飴玉Pの投稿作品一覧
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「おはよう、ニコル。 今日も寒いね。
風邪なんかはひいていないかい?」
「やあやあ!ニコル。 今年もようこそ。
君が来ると幸せになるんだ。」
ひやり 冷える 澄んだ冬に
ぼやり 燈る 暖かい灯
ふわり ここに 連れてくると
きらり 眩しく 君が笑う
雪の降らない この町に
銀世界は ないけれど...ニコル
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地面に五線を描いたなら、
ころん と石を並べます。
やがて浮かんだ お話を、
ゆりら りるらと歌います。
いびつで下手だと降る声に、
ぽたりと雫を落とします。
それを新たな音にして、
りるら ゆりらと歌います。
つたないことは知りながら、
ほわり と届く喜びを、...ゆらかた
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ペダルに全体重で 坂道を上る
てっぺんには君がいて アスファルトに汗が落ちた
この道はジェットコースター 加速する風受けて
セミの声も一瞬で かき回されて空の彼方
自転車止めて ポケットあさって
グシャグシャになったチケット掴んで
『夏休みの小さな出会い
子供たちとロボットが 友達になる物語』
いつ...アウトサマーグラフ
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ねぇ 素敵なこの世界を
あなたは どんな風に見ているのかしら?
話したいことがたくさんあるの
お返事はどっちでもいいわ
雨あがりの 夕焼けの後に
一番星を見つけたの
なんだか嬉しくて
あなたにすぐ 伝えたくなった
泣いてなんかないわ
ただアクビが出ちゃっただけよ ホントよ?...始まらなかった恋のうた。
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春の訪れ 感じるままに
足元眩しい 真白の足袋
背には大きく 文字躍らせて
くぐる鳥居に 薄紅吹雪
空を仰ぐ小さな町に
拍子木が連れる始まり
囃子が止むまで 雨よ降るなと
鈴を鳴らして 目を閉じた
風に微かに溶けた 君の笑い声は
あの日 僕にも確かに 届いていた...祭桜
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1年前の寒い日に
目覚めたらしい いつかの君
半年経った暑い日に
会えなくなった どこかの僕
失くしたものに憧れた
見えないけれど 綺麗すぎて
夏の日の君は 何を思ってた?
さみしさや不安があったのかな
冬生まれの君へ 覚えてますか?
初めての言葉や 歌った音...冬生まれの君へ
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君が僕を見てくれたから
嬉しくなって降りてきた
街はもう眠ったよ
ぽつん ひとつだけ灯ってる光
たとえるならお伽話の
中に暮らしている僕が
君を笑顔にできるなら
それは 素敵な奇跡なんだ きっとね
羊を数えてあげようか
歌を歌ってあげようか...星とひつじの歌