夜 の投稿作品一覧
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街の明かりが海面に映っている
なんてきれいなんだろう
まるで君の声のようだ
この涙は恐怖じゃない、安堵だ
僕は君のせいで死ぬんだ
忘れないで、ねえ。
僕は、僕は、
君の傷になりたい
君の傷になりたい KAITO
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二重の太陽と半透明の雲
春の風が今 頬を撫でた
何も見えない、聞こえない
だれかの助けが欲しいわけでもない
いつか月が迎えにくるでしょう
空から降った星で地面が鳴る
雨のような光景に目を疑った
すぐに逃げようと、近くのぬいぐるみの手をとった
彼は黙り込んだままだった
流星の中を駆け抜ける...かぐや KAITO
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心を閉じ込めた
淀んだガラスに
もう必要ないものを
流し入れろ
盲目のまま塔の中で眠り続ける
時計の音、外の波紋が耳障り
アイツのせいだ
頭の中を巡り常に抑え込めないでいる
薄暗いこの部屋の中で
赤く揺れる灯りがいつまでも消えない...アゴニヰ KAITO
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閑古鳥が鳴いたどこまでも寂しそうに
終着駅は此処だ
佇んだ街灯と
帝都の何処かで麻縄を巻き付けて揺れていた
聴けば聴くほどに効く あなたの歌で僕を彩って
閑古鳥が泣いたどこまでも可笑しそうに
不透明な夢と狂気を孕んだ夏
帝都の何処かで真っ青な水に浸り観ていた
聞けば聞くほどに効く あなたの言葉で僕を...phantom / 初音ミク
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煤けた色の本を手に取った
隣にはリリーの香を詰めた缶
拙い文章の終わり
震える字で『眠たい』とだけ書き足されていた
「世界の終わりが欲しい」
あなたは小さく言った
僕が消えれば それを叶えられるなんて
あの縹色の花に触れたのはもういつのことだったか
思い出せない
『サルヴァドールの教会で祈った』と...リリー
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堕ちていく、朽ちていく
流れていく、爛れていく
汚れた靴を僕に投げ
落ちていく、朽ちていく
流れていく、溺れていく
真夜中の海の底へ。
堕ちていく、朽ちていく
流れていく、爛れていく
星すら見えない路も
落ちていく、朽ちていく...月を / VY1
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僕たちが見ていた
アスファルトの路のどこかに、
きっと片足の靴を棄てたのだろう
愛 夢 音 色
形のないものなんて、
いっそ消えてしまえばいいのにと思う。
君の声を聴かせて。
溺れそうな、寂寥感。
子守唄をなぞって、星空が熔けていく
家 人 息 夜...よるのうた / MAYU
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陽が空を焦がすのを待ってた
花瓶に生けた椿は転げ落ちて
飽きもせずにひたすら待っていた
雪に染まる窓は壊れて開かない
ガラクタの指輪と苦し紛れの花束で永遠を誓ったけど
それはいつまでなんだろう
はめられたパズルの閉塞感 軋む60兆の細胞
ユーエンミー
きっと二度と会うことはない。
ぬるい夏が零れて揺...ユーエンミー
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ぎらつかせたその瞳で僕を貫いてくれ
黒いしずくが滴る粗末なこの心臓を
見えもしないものに消える排他二酸化炭素
説教と劣等、君の説法
がらりがら
蝕んだ
溺れそうなほどの白をね、独り占めしたくて。
もう涎を垂らしている
「本当に躾の成ってない」とあなたは嬉しそうに
ぼくのうしろをみてた。...ワンルーム / vflower
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拝啓、ウィリアム・シェイクスピア様
あなたはきっと知らないでしょう
あなたの作品に憧れ、僕のジュリエットが死んだことを
ひどく濁った林檎を口に含んで息絶えた
『どうか、後を追って。』と
それがどれほど嬉しかったか
ヴィルヘルム・グリムが描(えが)いた
あの黒い髪のお姫様
子供のとき見てた絵本に
世界...ロミオとスノーホワイト
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貴方の涙は夜をゆく
くるりと踊る
風の唄声
夢をみていた砂はまで
くるりと踊る
海の唄声
貴方の愛はいつまでも
くるりと踊る
時の唄声
貴方の涙は夜をゆく...紺碧 / 初音ミク
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また吐いたんだ小さな紫煙
それは透明の管を通って
毒ガスのようなエゴが心臓握って離さないの
またついたんだ小さな嘘
それは心の管を通った気がして
麻薬のようね、嘘の味
快感握って離さないの
行きたくないなんて一時の気持ち...Lie
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年に一度の舞踏会
夢みる女の子を探して
町中、帽子屋の床を掃く
きみを見つけた
「王子様に会いたくないかい?」
「いいえ、別に。興味ないわ。」
継ぎはぎだらけの服を着て仕事をしてた
それでも僕は与えられた使命を
果たさなくちゃいけない
だから何度も声をかけた...シンデレラ
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「空は続いてる。」
少女はそう言うけれど
地球がくるまれてそう見えるだけだよ
メイビー 森の奥
いつまでも少女といる
さらさら
涼しげな海風が頬を撫でた
ひゅるり ひゅるり 群青
甘くないスコーンと
てぃらる たりら あの唄...群青
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君と暮らすようになって
いくつか年を過ごした
ゆるりと弧を描いている
その小さな唇
いつまでも解けない呪い
君はしわが増える度に
「ごめんなさい」と目を伏せる
その意味がわからなかった
「獣のままだっていい」と
抱きしめてくれたことを...Beast
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さらさら
流れている
落ちていく、溶けていく。
寂しいこの一時が
どうしても好きになれない
ゆらゆら
揺れている長い影は私を見た
冷たいこの一瞬
いつまで経っても慣れない...砂時計
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暗い冷たいこんなところで
ヒカリも見えないフリして
深海のグレーゴル
僕はまた一人で哭いていた
そのからだのすべてが
寂寥感に満たされる
6000マイルの底へと
沈んでいったのは何だった?
深海のグレーゴル
嘘ばかりの子どもの唄を...深海のグレゴール
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目を開けた 思考の先
ガラス玉を口に入れて
逃げられない箱の中
「地獄だ」と脳味噌がつぶやいた
「何十億もの人類の中で
彼の死を知るのは
おそらく僕だけでしょう。」
ららららら…
「あ、転んだ。」
ルナは笑った...お茶会ゲーム
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青い空見上げては1人寂しく歌う
歌姫は座ったままでガラスの靴を落とした
暗い塔の中で割れた鏡
時間はわからない
あのとき咲いていた赤い花が
いつかれたのかもわからないの
青い空見上げては1人寂しく歌う
動かない足を見つめる
誰かが来てくれると信じて
運命の鍵をなくした彼女に王子様は現れない...歌姫