blue_cherry_blossomsの投稿作品一覧
-
今日は少し冷たい風が吹いたから
あなたに逢いたいと思いました
突然にあなたに逢いに行ったなら
あなたは喜んでくれるのかな
そんなとりとめのない想いはきっと
形を成すこともないままに
この空のはるか遠くのほうへ
風に飛ばされて行くのだろう
いつの間にか時間は過ぎてゆき
逢えない日々は募って...あなた
-
少しずつ移ろう雲を
ただ見つめてたけれど
今と同じ形には
戻ることはなかった
あの雲と同じように
失くしてしまったものは二度と
僕のこの手には戻らず
過去になってゆくのだろう
綺麗な花でもいずれ枯れ
人は歳を重ねてゆく...無常
-
蒼い空 白い雲 海の匂い
そんな景色が僕に思い出させる
南風 月明り 祭囃子
瞳に映るもの全てが懐かしい
あの頃は前だけ見て
気付かなかったけど
何時でも僕のことを
優しく包み込む
今一番僕が云いたいのは
そんなありふれた言葉じゃない...故郷
-
やけつくような真夏の日差しに
ほてった体を冷ますような
夕方過ぎのにわか雨のち
アスファルトの匂い
過ぎ行く季節を惜しむように
突然降り出した雪のような
朝方過ぎのにわか雪のち
春の風が吹いた
雨上がりの雲の切れ間に
太陽の光がのぞけば...にわか雨のち
-
動かない車の赤色の
テールランプを見つめながら
ときどき僕は考えている
僕がこの世に生きる意味を
どこまでも続く真っ青な空を
いつものように見上げている
このまま僕がいなくなったら
誰かそれを悲しむのかな
考えてもわからないことを
いつも僕は考えてる...意味
-
君と見上げた夏の空に
輝く一番星がひとつ
君と見上げた東の空に
上弦の月がひとつ
君と見上げた夏の空に
小さなほうき星がひとつ
君と見上げた東の空に
上弦の月がひとつ
あのオリオンの星たちみたいに
いつまでもとなりにいれるかな...Orion
-
冬の終わりを告げる雪は地面に
落ちた瞬間
跡形もなく溶けて消えてしまった
まるで何もなかったように
それでも春の訪れ告げる雪は
止むことはなく
景色すべてを真っ白に染めています
去りゆく季節を惜しむように
そんな雪たちの姿が愛おしく思えて
掌に乗せてみたけど...春雪
-
結末を忘れてしまった物語みたいな
どこか物憂げな日々を過ごしてる
真夜中に思い出されて眠れない時間のような
曖昧な気持ちだ
帰り道に見上げた街灯の光は
ぼんやりとした色で僕を照らした
少しベンチに座ってその光の先を
何となく眺めてた
帰りたい場所がどこにあるのかも
それすらも忘れてしまったこの僕を...街灯の光
-
君を初めて見かけたのは
三年前の春でした
まぶしいようなその笑顔に
何となく惹かれました
君と逢うことができるのは
通学路 一駅の間だけ
まぶしいような君の笑顔に
いつも癒されてました
さりげなく話しかけたいけど
何て言えばいいのかなぁ...一駅だけの恋
-
わたしはボール わたしはボール
自然と低い方に転がってゆく
わたしはボール わたしはボール
自分じゃ坂道は上れない
わたしはボール わたしはボール
気が付けば深く深く沈んでゆく
わたしはボール わたしはボール
自分で浮き上がることはない
ああ わたしをここから引き上げてよ
一人ぼっちでは上がれないか...わたしはボール
-
どんより曇った空から
真っ白い雪が降り始めた
今夜雪は静かに
積もってゆくだろう
見渡す景色をキャンバスに
雪は白色を描いてく
それは汚れた心も
真っ白に染めてゆく
だけど降り積もった雪は
いつかは溶けて消えてゆく...雪
-
降り積もる雪のような
この想いのその訳を
僕はもう疾うの昔に
知っているはずなのに
降り積もる雪はまるで
全てのことをなかったように
真っ白に消してゆく
君と僕の思い出さえも
すれ違う日々に
埋もれてしまった心の...Je t'aime
-
夜と朝の間に見上げる空には
今にも消えそうな薄い月が一つ
輝く星々も朝の光に包まれて
今はもう僕の目には届かなくなった
今見える星の光は遥か昔のものだと
君は僕に教えてくれたね
今宵の満天の星空はそんな言葉を
僕に思い出させた
きらきら輝く満天の星空を
二人肩を寄せ合いいつまでも見上げてた...星降る夜
-
今日と明日の境界線は
気付かぬ間に通り過ぎてゆき
今という時間の曖昧さに
自分の居場所さえ分からなくなる
雨と晴れの境界線を
見つけようと走ったあの日から
結局僕は辿り着けぬまま
今日まで時間を重ねた
空に手を伸ばせば
あの雲でも掴める気がしてた...夢
-
深い闇夜のその深淵の
更に深い闇の中で
蠢く姿は現実なのか
それともただの幻か
重なるもう一つの世界への
扉はどこに在るのだろう
それはどこにでも在るみたいで
どこにも無いのかもしれない
君の瞳に映る世界は僕には
とても想像できないけど...Navigator
-
金木犀の香りがすると
思い出す景色がある
何度も繰り返し歩いてた
家までの帰り道
幼い僕は一人ぼっちに
なるのが怖くて強く手を握った
その手のひらはとても温かく
僕の心は満たされていた
金木犀の花が咲いてた
今は一人で帰る帰り道...金木犀
-
現実の世界がイヤになって
仮想の世界に逃げ込んだ
現実の世界でうまくいかなくて
仮想の世界に逃げ込んだ
仮想の世界は現実と違って
思いどおりになるから
何の解決にもならないことを
わかりながらも逃げ込んだ
一時的な満足感と
それは最初からわかってる...VR
-
ひらひらと頬をなでる風に
もう秋の匂いがして
あなたの瞳に映る空の
蒼さに見とれていた
今日 明日 明後日と続く日々の
時計の針は止まらずに
僕たちをまだ知らぬ未来に
連れてゆくんだろう
目の前に立ちはだかる
高い壁も僕たちの憂鬱も...翼
-
吹き抜ける夜風が少し冷たい
まるで夏の終わりを告げているように
「夏も終わりね。」 君がつぶやく
僕は何も言わず頷いた
線香花火の光にぼんやり映った横顔
今なら照れずに言える 「綺麗だよ。」
吹き抜ける夜風が少し冷たい
まるで夏の終わりを告げているように
線香花火の光にぼんやり映った横顔
今なら照れ...線香花火
-
日差しが強くなって春を連れてきた頃
君と僕は出会って互いに惹かれ合った
二人は似てるようでお互いに全然違った
だけどそれでいいんだ それでこそ足りないものが分かるんだ
たくさんケンカもしたけど必ず最後には笑い合えた
そんな時間が二人を本当の友達にしたんだ
また日差しが強くなって春を連れてきた頃
君は...友達
-
朝から聞こえるせみの鳴き声で
今日の天気は晴れだとわかった
眠い目をこすりながらカーテンを開けると
真夏の日差しが降り注いだ
ここのところ何となく上手くいかなくて
二人の会話も少なくなっていて
このままじゃいけないとわかりながらも
気の利いた言葉もかけられなくて
今日は私たちの小さな街で
花火が打ち...花火
-
いつでもひまわりは空を見上げて
太陽の姿を探している
「君は太陽に恋をしてるの?」
問いかけてみたけど答えはなかった
その想いが報われる日は
きっとやって来ることはない
それがわかってあきらめられるような
そんな単純な心ならよかったのに
いつでも私は心のどこかで
あなたの姿を探している...ひまわり
-
咲きかけた向日葵の花を見つけて
もう夏が近いことにやっと気付いた
歳を重ねるごとに季節変わりに
鈍感になるんだなと誰かと話した
忙しい日々に追われながら
ただ何となく日々を過ごしてる
怠惰な心と闘いながら
今日も何かを追い求めてるけど
何かと上手くいかない日々の中で
何を生きがいとしていけばいいんだ...日常
-
もし並行世界があるなら
その世界の僕はどんなだろう
なんて少し想像してみたけど 一人
でもその世界の僕もきっと
この僕とそんな変わらないだろう
つまらないことで悩んでいるんだろう
誰も僕を知らないところまで
逃げ出したくなるけれど
きっとどこまで逃げたって
現実は追いかけてくる...Stay
-
君と僕が出会ったのは
まだ僕が幼い頃で
その日から君と僕は
いつも一緒だった
悲しいとき 辛いとき
僕が涙を流してるとき
君はいつも僕の横で
寄り添ってくれてた
君はとぼけた顔で
いつも僕を見ていた...ありがとう
-
水無月 雨は今日も降り続いて
紫陽花の花は綺麗に咲いてる
「紫陽花が好きなの。」 君の言葉が
僕の心に焼き付いてる
雨が降る日は二人寄り添って
帰った帰り道に紫陽花は咲いてた
紫陽花の花が雨に打たれ揺れてる
その姿を二人見つめてた
あの日より少し嫌いになった紫陽花
君を思い出すから...紫陽花
-
雨は静かに降り注ぐ
まるで僕の心模様
今はただ空を見上げてる
雨は戻らぬ過去を映して
僕の心を重たくする
今はただ空を見上げてる
手をつなごう 君の温もりを
明日まで覚えていられるように
そんな日々がいつまでも
続くと信じてた...雨
-
今もいつも聴いていた
優しい雨の雨音を
でも今もいつも聴こえない
あなたのその声は
出会わなければ
よかったなんて云うけど
出会わなかったままなら
喜びも悲しみも知らないまま
You あなたは今でも
悲しい歌うたってるの...You
-
雨に打たれて散ってく花びらの
その短い命を見つめながら
明日さえ分からぬ自分の姿を
重ねて小さく笑った
思い通りにいかない日々に
焦る気持ちと諦めの中
過ぎ去った過去の姿を想う時
初めて自分の心に気付いた
生まれたその時に
運命が決まっているのなら...矜持
-
何も言えないけれど
何もできないけれど
君のそばに 君のそばに
君のそばに 君のそばに
何も言えないけれど
何もできないけれど
君のそばに 君のそばに
君のそばに 君のそばに
何も言えないけれど
何もできないけれど...Repeat
-
耳をすませば聴こえるあなたのその声が
それは本物なのか 幻なのか
全ての人にとって今日より明日が
幸せなものであればいいのに
気持ちを言葉で伝えることは
とても難しいことだから
ありふれたメロディのありふれた歌にのせて
僕は今日も歌うんだ
もしもあなたが一人ぼっちで
縋りたい何かを求めるのなら...歌
-
桜の花が咲いて
景色は色付きました
あなたがいるところでも
同じ景色が見えますか
雨上がり西の空に
綺麗な虹が架かっています
あなたはその向こうから
同じ虹を見ていますか
柔らかな風に吹かれると
あなたに会えた気がします...風
-
誰かといても一人ぼっちに感じて
自分の居場所はないと感じていた
自分に自信が持てなくて
周りの視線が冷たく感じた
だけど思い出してあなたには
あなたのことを誰よりも大切に想う人がいることを
だから帰ろうあの場所へ
懐かしい香りがする場所へ
無理に笑顔作らなくていいんだよ
涙をこらえなくてもいいんだよ...Home
-
ノートの隅に描いた物語の
次に続く言葉を探しながら
瞳を閉じて見えてきたイメージは
一瞬で遠く消えてった
自分だからできる何かを探して
悩み抜いて出した答えはまだ
正解なのか間違いなのか
結末はわからないけど
窓のカーテンを大きく揺らすような
強い風が吹いてきた...さくら
-
ねぇ こんなにも誰かのことを
好きになったのは初めてで
君を思い出すと
胸が苦しいよ
いつも遠くから見ていた
だけど君と話すときは
気のない振りして
そっけない態度だった
勉強は手につかず授業は上の空
頭に浮かぶのは君のことだけ...恋
1
- 2