
その国の頂点に君臨していたのは、
十四歳の「リン」という名の王女様。
王女様は人々からは嫌われていましたが、
一人だけ、仲のよい召使がいました
...悪ノ・ストーリー 第一幕
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~エピローグ~
小さな夢は大きな夢よりも大きな夢と歩いてゆく。すると前方に見覚えのある影が見えてきます。
「先生?…先生~……?」
小さな夢は駆け寄ります。
「どうしたの?動けないの?」
「……ユ…キちゃん……、早…く、逃げ…――!」
大きな夢は目を大きく見開きます。それは何かにおびえるような目で…...人柱アリス7
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~五番目~
ピンクの髪の女はスッと目をひらいた。彼女の目の前には小さな女の子と髪の黄色い女の人が立っています。
「……今までのアリスっていうのを見せてもらったけど、どの人もあれね、急に我を失っているわ。」
ピンクの髪の女は紙の黄色い女性にいう。
「で、次は私がアリスに選ばれた。これであっているのよ...人柱アリス6
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パタンと、本を閉じる。気持ち悪い。
まるで、これが現実で起きているような気がする。
隣にいるピコはニコニコしている。
「早く、続きを読もうよ。」
気持ち悪い、けど、続きが気になる…。
私はもう一度、本を開いた…………――――――――――――――。
人柱アリス2.5
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お城の前にはツインドリルのピンクの髪の女の人と目の色が赤と青の人がいました。
二人は門番のようです。
門番の二人に白い髪の人、黄の髪の人、緑の髪の子がハートのクイーンのトランプを届けてくれたことを話すと
「テト、ハク様、ネル様、グミ様じゃねーか?」
「ルコ、白い髪の人はハク様しかいないし、黄の髪の人...人柱アリス5
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「なぁ、リン。」
少年は少女、リンに問います。
「本当にこんなところに服を着て時計を持って走るうさぎを見たの?」
「レンは私のことを信じられないというの!絶対ココで見たんだから!」
リンは少年、レンに怒鳴ります。
「でもなぁ………いっ!」
「なんですって~~~?」
リンはレンの頬を引っ張ります。
...人柱アリス4
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~三番目~
暗闇の中で髪の長い少女が泣いています。
「お姉ちゃん、どうかしたの?」
少女よりも小さな小学生ぐらいの女の子が聞きます。
「私、一人ぼっちなの。」
「どうして?」
「あのね、私の国の人たちは歌が嫌いなの。だけど私は歌が好きだから歌っていたら、みなはねおかしいとか、魔術を唱えてるって言っ...人柱アリス3
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~二番目~
「ふぁ~。よく寝た。」
マフラーをつけた青い髪の男が言います。
「つい寝てしまったな。さて、続きを…!こ、ここは!」
男はあたりを見わたす。
そこは男が見たことのないぐらい豪華な部屋だったからなのだ。
「ど、どうして…僕は書斎にいたはずなのに…?」
「あっ!やっと起きてくれたんだ!アリ...人柱アリス2
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~序章~
「あれ?なんだろう?」
部屋に戻ると机の上に一冊の本が置いていた。
「みきネェのかな?」
僕はみきネェに聞いてみる。
「私のじゃないよ。でも、面白そうだね。」
「人柱アリス…。確かに気になる。」
「ピコ、読んでみない?」
「でも…。」
「チョッとだけなら大丈夫だよ!」...人柱アリス1
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「ココロ・キセキ」の続きです。
あの人が亡くなった。
孤独で奇跡のロボット、リンは願う。
「知リタイ、アノ人ガ、命ノ終ワリマデ私ニ作ッテタ『ココロ』ヲ。」
リンは願い続ける。
すると動き始める新たな奇跡。
「ココロ」を手に入れるリン。
けれどもリンの目から出てきたのは
―たくさんの涙―
「ナゼカ涙...ココロ