クロ盆の投稿作品一覧
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ここにはなんもなくたって
どうしてったって
置いてかれてんだ
わかったろ?
空をクジラが泳いだって
君は嘘をついてたんだ
光るフラジャイル
フラクタル ノイズ
チェック1、2、3で
踊れば どろん...ライカとフラジャイル
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あなたの声も 忘れてしまう
(non title)
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1A
人の いない ホームからず っと 乗りも しない電車待って
ちょっと した ことで心 膿んで ほんと 嫌んなっちゃうなぁ
「私 まだ 帰れないよ まだ 顔が 見つからないんだ」って
言葉 から 見失って ほら 合わす 顔も言葉もないな
1B
言いたいことも言えないようなもどかしさが拍手に消えた...【応募】BEAT
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青ざめた朝と、赤らむ夜とを越えて、今 君に会いに行くよ。
ナトリウム灯を越えて、さ。
ポンコツポラロイドが切り抜き損ねた、君の笑顔を拾いにさ。
夜更けの先まで、消えるの、さ。
いつだったか、君が大人になる夢。
遠い、遠い、誰も知らない秘密の未来を、
僕は少し、覗いたのさ。
知ってるかい?だめ、なんだ...Knock
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言葉がね、見つからないんだ。
机の中も、ベッドの下も。探したけれど。
誰かがどこかに捨てたんだ。
白線の間に続く深海とか 薄暗い朝焼けの雲とか
全部逆さまになって落ちてってさ。
曖昧の数を数えてみたってさ、暇つぶしにしかならなくて。
曖昧は後悔に変わってくんだ
みんな 何かを探してるんだ
空飛ぶ翼...逆さまを少し
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欲しいものは 上にばかり
見上げてばかり もう疲れたな
喉にかかった 言葉吐いても
汚いばかり 嫌んなるな
羽が欲しいと思ったことは 無いんだけど
みんなが欲しいって言うから 俯いて頷いた
届かないくせしてさ 目の前をちらついて
分かってるんだ でもどうしろっての ねえ ねえ
置いてかないで 落とさ...オペマペ
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青い夕焼け ひとつ、落っこちた。
それだけのハナシ、なんだけど
飲みかけのコーヒー 置いてきちゃったな。
大丈夫かな、なんてさ。
それでいいと、君が言うなら。
きっといいんだろう。
抱えきれない秘密をひとつ、君にあげよう。告白しよう。
僕は君が嫌いなのさ。
赤い夜明けが ふたつ、落っこちた。
一人き...秘め言
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世界が動くその時に
砂漠の真ん中に雨が降った
陽が照ったまま雲もない空に
君が雨を降らせたの
世界が動くその時に
砂漠の真ん中に雨が降った
陽が照ったまま雲もない空に
君が雨を降らせたの
君は何も知らないようだけど
僕にとってはそれが全てで...最初で最後でもう会えない君と引き摺る僕がさみしがるだけの話
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イメージは戦時中、戦後あたりです。
【「浅き夢よ」と君は言う】
兵隊として前線に送り込まれる間際、恋人が言います。
「浅き夢よ」は
「私との恋は、浅い夢だったのです。だからどうか忘れてください。」
という意味が込められていますが、それをどうしても正直に言えずに、どうせ死ぬならば、と突き放すような口調...雪椿 自分流解釈
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ようこそ 山へ ガラクタの山へ
ここはお城 愉快なお城
ラヂオはガタガタ笑って 焦げたにおいをあげる
ようこそ山へ ガラクタの山へ
「枯れて頂戴な」 黒い猫は笑った?
ブラウン管乗り上げて 黒い猫は笑った
ネズミは「今何時?」気取って懐中時計のぞく
愉快なお友達 私のお友達
どうせ君も私のことなんて...バイドゥードゥーは寂しがり
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軋む白いベッドで 真っ赤な花弁を吐いた
見慣れた天井と 意味のない戯曲と
窓の向こうにはもう冬が顔を出して
なのに君は来ない なのに君はいない
嘘をつきました
さよならなんて嘘です
咲いた花はつくりもの?
でも何より綺麗で
僕はどうすればいいの?
君がくれたこの愛とその空虚を交換しようか...テディ
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それからきみは居なくなるのさ
何でもない事だけど
枯れた花が 揺れてるのにさ
夜が明けるたび僕は 昨日に恋をして
背中が遠くて いつかは消えて
風が叫ぶ度 僕は耳をふさいで
聞こえないふりをしようとする
冷たいベッドに横たわって
朝をつれてくる窓に 小さく毒を吐いたりして
それでもきみは来ない 分か...紫苑
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溺れた私を ここからすくいあげて
眠ったまんまでおめめが開かないの
口づけ お目覚め
子供だましのテンプレート
要らない事だけ覚え過ぎちゃったみたい
お腹が空いたわ 甘い物を頂戴
君の言葉を忘れられるまで 何度でも眠ってあげるの
夢の国のカラーリング
白と黒とその間
青い恋も 赤い涙も...レディ
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手に入らないものをねだって
星に手を伸ばして
やっと掴んだその先 それは光を失うの
光らない星なんて ただのガラクタでしかないから
足元に放り投げて 次の星をねだるの
足元にうずたかく積もったそれは僕を一人にした
それでいい きっと
誰も必要ないわ
愛や理解なんて またガラクタに戻る
一人でいい ...スターダスト
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紺色の宇宙(そら)に碧い星がうつる
移ろう季節の中 君を忘れてきてしまったみたい
どれだけ 嘆いて
どれだけ 叫んでみても
君の両手は 声は戻らない
「君のことなんて 全部 全部 忘れてあげる」
あの日 君の あの言葉が 世界の色を沈黙させた
翡翠の海に 赤い花 流しましょう
太陽に焼かれ 燃えて ...太陽と赤い花
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今日もホラ 足の裏で人が死んでく
どうしようもないし、どうしようとも思わない
運命さ 人のね
今僕が、踏切を通り過ぎた瞬間に踏切が下りて
ちょっと得意げになってた時
信号につかまらずに 目的地に着いて
今日はいいことありそうだ、なんて思ってた時
きっと足の裏で誰かが死んでるんだ
きっとね、ほら きっ...自己中心的少女の合理的脳内
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価値ってなんでしょう
「唐突なギモン」
価値ってなんでしょう
「値段の事かな?」
じゃあ 人の価値ってどうやって付けるのでしょう
「物と同じで お金じゃないかな」
答えになってないよ 『どうやって』 過程だよ
「さぁ?分からない」
じゃぁ質問を変えよう 君の陰口を言っている彼らの価値は?
「僕からし...価値
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溶ける 酸素も温度も
止める 息を止めてみる
星と月の魚が 泳ぐ 泳ぐ
水面 揺れる蜃気楼
揺れる 黒い鱗が
君の透明な影が揺らす
僕の心を抉る
やめて お願い手を離して
僕は 一人黒い スイミーでいたいだけ
声を 目を見ないでいて...スイミー
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不要な言葉が 不要な気持ちが 頭を 身体を 駆け巡る 駆け巡る
こんなもんじゃ 全然
全然
全然
全然
...タトゥー
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ねぇ
君が嫌い 大嫌い
君が悪いの ねぇ、苦しんで見せて
きっとね君のコト ずっと嫌いでいる自信ならあるよ
ねぇ
君が嫌い 大嫌い
君が駄目なの ねぇ 死んじゃって見せて
リンゴの毒に溺れてさ
僕の口からこぼれる 汚れて錆びついたナイフで
ねぇ...死んじゃって見せて
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きら きら 輝く
銀のフォーク 泳いで
きら きら 揺らめく
月のお皿に踊る
きら きら 輝く
銀のフォーク片手に
今夜は一人で
最後の晩餐を
明日はきみの隣に 僕の影は無いだろうから
だからせめて せめて...深海レストラン
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太陽の光に向かって、歩いてゆくのです。
お腹がなんだかとっても暖かいのです。
本当は底の底まで冷たいのです。
誰も信じちゃいないのです。
裏切られるだけなのです。 (ギシギシ)
世界は狭い、誰が言ったか。
だから私は今日も、笑って、笑って、誰かを騙すのです。(騙すのです 笑うのです)
泣くのです。私...太陽症候群
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底に沈もうとせん緋(ひ) 真白な海揺らして
風はひゅぅ ひゅぅ と 紅へ 金色の宵へ 還る
ぽつり ぽつり
泡沫の夢幻のように
ゆらり くらり 消える
そうかね、もう死ぬのかね
(死にますとも 死にますとも)
死ぬんじゃなかろうね、大丈夫だろうね
(死にますとも 死にますとも)
大きな真珠貝で穴を...夢一夜
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雲ひとつのない 珍しいほど晴れ渡る空
つい最近までは 気にもかけてなかったけれど
お元気ですか 今なにをしてるんですか
私は元気よ うん、そう、元気
うわごとみたいに繰り返す呪文は風に消されて 嗚呼、私にも聞こえない
「×××」と呟けば 寂寞が喉につっかえる
目を閉じれば溢れる これは何?
さよなら...白百合の夢
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僕はいつも同じ顔して同じこと繰り返してる
昨日の僕を殺すんだ 平気な顔でね
「頑張るなよ きっと馬鹿を見るんだ」
あぁ僕はどうやら戻れないところまで来てしまったようだ
こんな暗いゴミ溜めで
病み気取ってる僕が どうにも嫌いでね
なんで?なんで?なんで?
なんて馬鹿みたいに声を上げる鳥のくちばしを紐で...ゴミ溜めロンリィ
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わたしの心はどこ?
あなたの右の胸に
わたしとは 何でしょうか?
あなたを想う 路傍の石
嗚呼・・・
沁み出た心が
溢れて消えてささやくのです
「私だけ見て」
愛に溺れた恋よ・・・
いけない事ばかりの...路傍の少女とオルゴール
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浅き夢よと君は云う
何処に答などありましょう
何処にもないのが答なら
いっそ忘れてしまおうか
朽ち行く雪に息濁り
春待つ真冬の雪椿
しんしんと降る夢の中
貴方 探して今何処
咲き狂うこともなく
ひたすら首落つ時を待つ...雪椿
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町を歩けばお花がいっぱい
僕は黒猫 黒い猫
お花屋さんが僕の耳に 赤いお花をつけたんだ
暖かい風に瞳細めて
石橋の欄干でお昼寝
ゴンドラのお兄ちゃん 僕に手を振って
橋の下を通り過ぎた
しっぽユラユラ
水面ユラユラ
ひげを整えて 塀の上お散歩...黒猫ワルツ
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河の水よ刺さりませ
胸を満たして流れませ
この身ゆるりと流しておくれ
赤子可愛や 憎らし流せ
猫が笑って赤い紐ひきゃ
乙女 涙と宙ぶらりん
渡りませ 渡りませ
妬み買うとて流しませ
松はぎぃぎこ軋んで揺れて
我は動けぬ根なし草...松の木ぎぃぎこ乙女の涙
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ひりひりと刺さる水
素足 ちゃぷり 歩いて
流れ出す紅色も 今はもう枯れ果て
僕が逝き 君が泣く
ひぃらり蝶が舞う庭で
声がない 僕は言う
「泣くな 強くあれ」
半分の月が瑠璃に染まる
えぇぃあぁ 悲しませることしかできずに
えぇぃあぁ その涙もぬぐえず枯れ行く...彼岸花