翔破さん

鏡音が好きです。双子でも鏡でも他人でも。

投稿作品

Classic
Modern
  • タイトルロール.2 閲覧数:427
    2012/07/04
    15:07

     頼まれものを渡して帰りの道についたのは、四時を少し回った頃だった。
     少し空気からは温もりがなくなってきたけれど、まだまだ日は高い。これなら安心して森を越せる―――
     ―――そう思い、森へと足を踏み入れてからまだ一時間も経っていないかもしれない。

  • タイトルロール.1 閲覧数:530
    2012/03/23
    16:27

    『あなた好みかは分かりませんが、私としては楽しんで頂けるのではないかと思います。ぜひいらしてください。お待ちしております。』
    <タイトルロール.1>
     私が住んでいるのは、山の麓の深い森に接した小さな村。平和で、穏やかで、贔屓目に見ても綺麗な村だと思う。

  • ボーナスステージ 閲覧数:1,043
    2012/03/02
    22:21

    「…あれ」
     イヤホンから流れ出したメロディに、私は首をひねった。
    「この曲、って、こんな曲だったっけ…?」

  • こっち見ろBaby! 閲覧数:1,009
    2012/01/14
    07:23

     調子に乗るなバカ!
     
    <こっち見ろBaby!>

  • 魔法の鏡の物語・アフター 閲覧数:732
    2012/01/05
    12:21

    *再会直後のお話です。
     鏡の中、どことも分からない世界の中、少年は消えそうな糸を手繰って歩いていた。
     この糸の先であの少女が待っている。

  • 魔法の鏡の物語・物語の終わり 閲覧数:505
    2011/12/31
    20:11

     目を開けると、そこは知らない部屋だった。
    「…えっ?」
     喉を震わせてみると、怪訝そうな声が部屋の中に響いた。

  • 魔法の鏡の物語.11 閲覧数:361
    2011/12/30
    20:05

    「…違うんだ」
     少年は、鏡の前で項垂れた。
    「違うんだ、こんなの…僕は…」

  • 魔法の鏡の物語.10 閲覧数:351
    2011/12/13
    23:58

    「君の足はもうすぐ治るんだよ」
    「えっ?」
     魔法使いの少年の言葉に、少女は青い目を大きく見開いた。

  • 魔法の鏡の物語.9 閲覧数:369
    2011/11/16
    22:29

    「ちょっと寝不足かもね」
     苦笑しながらの少年の台詞に、少女は小さく首をかしげた。恐らく、その言葉に含まれた別の事情があることに気付いていたのだろう。
     けれど少女はただ従順に頷き、微笑む。

  • 魔法の鏡の物語.8 閲覧数:375
    2011/10/24
    23:11

     少年は、黙って鏡の前に立つ。
     そしてそのまま、凍りついたように動けなくなる。
     何かを思うことさえ、怖かった。

  • 暑さ寒さも 閲覧数:456
    2011/10/03
    17:21

     帰り道に彼岸花が咲いていた。
     旬を過ぎたスイカを買ってこい、という兄からの指令を受けて八百屋に行った帰りのことだった。…もう売ってないってば。
    「てか、兄さんは基本暇なんだから自分で行けばいいだろ…」

  • 魔法の鏡の物語.7 閲覧数:379
    2011/09/22
    15:22

     少年は考える。
     鏡の向こうの少女は、果たして何者なのか。
     その手を取って隣に立つことは出来るのか。

  • 魔法の鏡の物語.6 閲覧数:416
    2011/09/10
    21:00

    「レン、この鏡をお前にあげよう」
     父親の言葉に促され、少年はそれを眺める。
     壁際に置かれた大きな姿見。静かな存在感を持って佇むそれは、少年になんとなく好もしい感じを与えた。

  • 魔法の鏡の物語・ひとつのおわり 閲覧数:349
    2011/09/10
    20:48

     ただの鏡となった姿見の前で、私はぼんやりと座っていた。
     私は最後まで別れを受け入れられなかった。
     だから、言うことのできなかった言葉がある。

  • 魔法の鏡の物語.5 閲覧数:573
    2011/09/04
    15:28

     少女は独り、ベッドの上で膝を抱える。
     自分が逃げただけだという自覚はあった。
     ―――避けられないと分かっていたはずの問題から、目を背けただけなのだと。

  • 魔法の鏡の物語.4 閲覧数:471
    2011/08/28
    19:59

    「ああ、この鏡はここにあったのだったか」
     少女は父親の言葉に顔を上げた。
     父親が覗き込んでいたのは、少年と会話するための鏡。少女は慌てて声を上げた。

  • 魔法の鏡の物語.3 閲覧数:577
    2011/08/10
    22:14

     ほんのりと薄闇の中で鏡が光る。
     それに気付いた少女はぱっと顔を輝かせ、不自由ながらも慣れた動きでそこまで這いずって行った。
    「お帰りなさい、レン」

  • 魔法の鏡の物語.2 閲覧数:579
    2011/07/31
    16:57

    「さあ、お嬢さん。君の願い事は何?何でも叶えてあげるよ」
     少年はおどけたように笑う。
     少女は何も返すべき言葉を思い付かず、しばらくの間、呆然と彼を見つめている事しかできなかった。

  • pair 閲覧数:824
    2011/07/31
    16:26

     私は、ゆっくりと右手を真上に伸ばした。
     電灯の明かりに透かすようにして、その形を眺める。床に落としていた左手も同じようにして、左右の手の甲を見比べる。
     仰向けで床に寝転がっているせいでなんとなく背中がひんやりするな、なんて思いながら、それでも目線は両手から外さずに。

  • 魔法の鏡の物語.1 閲覧数:1,074
    2011/07/03
    15:47

     少女が少年と出会ったのは、薄暗い部屋の中だった。
    <魔法の鏡の物語>
     静かな世界の中で、私はぼんやりと天井を見詰める。ここには窓や電球といったものがなくて、明かりとして機能しているのは部屋の壁と壁の隙間から漏れてくる光だけだった。

  • 敵前逃亡も場合によりけり 閲覧数:527
    2011/06/24
    21:08

     青春というやつは、今思えば随分と居心地が良かった。…かも、しれない。
    <敵前逃亡も場合によりけり>
    「よお、リン」

  • バイバイ、―L 閲覧数:350
    2011/06/08
    22:35

     春麗らかな空の下、緑の美しい季節の中、俺の口からこぼれた言葉がそっくり耳元に返ってきた
     ただし、ほんの少し高い音になって。
     ―――バイバイ。

  • バイバイ、― R 閲覧数:487
    2011/05/26
    20:41

    「あ、飛行機!」
    「ほんとだ」
     繋いだ左手に力を込めて、空いた右手で空を指差す。

  • タテヨコナナメ 閲覧数:568
    2011/05/18
    22:58

    私達は二次元の存在だ。
    「だから、重さとか厚みとか、そんなの関係ないんだよ!」
    「だからって暴食していい事にはならんだろ。はい没収」

  • わんこ×にゃんこ.6-愛されてるって事さ! 閲覧数:1,092
    2011/04/28
    22:42

     言わないだけで、何を思ってるかなんて丸分かりよね。
     少なくとも、当事者以外から見れば。
    <わんこ×にゃんこ.6-愛されてるって事さ!>

  • わんこ×にゃんこ.5-注意一秒 閲覧数:764
    2011/04/27
    01:10

    1・2でリン・メイコが病院に行っていたときの家の中の様子です。
    ~~~~
     つまり、今までも。

  • わんこ×にゃんこ.4-隠れられてないよ? 閲覧数:910
    2011/04/24
    23:17

    「ミク姉」
     静かな部屋の中、こそり、と潜められたリンちゃんの声が私の耳を叩く。
     ―――何事!?

  • わんこ×にゃんこ.3-弱肉強食 閲覧数:1,056
    2011/04/18
    20:45

     神様仏様マスター様、本当にもう、どうしたらいいんでしょう。
    <わんこ×にゃんこ.3-弱肉強食>
     どうもこんにちは、カイトです。

  • わんこ×にゃんこ.2-いぬのきもち 閲覧数:831
    2011/04/11
    23:47

     俺は、リンが大好きだ。
    <わんこ×にゃんこ.2-いぬのきもち>
     リンに触りたいなー、って不意に思ったけど、その時にはリンは病院に行っててうちにはいなかった。だから帰りを待ってる間に、リンの頬っぺたぺろぺろしたい!とか、あの細っこい体をぎゅーってしたい!って気持ちは膨らむ一方で、玄関前でうずうずしながらリンの足音を待っていたんだ。

  • わんこ×にゃんこ.1-ねこのきもち 閲覧数:984
    2011/04/08
    22:22

    設定:最初にお読みください
    ・アニマルですが、基本姿は人型。耳や尻尾が付いている程度です。
    ・ミク―ウサギ、リン―猫、レン―犬、ルカ―カナリア、メイコ―フェレット、カイト―ハムスター

  • 色のない部屋: 無色の部屋に.α 閲覧数:595
    2011/04/06
    20:07

     お兄ちゃんやお姉ちゃんの手が、レンの体に掛けられる。
     テープを剥がすかのように私から引き離されるレン。彼は、全く抵抗しなかった。
     男性にしては綺麗な五指が、あっさりと私から離れる。

  • 無色の部屋に.4 閲覧数:490
    2011/04/03
    20:09

     真っ直ぐに僕を見詰める青い瞳。
     それを見て、彼女が僕の鎖から自由になってしまったことを理解した。
     信じられない。

  • 無色の部屋に.3 閲覧数:438
    2011/03/31
    15:56

     それは祝いの日に贈られる切り花のような、美しいけれどいずれ枯れゆく記憶のかけら。
     でもそれを貰えたことがとても嬉しくて、うつろうからこそ大切だと思えた。
     記憶の中に開いた、幾つもの窓。

  • 無色の部屋に.2 閲覧数:594
    2011/03/29
    00:52

     そう。
     僕が彼女の世界から色彩を奪った。
     リンが目移りするような対象なんて、あってはならない。

  • 無色の部屋に.1 閲覧数:664
    2011/03/26
    22:52

     色のない世界。モノクロの世界。
     そんな世界のなかで唯一つの色彩―――
     それがレンだった。

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