きゅうぷの投稿作品一覧
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蝉しぐれ、夏の宵
遠くに響く
耳の奥
聞こえてる
貴方の鼓動
どこまでも遠くに
光る雲を追いかけた
山の上に
灯っている夕焼けに思いをのせる
どこまでもいけるような...夏色の道
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探し物ばかりしている君の(こっちみてよ)
横顔ばかりを見ていた。(僕はここにいるよ)
此処に居るよと笑って、
目に入らない声と表情(かお)
泣いてばっかりの君と、笑ってばかりの僕。
頬を伝う涙を拭いたくて
指先ばかりが空をきる。
ねぇ、笑ってよ。
嘘を吐いて。
嘘を吐いてもいいからさ。...泣き虫アナタ と 戯れボク
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唄歌う籠の鳥
恋する瞳 尋ねる吐息
機械仕掛けの人形よりは出来はいい筈、
だけどそれほどの融通も聞かず
アナタの笑顔にぎこちなく返した
それが真実なの
掌から零れていく命の雫
握り締めた一片の言の葉をただ屍に返す
散りゆく甘さを掲げて
儚いなんて、嘘っぱちだわ...唄歌う籠の鳥
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するするするり、惑わせ小唄
するするするり、惑わせ小唄
宵闇に溺れるは、下手くそ蛙
朱闇に紛れるは、カラフル鴉
騒ぐ野良犬、子供の戯れ
転がる人形は可愛い瞳
誰も知らない扉の向こう
かたちどるは小さな手の平
夕暮れの街角にそれは手招き
するするするり、惑わせ小唄。...惑わせ小唄