か研の投稿作品一覧
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花想いのころは ヤマドリ つれて
染めた袖 ひろげた 野辺の 火のさき
羽根かわる 日和は バター 溶かして
砂の家 ほどけた 湯気の ゆくさき
沢を囃して
綿毛の便り
うららのたまり
森と木の間に
...うららのたまり
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カラス瓜 ひろい上げた きみのかげ 重ねて
風車塔の先まで 古い星座 探した
フリースの中の熱が こぼれた 夜明け前
渡る夢のあいだに 放つ 小瓶の蜘蛛
恋遠き 狐狸のみち 千里の虚 焦がして
目蓋には 月吐息 聴かせた 琴の糸
カラス瓜 乾く風は きみの眠り かぞえて
風車塔の先ま...新釈:烏瓜節
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夏の日は 庭先の 夢
みずすましは 瞳に 泳いで
きみの扉 にび色に 染め
ハナドケイは 回り続ける
灼けた水路 息をとめた
ベランダに びわゼリー
過ぎてく 二等星 つかまえて
ひだり目に メランコリー
線虫の光る 夜に
室外機の背に 積み上げた 祈り...きまぐれなクエイサー
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Oni wano uriwa ure ruke do
お庭の瓜は 熟れるけど
Ote tsuki naraba tocha nara nu
お手付きならば とっちゃならぬ
Oya mano akebi ware take do
お山のアケビ 割れたけど
Kue nuno naraba...タラル・ティリラ
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干し草のにおいが 変われない影を 焦らして
待たせすぎたバスは コーラフロートまで 急ぐよ
余白をつなげて 湿度を切り裂いて
一度きりの答えは スープカレーの中 泳いで
二度目のない僕らは 羊歯の屋根の下 踊るよ
降り注いだ言葉に きみはどこまでも 無防備で
空色にまぎれた ドアの在処まで 誘うよ
...夢のクレーター
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淡い眠り 醒めるまでに
歌う 案山子に 告げて
バス停の背に 鈴をつないだ
「いつかの 土曜日まで」
砂鉄の町 息をひそめた
おそい春の 窓辺
カバンたちは 先をいそいだ
さわぐ 時計 なだめて
雲がわけば 軒のツバメが
黒い土を 重ねて...案山子のリディム
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ふらふら してたいの
でも きっとまだ できないの
くもりのち雨の日でも
きみに会えたら いいのにね
カッコウの 巣立つころは
落ちた卵の 中身も乾いて
いつだって 泣けないまま
錆びたコンパス また動いてく
きみの手は タイプライター
吐き出した ことば 追う 狙撃手(スナイパー)...ふらふらしてたいときのうた
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錆びてく素肌に ミルク色のペンキが落ちて
鉄柵とぼくとの境界 ぼやけてゆくね
屋上のバケツに 流れ星 落ちるのを待って
乾かない空気に ひとつだけ 嘘をわたした
叫びたいことばは 蜜に沈めて
あてのない夢には いつかの海で
はぐれたクジラが 唄う夜は 窓をあけて
ふみつけたシーツに ソーダの色 ひろ...虹わたる 螺旋
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林檎の花が また咲くころには
部屋のためいきを連れて
まだ柔らかい とかげの背中に
空の色をあつめる
水たまりの雲を 渡って
長ぐつがきつくても
まだ照れくさい靴下の色も
いまはかくれるから
蟻がはこぶアゲハの羽根と...とかげの空、はじまりのない枝
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わたしのまち 山なりゆれて 野焼きにかすむ
だれかの悩みも 置き去りにして 風は吹いてく
赤い車は 晴れた日に てばなして
帰るあぜ道 ちいさな葦毛(あしげ) キュルリと啼いた
あの部屋に 飾る花 手折る手をとめて
色あせた かざみどり 示す雲の先は
不安だけ つのらせた日々の 夢の間に
咲きいそ...てのひらにらくだ日和
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腐乱してゆく たまごの中が 声であふれてる
ぼくは 磁石の針で そっとかきまわす
きみのいない 四角い空が くずれてゆくね
耳を刺す 月の光が また夜を統べてく
磨き上げた骨 打ち鳴らす
ぼくの肉だった 土の上
よげん者の寝言 きこえても
さなぎの中 のぞかないで
浅葱色のスカートに 小屋の灯り 映...さなぎの中の浅葱色
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朝もやのかんむり すりぬけて
金色の風 羽帽子 ゆらした
昨日の手紙 窓辺に 残して
きみと眠りの森へ
ちいさなナイフ 真夜中 見つけて
慣れない僕と あくびのいいわけ
きみは気づいてるかも しれないね
あたらしい傷 乾いてく
遠く のびてゆく空を 振り返り
古い 祝祭の跡に 手を振る...まわる森のコロニカ
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かささぎ橋さがして 季節のない空に 手を伸ばした
この日に印つけるように ラムネの瓶 氷に沈めた
かささぎ橋たどって 南の空 アンテナかざした
きみのたいくつ重ねて はしごをかける 銀環のかけら
ひまわりの背丈が ぼくらをおいてく
張り付いたガーゼに 言葉が濡れてる
文月の風 この熱冷まして
擦り切...かささぎ橋
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空の青に まばたきわすれた
光る風は タマリンドゆらして
睫毛の先を そっとなでて 消えてゆく 昼下がり
甘いねむり 水たばこ消えるまで
猫を数えて ティーカップ積み上げた
自転車はゆくよ パンかごよろめいた 石だたみ
川辺に揺れてた せんたくもの見送って
街はもうすぐ 時計のねじ 気付くころ
こげ...なんでもない日、チャイハネの日
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目覚めてさいしょの あくびが漂ってる
つよくなってく光で きみのカタチが わからない
wake up, My Toddy
夢のなかのカエルを
Spring comes, Darling!
かかえて外にでかける
草笛が鳴っている わたしはあるいていく
膨らんでゆく空に とけてゆく紙ひ...あけぼのノート
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ぼくのはなし聞いてよ、と
拾い上げたくつしたは
たいくつそうに 口広げて
ベテルギウス 飲み込んだ
縮んでゆく部屋と窓
Plan-Bなら 無敵さ
こわれた時計 すり替えて
猫の夢に とびこむんだ
鍵を開ける音が鳴る
午前2時の 引き出し...風さゆる、夜をあるく
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空に茜雲 浮かぶ港の街に
ラブレター 届くのを待っている
西行き列車の 切符なくしたきみを
連れ出して 焼きそばを食べに行く
化石になってた ザックの奥探って
広げた スカートがゆれている
宵町をゆけば 煙る屋台の通りに
ラジオから すりきれた恋の歌
青く光る 行き交う人のあしあと
風に吹かれ 消...バナナパンケーキ トレイル
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不安定なりに バランスとってさ
隠したはず こぼれ落ちたブルー
月あかり コップ一杯すくってさ
みあげれば 夏がもう終わってく
くたびれたカバン 一つ持ってさ
いくつもの川を バスはこえる
冷蔵庫のカレーは もうダメかな?
帽子の上 セミのぬけがら 眠る
You let it loose to m...サンダルのうらがわ
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マテリアル絡み合う わたしを解体する
メタフォニアに手をのばす 最後のレボルシよん
プラットフォームねらい撃ち 解除するfeeds&share
きげんそこねたアラートが ぼくの計画じゃまする
窓のすみに走り書き とびっきりのアイデア
冷凍マンモスの夢 溶かしてきみに見せるよ
あぁ 夕焼けを追いかけ...夢みる冷凍マンモス
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a girl hid the blue in the sky
getting half rotten feel,
calling a story she made
Butterfly drunk on nectar
still dreaming a dreams of Null
cause it'...ヤギとわたしとNullの夢。
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Vaois kiek u Tiizar kju
za Khiez mag yuulau wuis toes tleeil
Lispha khuur nor Dhiar-Deed
Dhaaf tuorwa Lowesti O Lau weis krous La
Duula teeir Ni lubis...Mi dhir Estour/ミティ エストル
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Tur wist Emool...
Tur whas Ti ende
die esco bordz eido
Laza parr Djyour kharmaal
Dier el doas
div khool nochez pi
Tur nouzh kimi eintii
Pada fersa wo...Tur Wiste/トゥル ウィステ