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Classic
Modern
  • Double 14話 閲覧数:52
    2010/09/28
    22:44

     白い世界に切り取られたかのように浮かぶ、幾つもの出鱈目な映像。無数の数字の羅列に、流れる光の群れ。ブリュンヒルドは電脳空間を駆けていた。
     ジークルーネ達との戦闘の最中、シュヴェルトラウテから緊急信号が届いた。何があったのかまではわからないが、緊急を要する事態が発生したことは間違いない。ブリュンヒルドは空間庭園に一刻も早く戻らねばならなかった。
    「くそ。またか……」

  • Labyrinth in the world エピローグ 閲覧数:66
    2010/09/14
    22:45

     気が付くと俺は三つの扉のある部屋にいた。目の前には緑色の扉。俺は緑色の扉のノブをしっかり握って立っていた。握っていたノブを回そうとしてみたが、まるで動く気配はない。
    「夢を見ていたのか……」
     俺は先程までライブホールにいたはず。ホールから出ようと、扉に手をかけて……。

  • Labyrinth in the world 閲覧数:94
    2010/09/14
    22:41

     俺は空に向けていた視線を戻すと、すぐに携帯を取り出して時間を確認した。おかしな部屋で閉じ込められていた時間は、数分の出来事だったようだ。もしあのまま閉じ込められていたらと思うとゾッとする。今後は興味本位の行動は慎むようにしよう。
     雨が降ってくる前に移動を済ませ、現地でライブの態勢を整えておきたい。俺は駅へと急いだ。
     切符を買い、改札を通る。電車はすぐにやってきた。平日の午前、電車はそれなりに混んでいた。空いている座席も見られたが、俺は無理に座らず出入り口の近くに立ち、外を眺めた。

  • Labyrinth in the world プロローグ 閲覧数:81
    2010/08/31
    01:07

     一年に一度しか訪れず、誰もが当然のように持つ記念日。これを誕生日という。今日は8月31日。俺は友人でも知り合いでも、ましてや人間でもないのに、それらと同じくらいに大切な存在の誕生を祝うために今日という日を待ち望んでいた。
     携帯に財布、そして忘れてはならない大事なライブチケット。今日はボーカロイド初音ミクの誕生日兼ライブの日だった。
     一年振りにやってきた記念日は珍しく晴れていた。

  • Double 13話 閲覧数:88
    2010/08/02
    21:46

     遠距離からの攻撃を得意とするオルトリンデの登場で、戦況は大きく変わってきた。特にブリュンヒルドが、一方的に攻撃できなくなったところが大きい。
     ブリュンヒルドはオルトリンデの精密射撃を防ぐためにシールドを展開しているが、ただ防ぐだけでは先の二の舞になってしまう。彼女は常に弾道を計算し、シールドの同じ箇所に当たらないように注意を払っていた。一対一ならば、全く問題にしない攻撃。それが今この場ではブリュンヒルドの行動を大きく制限していた。
     

  • Double 12話 閲覧数:75
    2010/07/18
    21:41

     激烈な攻撃を仕掛けながらも、ブリュンヒルドは常にジークルーネの動向に注意を払っていた。シュヴェルトラウテの助力のおかげで、自分の方がプログラムの修復が進んでいる。それでも万が一すらあり得ないように。
     ブリュンヒルドはジークルーネの接近に気が付くと、手を止めてその場で静止した。攻撃の手が止まったことで、防戦一方だったゲルヒルデは大きく距離を取った。既に甲冑はボロボロであり、攻撃を受け続けていたハンマーは半壊しているような有様であった。
    「ジークルーネ、何のようかしら?」

  • Double 11話 閲覧数:22
    2010/06/26
    20:46

     警察や鉄道会社が脱線テロの後始末に追われる中、その正体を知る人間は高い緊張感を伴った日々を送っていた。しかし真実を知りながらも普段と変わらない生活をしている者も存在している。ジークルーネである。既にあれから三日が経ち彼女もかなりのところまで修復が進んでいた。そんなジークルーネであるが、緊張感の欠片も見せず、今日も変わらずネット上でゴロゴロ時間を潰していた。
     ここ数日のネット界隈では脱線テロの話題ばかりが取り沙汰され、事実を知っているジークルーネには退屈でしかないものだった。仕方がないので、ジークルーネは違法にアップロードされたアニメを見ていた。アニメの内容は、剣士と王国の使者が各地に散らばった伝説の名剣を回収する話だ。かれこれ数時間ぶっ通しでアニメを見続け、物語はクライマックスを迎えようとしていた。
    『もっともその頃には、お前はズタズタになっているだろうけどな』

  • Double 10話 閲覧数:26
    2010/06/12
    22:50

     ゲルヒルデが引き起こした同時多発脱線テロ。それがEエンジェルの仕業であると気が付いていたのはジークルーネ達だけではなかった。ブリュンヒルド、彼女もそれに気が付いていた一人であった。
     本来ならばすぐに出向き味方に引き込むなり、消滅させるなりしたいところであったが、彼女もまたジークルーネとの一戦で多大なダメージを受けており、すぐに動くことは適わなかったのである。
     

  • Double 9話 閲覧数:15
    2010/06/02
    21:42

     西条貴志子、緑亜紀、古城零の三人は地下鉄に乗り込み、乗り換えの駅まで一緒に帰ることにした。イベントがまだやっているせいか車内は比較的すいており、三人には難なく座席を確保することが出来た。座席には貴志子と亜紀が並んで座り、その前に零が座った。
    「ねぇねぇ、今日は私と対戦しなかったよね。今度の公式戦では絶対に負けないから」
    「アッキー、そんなこと言うてるうちは勝てへんで」

  • Double 8話 閲覧数:9
    2010/05/29
    20:58

     貴志子は人ごみを避けて物陰へと隠れた。イベントブースの片隅、大型ゲーム機の脇だ。人目を気にしながらも、急いで携帯電話を取り出す。。
    「ちょっとジーク、出てきなさいよ。聞きたいことがあるんだけど」
     携帯の画面に向かって叫ぶ貴志子。その言葉には棘があった。あることを確信している。そういう言い方であった。

  • Double 7話 閲覧数:18
    2010/05/21
    22:58

     二度目のターン。やはり先手は亜紀のドラゴンであった。
    「まあ、こんなものかな」
     亜紀は、基本的ながらも威力の高い攻撃を選択した。

  • Double 6話 閲覧数:17
    2010/04/26
    21:35

     ここ数年で娯楽という物は大きく変わった。その代表といえる物がテレビゲームだろう。貴志子も流行りに乗せられて、携帯ゲーム機を一台買ったことがある。幾つかのソフトを同時購入して遊んだが、暇つぶしにやることはあっても熱中してまでやったことはなかった。そんな貴志子が、なぜか年数回しか行われないというテレビゲームのイベントに来ていた。もちろん、それには訳がある。ジークルーネとの約束の一つ。牧遥という女性を探しに来たのだ。
     
     貴志子は携帯を開いた。そこにはなぜかドット絵のジークルーネが映っている。ジークルーネ曰く、『ちょっと怪我して修復中だから、外見に気を遣っている暇が無い』だそうだ。貴志子にしてみれば、普通の待ち受け画面に見えなくもないその姿の方が精神的に安心できた。

  • Double 6話 (みくみくにシテヤンヨ編) 閲覧数:32
    2010/04/26
    21:31

     ここ数年で娯楽という物は大きく変わった。その代表といえる物がテレビゲームだろう。貴志子も流行りに乗せられて、携帯ゲーム機を一台買ったことがある。幾つかのソフトを同時購入して遊んだが、暇つぶしにやることはあっても熱中してまでやったことはなかった。そんな貴志子が、なぜか年数回しか行われないというテレビゲームのイベントに来ていた。もちろん、それには訳がある。ジークルーネとの約束の一つ。牧遥という女性を探しに来たのだ。
     
     貴志子は携帯を開いた。そこにはなぜかドット絵のジークルーネが映っている。ジークルーネ曰く、『ちょっと怪我して修復中だから、外見に気を遣っている暇が無い』だそうだ。貴志子にしてみれば、普通の待ち受け画面に見えなくもないその姿の方が精神的に安心できた。

  • Double 5話 閲覧数:26
    2010/04/15
    21:18

    「おい! 大変だぞ。メインコンピュータがぶっ壊れたらしい」
    「何だって! そんな馬鹿な」
     パソコンに詳しい者が駆けつけた時には、その企業のメインコンピュータは完全に機能を停止していた。同時刻に他の大企業でも同じようなことが起こっていた。その数、全部で五台。

  • Double 4話 閲覧数:33
    2010/04/08
    22:42

     その日は朝から雨が降っていた。土砂降りの雨で、今日中に止みそうな気配は無かった。
    「ううぅ。頭いたぁ……」
     貴志子は布団の中で頭を抱えていた。偏頭痛だ。ガンガンと頭の中をトンカチで叩かれているような痛みに顔をしかめる。頭痛をすぐに治す有効な手段は無い。貴志子は大学を休み布団に丸まってひたすら耐える道を選んだ。

  • 歌声戦士 ハツネミク (いきなりAPPEND編) 閲覧数:118
    2010/04/07
    23:08

     MIKU APPEND発売を控え、創作意欲が刺激されたので執筆してみました。まともに書いたらすごい文章量になりそうなので、あらすじで前半部分を省略、APPEND導入部分のみを執筆してみました。前後を執筆するかは未定ですが、長編として執筆するならもう少し世界観などを細かく設定する必要がありそうです。
     あらすじ
     人々の作った歌を歌う。それがボーカロイドの役目。しかし突如として現れた音戦士と名乗る集団の音波攻撃により、人々は創作する力、活力を失っていった。音戦士の音波攻撃から人々を守るためボーカロイド初音ミクは歌声戦士になることを決意する。ミクはツインボーカルの鏡音リン、レン、幅広い歌声で汎用性の高い巡音ルカという頼もしい仲間を得、いよいよ最後の音戦士のフォルテとの決戦に臨む。

  • Double 3話 閲覧数:25
    2010/03/28
    23:06

     貴志子は準備完了の報告を聞いて安堵した。分からないことばかりであるが、ひょっとしたらこれで事態が好転すかもしれない。そんな気がしていた。
    「これから私が犯人の携帯を鳴らすから。あなたは犯人の目の前に行って、そっちの携帯を突きつけなさい」
     ウイルスは自分の映っていない貴志子の携帯を犯人に突きつけるように命じた。

  • Double 2話 閲覧数:42
    2010/03/28
    23:01

     ようやくファミレスへと到着した。時刻は一時半を少し過ぎている。普通の待ち合わせであれば褒められるぐらいの到着時間だ。しかし今回は数日連絡が取れなかった友人から、何やら相談があるから来て欲しいというちょっと重たい待ち合わせなのだ。
     貴志子は駐車場に視線を向けた。友人である緑亜紀の黄色い軽自動車を見つけて、待ち合わせの場所がここであったことを確認する。店内に入り周りを見渡すとすぐに亜紀の姿が目に入った。奥のほうの禁煙席に座っている。
    「亜紀―――」

  • Double 1話 (オリジナル小説) 閲覧数:72
    2010/03/07
    21:39

     パソコンのモニターだけが怪しく光る薄暗い部屋で、一人の女性が必死になってキーボードを叩いている。モニターには九つのファイルが表示され、一つまた一つとどこかに向けて送信されているようだ。
     女性の顔には焦りの色が浮かんでいた。彼女は今、パソコンに保存してあるデータを無差別なところに送信している最中なのだ。特定の誰かに向けてではなく、ネット上の誰でもない誰かに向けて。送ったという足跡が残ってしまっては、後からの回収が容易な物になってしまう。痕跡を綺麗に消しながらの作業は一秒でも早く作業を終わらせたい彼女にとって、まさに苦行であった。
     明日になればこのデータを造った者が、このデータを使ってネットを支配にかかるだろう。この九つのデータがあれば一日でネット上の神となれる。そしてデータ製造者の真の狙いはネット上から地球上の人類全てを支配に置くことだ。ネットに繋がる全ての機能が一日にして手に入る。それはネットに依然する現代の人々を支配下に置くのと変わりなかった。

  • 魔女とミクと消えた歌声 閲覧数:136
    2010/01/31
    22:24

     
     あるところに初音ミクという、それはそれは綺麗な歌声を響かせる少女がいました。その歌声は、獰猛な動物や植物達ですら聞き惚れてしまうほど素晴らしいものでした。
     

  • 「ハジメテノオト」 二次創作小説 2 閲覧数:57
    2010/01/27
    22:44

     私は、誰の協力も借りずにひたすらCDを探し続けた。
     その日も、会社が終わると近くにある大手中古販売ショップへと向かった。二番目の歌詞まで書かれている歌詞カード入りのアルバムを見つけた店である。
     ミクのCDを見かけるのは、その性質上いつもワゴンセールなどの超特価売り場だ。私は、新着分の中古CDを端から順に確認していく。

  • 「ハジメテノオト」 二次創作小説 閲覧数:92
    2010/01/29
    00:23

     ※曲のイメージとは離れた内容になっています。
     ※ミクの擬人化、軽めの猟奇的要素を含みます。
     ブラウン管の向こうで微笑むアイドル。そんな彼女達に、誰だって一度は夢中になったことがあるだろう。

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