ナナツナツの投稿作品一覧
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ずっと待ち続けていた
空を見上げて一人で 白い息こぼれて
きっと帰ってくる筈だ
流れ星に願わなくても 約束だから
もうどれくらいだろう
空を見上げて指差し夢を語る君を
その横顔が光
叶えばいいなと呟いたら
君は笑っていた
もうどれくらいだろう...第三宇宙速度
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帰り道はひとり 気楽だから
物思いにふけるよ 休まらない心
誰にも会わないように恐る恐る
遠回りの裏道三周して帰る
君に知られたらきっと笑われるだろうな
隠していることばかり
自分のこと声にしたらバレてしまいそうで
いつも不安なんだ 嫌われるって
世界中を敵に仕立て 先に嫌うんだ
そうやって心を守っ...教室の隅で本を読んで外の景色を見て
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未明の空を横目に部屋を抜け出す
街灯の明かり頼りに歩く
ひとりきりで
眠れない日が続いて体が重い
遠ざかる背中の夢
光 あの微笑み
こんなこと言っても聞こえていないだろうけど
憧れていたから 祈っていたから
奏でたら響くと信じた歌だ
掠れていく声が空しい...トワイライト
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泣いていたあの日の君への歌
通学路の公園 鳴り止まない雨の音
明日は予報通りなら晴れるよ
だけど心は痛いまま
きっと 痛いまま
いつだって君のことばかりの日
黄昏る教室 通り過ぎていく喧噪
いつだって君のことばかりの自分ばかり
届かない想いだ
拾い集めた生きる意味は...雨がこぼれて
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遠ざかる世界 霞んだ空
ボヤけていく光 見えない
誰かのためだった自分のこと
自分のためになって傷つけていた
生まれ変わったんだ 新しい翼で飛び立って
生まれ変わったこの体では黒ずんで目立たない
見られ方変えたくて頑張ったこと
気づいたら誰もいない広場
本当の一人 そんな世界なら
不満ないのに 寂し...エクリプス
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時の狭間の世界
揺らぐ空の色を綺麗と思う心
失くさないようにって
消えそうな焚火を 僅かな枝集め
そうやって守ってきた微かな光だ
眠れないまま過ぎていく
記憶にうなされて
あんなこと言わなければ
あの時こうしていれば
窓の外で滲んでいる 遠くに臨む空...ホライズン
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一人きり見上げた空 憧れは遠く
迷いのない横顔がいつも離れない
二人きり見上げた青は褪せていくけど
離せなかった
繰り返しの日々を突き抜けた
あの一言がまだ胸を軋ませる
今なら言えるだろうか
遠く彼方の君にも届くだろうか
一人きり見上げた空 憧れは遠く
ただ君の力になりたかった それだけ...スカイブルー
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遠い昔のこと
ぼんやり薄れた色
夏の晴れた日を誰かと歩いた
変わらない体
熱を出して倒れた幼い日の記憶も
お腹を壊して時よ過ぎろと祈った今も同じ体
時は流れて
風化するものと積み上げたもの
自分探し 旅は続いて
答えは掴めないけど...ホメオスタシス
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零した言葉
何気ない気持ちで
知らずに傷つけていたようだ
呑み込む言葉
伝えたい気持ちを
迷わず届けられていたら
取り戻せない
手遅れの日々
出来るだけもがくけど
掴むための手が震えていた...灰空に落ちる
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あの日見た夏の空
変わりゆく時代に変わらない色
幼い頃に見た記憶
目線を上げて見つかるものがある
あの道の先はどうなっていて
隣駅はどんな場所なんだとか
今なら歩けるし自由も効くから
案外簡単に手が届いてしまう
わからないことなら知ろうとしたから
わかることばかりになる筈だ...メモリ
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遠く光る恒星 今日もちらついている
いつも見えているものでさえ届かない毎日だ
同じ部屋にいるのにこんなに遠い距離
本を読むふりして見ていた 届かない輝きを
行動と感情が噛み合わないようになる
本当の気持ちに気づく 心が温かいな
優しくするには不器用な僕だ
届いて(いるよ)
一人きりの物語に映りこむ影...光芒
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君に会える日がようやくやってきたんだ
待ち望んだ今日だ
色んなことがあったな
元気にしてたかな
話したいことは山ほどあって
何から伝えるか迷うけど
あの日言えなかったことがある
呑み込んだ言葉はまだ心の中
飛び出すのを待ち続けている
何回も反芻した...魔法のような今が終わるまで
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目の前のことに向き合えていたいつか
全力を出して日々を駆け抜けていた
輝いていたあの日がまだ眩しいから
平気なふりしてできる限り笑っていた
ハロー 最低な世界だ
言葉の意味もちゃんと分からずに使っていたんだ
ずっと目を逸らしていたから
こんなになるまで気付けないんだ
開いた両目で見える視界は僅かだ
...旧世界ヤマアラシ
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影のある場所 選んで歩く
一人分の幅しかないから取り合いせめぎ合い
強い風が吹いてくる 平等に通り過ぎていく
僕らの戦いは世界にとってちっぽけで
思わず笑った
二人分の笑い声が響く
隣で見ていたあの空の色
記憶の片隅でずっと心を掴んで離さない
日常は過ぎて戻らないけど
あの日見た青は青いままだ...夏に染まって
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掴んだその手を離した時
要らなくなったものを捨てた時
古い記憶から忘れていく
忘れていないことならもう落としている
別れは突然でもない
少しずつ離れていく距離 また一歩
互いに背中向きで声もかけないで
見えなくなって初めて気づく
晴れた日の空はいつも青いから
変わらず日々が続くと思っていた...『±0』
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周期的に変化する分子構造の元 生かされている
君にとっては長いかな 星が落ちる頃にはもう誰もいない
まだ知らなくて
まだ分からなくて
君と僕の違いに法則を見出せない
近所にある公園でいつもかくれんぼした日々の記憶
帰り道の夕焼けの色は変わらないまま
戻らない日々だ
月が遠ざかる
日が長引いていく...分子時計
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枯れ葉に身体を隠す蝶の様に景色に溶け込めたなら
目立って誰かが馬鹿にすることもないのに
背景に合わせて色を変えるありふれたカメレオンのように
器用になりたかったな
面白くもないことで笑って
気にしないことで泣いて
周りの顔色見ながら反応をした
当たり障りない関係ばかり無理やり積み上げたそのせいで
崩...Mimicry
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息を吸って吐いて 僕らは同じ生き物だ
呼吸止めれば同じ痛みを分かち合える
でもその感じ方は人それぞれだったから
君の平気な痛みで歩みを止めてしまった
いつの間にか遠くボヤけた君の背中だ
どうにかなると言い聞かせて誤魔化したけど
次会う時君に胸を張っていられるかな
足りないことなら自分が一番分かってい...ミッシングリンク
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過ぎ去る星霜
果たせぬ邂逅
君との空想
見果てぬ幻想
拭えぬ望郷
記憶は捏造
愚かにも自己を保てない
過去への願望
未来に失望
探した元凶...星霜、君への言葉は届かず誰のためでもない歌が響いた
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Hello
僕らが出会ったあの時から
空の色は青 夜には瞬く星
景色は移り変わっていくけど
大事なことならこの胸に秘めている
ずっと忘れていない約束
置き去りにした記憶
道のりはまだまだ遠いけど
諦めていないから
風に身を任せたなら...空歌、響く
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誰かは今日も街を歩いている
誰かは今日夢を諦めたらしい
見えているものが全てじゃない
月の裏側模様
回り込まなきゃ見えない
好きになることが減り
嫌いばかり増えていく
君が好きだと言っていた歌
好きになり方がわからない
僕らはあの時確かに共に居た...バニラスカイ
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君の言葉がまだ木霊している
途方もない時を重ねた世界
色褪せていく景色 揺れる視界
その瞬間ばかり繰り返す
伝えられないこと 飲み込む言葉
余計なことばかり 吐き出す言葉
曖昧な言葉では伝わらない
伝わる言葉で傷つけた
後悔を消化して
栄養に変えようとする...反芻する記憶、消えない後悔
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何もない日々を過ごしている
誰にも会わず過ぎていく
出来る限り一人で居よう
外は怖いことばかりだから
ほんの少しの勇気は
余計なことばかりする
分からないことだったら
何にも言わなくていい筈なのに
何となくこれじゃ駄目なこと
頭の隅で分かっていて...たんぽぽと空
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待ち望んだ12月だ
寒い風の匂い
よく晴れた夜の空
背伸びをしてジャンプもして
目立ちたがりだから笑われてもいいや
本当の気持ち 隠していた
見つけてもらいたい
寂しかった いつも
あの星のように僕も光れたのなら
宇宙みたいな闇でも見失わないでいられるのに...December Shining Jewel
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夜は長い
目は冴えて
明日も朝早いのに
目を瞑って思い出す
嫌なことばかりを
奏でた音 掻き消される
思っていたより響かなかった
今度こそはと期待する度抱えた痛み
また
君のことが なんてさ...Nocturnality
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息を吸っただけ吐いた白い息
先に進んだ分遠い帰り
朝が来たなら夜も訪れる
出かけた日はやがて帰る時が来るだろう
始めた遊びはいつか終わりを迎えるから
僕らは何度も飽きるくらい繰り返して
やがて日は沈むけど
また昇るから明日も
繰り返し繰り返しの日々
歳を重ねる度に大人に近づいた...もういいよ
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漂流船は先へ進む
行き先なんて予想つかない
辺り一面深い海で
明日の無事さえ保障できていなかった
もうどれくらい経って あとどれくらいだろう
自分の未来に見通し立つのは
助けを呼ぶ声も波音に消され
きっと届いていないよな
海流に流され漂う毎日
ちっぽけな身体 広い海...漂流船の行き先
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夜はまだ明けない
暗闇で奏でる歌
見つけたい
見えない光
反響する音
その響きで君を確かめていた
四十六億 果てしない旅
駆けてきたから世界を捉えられた
生きる意味を問い始めた僕らは
浮かんだ星の動きに意味を見出した...エコーロケーション
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朝焼けに照らされた僕の世界は
隠していた心を晒すんだ
君のために生きていた それは詭弁だ
始めから僕以外居ないんだ
いつしか夢見るようになった
君にもらったんだ
生きること 笑うこと 幸せになること
僕のために生きた君はもう居ない
もうあの笑みは途絶えた
二人で約束したんだ 守れないことを...Co- / ナナツナツ
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いつの日か全ては朽ちていく運命だと知って
それでも足掻くことを止めないでいた
夏の終わりと世界の真実
知らないふりをして過ごすのも限界だった
未来は膨大に思える
でも過ぎ去った時間は曖昧だから
その重みも大概だ
君は今日も澄ました顔で笑っていた
僕のことは見ていない
いつの日か全ては朽ちていく運命だ...夏の終わりと世界の真実
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いつも緩やかな日常の中に居た
世界は全部この手の中で
何だって掴めたんだ
隣に座る君が笑ったよ
その笑顔を守りたいから
何だって出来たんだ
僕は未だ記憶の中
あの日のまま 変わり方
探していたな
あの空の向こうへ飛び立てたなら...空の向こうへ
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海の見える街に吹く風を浴びて
夢に見ていたような日々を駆けて
滴る汗
僕らの夏はまだ始まったばかりだろう
まるで広い海を彷徨う そんな毎日
行き先は流されてばかり
思い通りにいかないものだ
いいことも悪いことも
受け入れて生きられたら
響いた...潮騒シーサイド
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通り過ぎる時の中で
気付けば身体は大きくなって
置いてけぼりの心はまだ
一人で保つ術がない
信じる度に裏切られて
傷付くくらいなら知らなきゃよかった
中途半端にいい頭は
余計なことばかり気にしていた
最低な世界 皆嫌いだ
なにもかも許せなくて...プリムラ
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流されるだけの日々だった
これじゃダメだって分かっている
だけど僕は魚じゃないよ
ヒレがないから泳げない
明るい世界で誰かに会うことで
痛い思いするのはもううんざりだよ
だからひとりでいる
ゆらゆらゆら漂っている
無気力状態
クラゲみたいに思考しなくていいなら...ゆら
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僕は生きているよ
今日も生きているよ
君の笑顔 胸に抱いて
ずっと生きているよ
一番星が光る
遠い遠い果てから
僕の想いもあんな風に
いつか伝わったなら
君の声はもう聴こえない
僕の声はもう届かない...こえ