Eightの投稿作品一覧
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ウツロ
遠く遠く 向こうまで伝う薄闇
孤独は嫌いでした
弱く弱く 脈打つ鈍い痛みは
滞留するオレンジに変わる
ぎこちない呼吸の延長 自由が欲しかった
淡い淡い誘蛾灯 昨日みた夢
愛に逆らって走り出す 透明な声が笑う
天使を背負って逃げるのは困難だろう
何十の悲哀とうねり 酩酊の眼下に広がる...ウツロ歌詞
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アシッドエンド
あどけない彼はいつの間にか腐ってた
息を吸うごとに譫言が舞う
まだらな視界を埋め尽くす茜色は
緩やかに今を枯らすような暗い非現実
「溶かさないで」重ねて塞いだ今日まで焼きつけてよ
鮮明になってゆく非情な光
君の眼に歪んだペンキ脳
忘れてしまえたらいいのに
透明濁ってゆく、混ざって浮か...アシッドエンド歌詞
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蒼い嗚咽をもう一度
永遠のような夢をさまよって軋んだ心では
鈍痛に響く幾多の悲鳴を押し込められない
パッと消える怯弱な愛に縋ってはまた傷になる
きっともしも最後に願うならば、もう一度
吐きそうな量の群青があふれだして
枯れた今日を飲み込んでゆく
東雲の街に揺れる粉雪 誰も私を救えない
あの日見た流星...蒼い嗚咽をもう一度歌詞
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それは期待外れの魔法の種、とても馬鹿げてる
あの移ろう感覚はリミット付き玩具でした
それは誤謬だらけの理論書のように的がぼやけてる
この切ない感覚はギミック式ハートでした
虚ろな部屋で今日もまたフラッシュバックするの
怪現象、捻じ曲げろ人道の鍵を
ずっと僕を見てハイドランジア
三月、毒入りの雨が降り...バッドアンブレラ歌詞
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そう、例えば胸の奥に痞える異物のような
掻き出せない悲哀の粒はこうして胃酸に乗せて
うなだれる曇天に
怒鳴り声と架空生物の横顔
酷く不器用な君の手つき
この街のどこかで
大丈夫さ、僕らは生きていける
灰色の雨が止まぬ世界でも
遠雷が光って今、始まりを告げるんだ
さあ未来を揺らせ...ゴーストタウンRPG歌詞
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リトルランプライト
明滅、暗闇が這う
残照、人気のない道
塔まで歩けば十五分
そっと近づく週末
混濁、狭すぎる世界
飽和、出口を信じて
塔まで歩けば十五分
ずっと続くあぜ道
耳鳴りの中に響く声...リトルランプライト歌詞
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マッドマジックファンタジー
マッドな夜に落ちた
とってもプアな頭
三月の雨はとても冷たくて
さっそく針のむしろ
八日目の魔法は解けかけのファンタジー
覚める合図は「せえの」でいいかな
本当のとこ呪文がでたらめだから
副作用は特別なんだよ
マッドな夜に落ちた...マッドマジックファンタジー歌詞
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ラストシーンに悪魔は要らない
春風に溺れるセピアの街
人波の隙間に土の匂いがして
耳鳴りと少しの鈍い痛み
何かが喉元に宛がわれるようで
嘘だけ塗りたくって汚れた僕の心なんて
もういっそ刃をたててバラバラに引き裂いてよ
高架下のその場所に置いてきた未来は
今でも僕をそう簡単に離さずそれでいて遠くに消え...ラストシーンに悪魔は要らない歌詞
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とても素敵な六月でした
潰された私の体躯は酷く脆い固形と化して
音ひとつしない市街地で忌々しい不祥を呪うのさ
道徳の向う側であなたは吠えている
淡泊な言葉の裏側が透けているよ
真昼の無彩色を不穏な色にして
本当に馬鹿な嘘つき
薫る夏風に誘われて霞む死神も泣いていた
始まりの合図が轟いて咽ぶ飛行機雲
...とても素敵な六月でした歌詞
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コバルトブルーを叩き潰したような笑みで
地上を這う人間の煩悩を全部詰め込んだような
蜷局が渦巻いた君と僕の狭間で
ぐらり揺れる太陽光、奇怪をどう解こうか
水分が足りないと訴えている頭ん中で
ランルラリラいびつに拉げた顔で見ないで
深い深い青の飛び散る様
ランルラリラ鼓膜を震わす君の戯言
淡い世界を染...コバルトブルーを叩き潰したような笑みで歌詞
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狼狽える心臓と群青市街に鳴り散らかすサイレンが酷く煩かった
今日見た夢、プラスチック製の僕の臓物
横目には八つ裂きのボロ烏
掃いて捨てる気持ちの悪い生命なら
初めから居なければいいのにと零す
脈を打つ群青色に気圧されて泣きそうでも
目を開けて全て見据えるよ
サイレンは鳴る「嘘ばっかり喚くんだな」
心...狼狽える心臓と群青市街に鳴り散らかすサイレンが酷く煩かった歌詞
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サイコ
あいつが僕を指差すから
ナイフで僕は刺せばいいの
判らないよ
継いで接いだ僕はどこまでが僕なんだろう
切り取った皮膚は息をしているの
撒き散らしてきた思考の霧を吸い込んで
切り裂いた残骸は今でも息を続けてるの
太古の昔に決めたから
サイコな奴は死ねばいいの...サイコ歌詞
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四ツ谷さんによろしく
つむじ風が遊んでは
青空も小さく笑ってる
そう、気怠い昼下がりに
愛していた私のムックは死んだ
「嫌い、嫌い、嫌い」
「息ができない」
「春風が強すぎて」
「悪い予感」
「そこの角を曲がったとこ」...四ツ谷さんによろしく歌詞
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焼身証明
消えてしまっても構わないけど
僕のことは忘れないでよ
「落胆と憂さ晴らし」無意識にアリバイを必死に探している
「さよなら」炉心の怒りで無意味に歪曲したその色眼鏡で
ほら、幼気なワンダーランドどれだけ覗いてみても
濁る泥水の堤防じゃ霞んで前が見えないよ
消えてしまっても構わないけど
僕のこと...焼身証明歌詞
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最憂間で君は
簡単な言葉で切り取った未来も既に砕けて
憂悶の海に沈み込んだ破材とこの身体
永遠の僕を見つけ出してよ
穴の空いた肺では息もできなくて
明快な言葉を飲み込んで濁した語尾はぼやけて
最憂の空間でぽつり咳を一つする
永遠の僕を見つけ出してよ
潰された瞳じゃ何も見えなくて
永遠にここで咽び泣い...最憂間で君は歌詞
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天使マディと最終電車
哀悼の網膜にまだ焼きついている光は静かに傷口を抉るナイフのようで
曖昧な刃先の酷く品がない言葉に、いつだって僕はそいつに怯えてきたんだ
賽の目は大体一ばかり、ろくに楽しめちゃいないけど概ね幸せさ
最愛の君がいなくても僕は生きていけるし何事もないかのように世界は回り続けるよ
最終...天使マディと最終電車歌詞
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雨降りの街に佇む
薄暗くなっていくどしゃ降りの寂れた街
ノイズだらけの記憶 内側から僕を蝕む
涙で滲んだ両手は震えてる
描いた夢を追いかけてたあの日にはもう戻れないの?
歌うことを忘れて笑顔さえも消えた
雨音だけが響くこの街でただ下を向いて立ってる
フェードアウトしていく曇った二枚のレンズ
これで終...雨降りの街に佇む歌詞
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鳴覚
ふらふらと迷い込んだ独りきり投影の夢
しとしとと少しずつ強くなる感情の雨
疑惑の街に放り出されて猜疑の目に晒されても
墜ちる西陽を背に向けた滲む君の名を呼んだよ
抉るさよならの合言葉
戸惑う回路がボリュームを下げては
混迷に深く落ちて行くよ 意識だけ連れて
夕立の輪郭と鮮明になりゆく音像つまり...鳴覚歌詞
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猿夢
地獄行き列車 告げられる悪夢
迫り来る惨劇から滲み出した現実感に
自覚したカウントダウン
血なまぐさい夢から逃げるように目を覚ます
無機質な声 無人駅 脈絡も何も無く
不可解と知りつつ好奇心は脈を打つ
非現実を盾に自分から足を踏み入れた
未曾有の怪奇は「幻」それだけの事
忘却しきった嘘のような...猿夢歌詞
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魔法美少女は8マイルを9秒で疾走する
月の浮かぶ夜 落っこちてきた
天使のような小さい身体で
抱きかかえた君、目を覚まして言った
「早く逃げてここは危ないよ」
光に包まれて変☆身
魔法ステッキ ゲイ♂ボルグで
稲妻、敵を貫いて
魔法美少女は疾る
大きな声で叫べ!「乙女魔法、右ストレート!」...魔法美少女は8マイルを9秒で疾走する歌詞
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終末の曇天
猜疑 分かんないよ君の嘘さえ
連鎖 こなすんだ決められた動作
甘美 誘ってんだわき目振りつつ
深化 潜っていく意識の底に
絡まる心をもう一度絡めて
卑下しかできない天邪鬼
暗闇が溶け出した曇天に叫び声は虚しく消えてくよラッタッタ 消えていくよ
積み重ねてきた残骸は音を立てて崩れて燃...終末の曇天歌詞
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フラッシュバックアンビエンス
ああ 夢から覚める 止まらない動悸 火曜日の昼下がり独りの部屋に
差し込む光 眩む両目が掴まえた手のひらで全て思い出す
脱ぎ捨てられた似合わない服 かき分けてまたふて寝を繰り返した
どこかで響くサイレンの音 それすらも別世界のことのようで
こんなの嫌だ 掻きむしって 迷...フラッシュバックアンビエンス歌詞