まるちの投稿作品一覧
-
まだ覚えている
あの日の光景を
懐かしくなんてないよ
この道の元にあるだけ
足音が響く
風が抜ける部屋に
僕らの痕が残って
この先も変わらずにいて
優しい花が
苦しい汗が...3月の君
-
あたたかい日だった
寄り添った
心の隙間を
埋め合った 襞
忘れてしまった
温もりは
違うね 違うね
知らないでいた
淋しくて
ただ溜め込む涙は どう手放そう...永久凍土
-
壊してみせたなら、次が見えるかな?
弱い言葉 並べては
誘う 一秒
その先を生きていい
理由にするためだけの
傷をつけて ただ
刻む 今を
泣き疲れた顔隠して
満員電車に押し込む
どう言えばいいんだろうか。...一秒
-
あぁ 願いはもっと
奥深くまで
潜って絡む
しがらみのように…
流した労を
許した罪を
足跡にして辿り着くまでは
望むことを諦めない
手放すことは惜しまない
この先に何を代わりにしようとも...SEEK
-
あなたの言葉を待つ間に
枯れてゆく花に溶け入る
毒混じりの愛が抱きしめて
呼吸も時間も忘れ、落ちる
染み込んだ営みのよう
今日も 今も 一部のまま
体から離れないのね
ほらね 欠片 見つけてるの
消せない記憶よりもっと
近くて触れるだけの僅かなもの...緋く
-
慣れた 耳鳴りと
目眩を引き連れ 歪む 足
平穏 遠い街
廃れてく 馴染みの風景
もう “時期” だね
当てなく行くには
時が経ちすぎた Handy City
喧騒 数え切れぬ 人の群れ
が、 孤独たち よく似た顔の
知らない 誰か...Handy City End
-
窓に吹き込む風が
カーテンを押し退け
ふたりを隔てるように
君を隠したの
窓辺に揺れて
ときめく恋は
距離を広げた
知らない歌で
過ぎてく時も
変わらぬ日々も...凛と佇む
-
戯れです
首輪もなく
愛想を振り撒き
すり寄って
“ごろごろにゃあ”
行かないでよ
優しく撫でれば
「捕まえた」
“あぁすぐに 逃げ出したい”
なんて お気の毒は 誰かな?...Pussy
-
綺麗だって なくたって
夜の風は通り過ぎてく
騒めくほど 心は
どこで目を瞑ろう
公平で 聡明な
裸の瞳で見つめた
幼い 憧憬は
いつからか半透明
波間に 揺れていた
折り重なる時は経過して...リブラ
-
隠れた星の居場所を見つめて
まだ探してる
癒えない傷跡
なぞって横になった
夜の中に溶けていった
夢明け 未明の覚醒
滲む汗に 茹だる街だ
立ち枯れの僕の幻想
爪痕だけ残って
朽ちたはずの 嗚呼 あの頃を...Last Day
-
朝になって また
確かめるように
瞼をこすって目を開けるの
だって
呼吸 ひとり分
ずれて 重なって
隣で眠る
君を願う
I promise to be with you.
I promise to be with you....Promise
-
青さを増して 迫る世界
膨れ上がる想いを隠して
僕らはまるで そう夏の蔭
重たくなった 湿る肌
纏わりつく恋とか夢なら
盛夏に焦がして
綺麗に書いた ノートのページを
見返し気付く 「真似事だ」
憧れだって 近付けないから
よく似たものに 重ねてた...真夏の後味
-
消えない靄を絶つように
握った 痛み 触れた
抜けない あの日の棘が
残って 残って 残って…
真夜中に 目が冴えて
夢の跡 手繰り寄せてみても
跡形も 無くなった
夜の間(ま)に 溶けていったみたい
拾ったばかりの
昨日の愛も...濃紺
-
解(ほど)け落ちて
土に宿る 希望
絶えぬ愛の
言葉を注いで…
選び取った 今を流れ
向かう先に いつも見失う明日
内に 巣食う魔に
乱される思考は
どこから生まれ出たの
私の根に絡む...再生夢
-
盲目でいたの 他を知らず
飢えた体に 流した水
いつも同じ flavor
飽き飽きするよな 繰り返しも
有り難みだけ 唱える癖
誰のせいだ guilty
どこか遠く違う
生きる世界 選ぶことも
望むことさえ知らないまま
雲に霞んだ 月を睨んだ misty...Misty
-
誰もいないビーチ
潮騒だけが
胸を満たすリズム
目を閉じて唄う
赤く染まる夕陽
溶けてく波が
ずっとずっとずっと
続けばいいのに
眠そうに頷く
スマホの向こう側で...Nalu
-
頬に触れた 柔らかい風が
次の季節を運んできたみたいだ
思い出すのは いつだって君と
自分のことさえ分からない幼さ
ただ手を伸ばして
君に近づきたくて
同じ時を 少しでも長く 過ごしたくて
あの頃の色も
あの日の風の匂いも
心の奥 無防備な恋を まだ覚えてる...Pale blue
-
冷たく流れた 人知れず落ちた
心を痛めた 誰かの想いを
解りはしなくて 傷に出来なくて
それでも苦しく 胸に残るモノ。
数えた 日々の 足跡だけ
重ねた 人の 生きた軌跡
今どこで 泣いたの?叫んだの?
誰が要るの?
正解のない道 人の意味
その使命...霧雨
-
bye-bye 数えた別れを
また想って 祈って 進むの
ほろ苦い後味が
いつの日か 解るなら
構わない
ここから見える景色
光を吸い取るように
瞳に宿す夜景
また眠れぬ夜のエナジー
誰かの生を貪る強者(つわもの)の...RE-ROUTE
-
居場所が欲しくて 歩いてきたんだ
この心が見る場所を
探して疲れて 答えも無いまま
作られた陽に照らされ…
霞に揺らぐ 街のネオン
飽和してく 何かが今
隙間を縫って 手繰り寄せる
僕を蝕んでゆく
点滅する 信号機に
焦る足が蹴飛ばす 平穏や冷静は...シェイド
-
手折(たお)れば麗し
その身は確かに
愛の重さだけ
傾いた
凛と咲く花は
強かに活きた
君らしくあって
永久(とこしえ)に
そう 弱さゆえの
人の 儚さなら...折花-sekka-
-
空は今日も ただ広くて
見上げるたび 確かになる
僕ひとりの ちっぽけさと
頼れるような 才の無さを
どう 使えばいいのだろう
もう 諦めてしまえたら
そう 何度も思うのに
涙が零れるから
まだここで立たなきゃいけない
そうきっと 言われてるんだ...青の色
-
空に光る 星を掴む
そんな無謀な夢でも
君とふたり 伸ばす手には
何かを掴めたよね
躓いた昨日 落ち込んだ今日
大逆転は まだまだ先か
忙しくなきゃ 悲しくなるよ
とにかく歩け 歩いてバテて
汗も涙も 弱い心も
きっと らしくなる...スター☆ライト
-
寂しいねって微笑うから
苦しくって息が詰まる
さようならの代わりに
君はそっと抱きしめた
添えられない掌
君は気づいてたかな
優しすぎるから、と
僕に見せない君は
ひとり遠くへ行こうとする
その痛みを 愛するように...愛するように
-
探して もっと
内に棲むあたしを もっと
覗くようにその目で見つめて
勘違いしてよ
優しく そっと
触れるより 激しく グッと
突き刺すような恋の視線
あなたも望むでしょ?
半分こ
あたしとあなたで...CHANGE
-
大切に 隠した
無垢なままの心
花開く 季節を
待っている
その背中に眠る
純真な希望が
疼くたび 知るのは…
春が 融け出す
足音 探して
僕は 今でも...春疾風
-
桜の香りが その淡い甘さが
君の髪を梳いた
春と共に またどこかへ
消えていってしまうの
優しい木漏れ日 花びらを透かして
君の頬に落ちた
このまま今 抱きしめたら
そばにいてくれますか
キラキラ 輝く
今 咲く 春...桜吹雪の先へ
-
雲間から差し込む光が
心まで沁み込むみたいだ
澄んだ空気の中
君の優しい笑顔が
僕の足を急かす
「行かないの?」
素っ気ない言葉を返して
歩き出す ふたりの行く宛て
何が待ってるかな
君の手をそっと握って...陽光
-
その花は強く薫るほど
嘘のように人を惑わして
利き手さえ 忘れそうだよ
底巧も見えてしまえば
上辺が辺りを漂って
嗚呼 なんだ 単純な
仕様がないことばかりなんだ
この手で変えられないことは
山のように あるものだろ
それでいて連なり聳えて...黒百合をキミに
-
逸(はや)る気で
並び立てたのは
難しい響きの
くだらない言葉
つまりは、そう
伝えたい事って
君の中に眠る
鼓動の騒(ざわ)めき
忘れてほしい事
忘れたくない事...はいふぁいぶっ!
-
砕けた砂糖と
零したミルクで
濁った紅茶が
私みたいだな
透き通るものは
何も持てなくて
誰かに興味も
愛想もないまま
可哀想なふり
見え透いた嘘で...哀、結わく
-
夜を埋める 空の魚たち
瞬くように 鱗が煌めく
光ってる 見つめてる 生きている
彼方で
その命 燃やしては 泳いでく
明日へ
涙を流しながら 僕らは歩いてゆく
零れてく 痛みはそう 流れ星
この深い海の 底で ひとり
見上げる水面に 光る 星の跡...流
-
指先に残ったぬくもり
今でも頼ってしまう
夕焼けに融け消えた
幻想のような思い出
君がくれた 何気ない日が
いつもどこかで まだ 息をしてる
過ぎて行った季節は
気付けば 胸に沁み込んだ
言葉にならないまま
置いてきた あの日の想いが 今も...誰そ彼に映る
-
小さな 街の明かりが
集まって 月を隠す
昨日より 澄んだ空も
眠らない私を 知らない
いつかは 見てみたかった
天の川、流星群
それもまだ 誰かのもの
私にはまだない 煌めき
似たような日々を
同じにしたくなくて...いつか消えてしまうなら
-
裸足のまんま 石を蹴飛ばした
アスファルトの上 闊歩するように
要らないもんが 溢れる世界で
僕は誰かの 不可欠になる
いいでしょ?
どこかで待ち合わせ
僕らの次元じゃわからない
その場所 その時を目指して
ただただ 歩いてみるのさ
今が最高だなんて 言えなくったって...不可欠