ナガクの投稿作品一覧
-
エピローグ
触れた温もり その唇で
紡(つむ)いだ言葉 愛 憎しみさえ
心の奥に 頭の中に
しがみついては 離れないのに
いつか いつか 何もなくなる
いつか いつか すべて消えゆく
なんの ために ここにいるのか
意味も わからなくて
最期(おわり)へ向かう 運命(さだめ) 刻まれた...エピローグ
-
虚構のカラクリ
初めては 些細なことだった
ママに怒られないように
2回目も 些細なことだった
パパに怒られないように ウソ
ただただ愛されたいだけ 私だけを見てほしくて
記憶の片隅の笑顔 霞む
抜け出せない 虚構のカラクリから
本当の 私がわからなくて
悪気なく増やしてきた歯車はいつの間に...虚構のカラクリ
-
デコボコウェディング
東 から西へ ぐるぐる 太陽が
起きる まだ寝てる 始まる
おはよ こんにちは 寝ぼけた ほっぺたに
指を 押し付ける そっちかよ!
キミはうどんでボクは蕎麦で 冬に夏 海に山
バラバラ過ぎて笑えるね
ほら デコボコだらけの ボクたちのウェディング
「違い」っていうのは 「キラ...デコボコウェディング
-
春二番
諦めたわけじゃない ただ現実を
認めただけなんだ それは証 大人になった
何度でも 触(さわ)れたのに 二の足も 踏めないままで
キミの声を 思い出すたび
生ぬるい風が 背中を叩く
歩幅だけは 大きくなって
キミの横に たどり着けなくて
ごまかすことだけは 上手になって
霞(かす)む青い空を...春二番
-
怪獣
Baby キミは怪獣? それとも天使?
Baby 静寂へと 落ちた幸せ
つないだ 指先を 振りほどいて 走りだす
ほんのちょっと 振り向いて いたずらな笑顔素直なんてありません
人も街も過ぎゆく風も 全部取り込む
ギラギラした瞳が眩しすぎて 涙あふれた日もあるんだ
「大嫌い」って言うとこも
「...怪獣
-
僕
終わるために生まれた
それが僕の運命 なら
過去を振り返る 余裕は
ないって ことさ
ふと 見上げた 重い雲 空に
いらだち 覚えたり
ふと めくった 白いカレンダーに
ため息 ついたり
ほら 平和のもや かかってた 世界を切り裂く光...僕
-
希望と悲しみのbullet(バレット)
嘘と 笑顔ばかりで まるで 幻の ようで
遠く 耳の奥底 残る 鳥たちの鳴き声と
海と 風と空と君と 大地 その中で 一つ
足りないままの ものを 探す 旅路は まだ 終わらない
弱虫だね 本当は 私よりもそう 震えていた
背中を 追って 今度は きっと 後悔...希望と悲しみのbullet
-
桃源郷
後ろ髪引く 淡い故郷の灯(ひ)
目指すは遠く 遥か深い闇
「どうか無事で」と 細く小さな手
温もりを今 力へと変えて
何のために生まれ生きてきたのか 答えは何処(いずこ)?
待つだけでは何も始まらぬ さらば桃源郷
走れ いざ行(ゆ)かん 未知の地へ
二の足を踏めば鬼が笑う
走れ 誘(い...桃源郷
-
かごめかごめ
儚い夢に 湧き上がる期待
夜明けの晩に 残るのは痛み
ここは地獄か それか極楽か
消えゆく夢に 今日もまた一人
いっそ殺してくれたのならば あぁ よかったのです
揺れ動くのが人の世の常 それなのに僕は
かごめかごめ 回り続ける
もういくつ寝ればあの世かな
遠き日々の 君の香(か)をまだ...かごめかごめ
-
コイン
右のポケットの中 どこかの国のコイン 今日も
放り投げてみたけど 運命はどうなるのかな
いつだってそうなんだ 「今日こそきっと」って
思うほど歩幅狭く ボクの胸の中 にらめっこしてるよ
曲がり角 右に進めば
キミのところまであと少しだけど
言おうか やめとこうかな
指の隙間 細目で覗いてみた...コイン
-
From M
ララララ キミと2人 ララララ 歌いたいの
そしたら どんな感じ?
ララララ 1人よりも きっとね ステキだから
いつでも ここで待ってるね
小さな窓の向こう キミはいつもうつむいていたね
その唇から流れるメロディ 響いては落ちて散った
悲しさや虚しさで ゴミ箱はいっぱいになるけど...From M
-
残像
【1A】
水曜6時 突然の 「会いたい」からの 「別れよう」
真面目な顔は いらないの 窓の向こうは 雨の予感
【1B】
何がダメだった? どこがイヤだった?
「ごめん」じゃわからない もう戻れないなら
【1サビ】
忘れないで 心に焼き付けて
醜い顔で かまわない...残像
-
「Move!」
遠い異国のおとぎ話 うらやむワンルームのお姫様
鏡の向こうで同じ 顔が見つめる
その笑顔は誰のため? わかってるでしょ
胸のドキドキにもっと正直になって
「会いたい」誰かにただまっすぐ
動き出さなきゃ何も変わらない!
今こそ Move!
足踏みばかり繰り返して 固くなった地面にだって...Move!
-
距離
下手くそな歌 耳元で内緒話
「それ一口ちょうだい」さえも あんまりできなかった
どうして今なのかな 神様は意地悪だね
嫌いだったはずの勉強 もう少し続けたい
こんな日が来るなんて 考えたこともなかった僕ら
変わらないってことは 奇跡だった
当たり前の昨日は ずっとずっとずっとずっと遠く
戻れな...距離
-
冬嫌い
足跡残して 歩く夜道
誰もいなくて
吐きかける息じゃ 足りなくって
湿った両手 ぎゅっと握る
あなたのこと思うたび 冬を嫌いになっていくの
はらはら舞う 雪が解けていく
右肩 触れたい
「また来年も」と 人の波で
握った右手 振り払った...冬嫌い
-
独り言
「いつの日かもう一度」なんて 独り言みたいに
そんな日をもう何千も 超えてきたのか
キミの横 キミの声 欲張りな 私の妄想はただ
キミの前 キミの中 少しだけ 近づきたかっただけ
偶然触れた手の平を 言い訳に使って
ねだった 私に ただ
「いつまでもこのまま」なんて 泣きじゃくる私...独り言
-
「11月某日」
合わせた両手の温もり 冬の気配が近づく日
花束は いつもの花屋 季節外れの色
「昨日はね 星空が 綺麗でね いつまでも 見てたくて
いつの間に 朝が来て ほんの少し寝不足のままなんだ」
移ろいの季節が何度 僕の後ろへ消えていこうとも
消えないでキミの名をまた 今年も風に乗せて運ぶから...11月某日
-
バースデー
鍵をかけたのは 私の方なのにね
空っぽの部屋に 残る煙草の匂い
冗談に決まってる 「大嫌い」
悲しそうな顔 するなんて
君の声が 聞こえない 夜の隅
息を止めて 感じたい あの日のキス
君の声が 音が 聞きたくて
もう一度 強く 抱きしめてよ
12時過ぎたら 渡すはずだったのにね...バースデー
-
New Day
おはよう 新しい朝
きっと今日から ほら 新しい私
いつものコンビニ いつものコーヒー
電子マネーの残高80円
平謝り 置いてきたまんまのカップ
こんな時だけ 感度が悪いドア
空は青いのに
「ね、好き?」って何度も 聞いた人混みのバス停
繋いだ手じゃ足りなくて 欲張った...New Day
-
空
白い帯雲(おびぐも) 広いグラウンド 熱い呼吸を 繰り返し
まだ僕を受け入れない夏を にらみつけてひた走る
髪を束ねて 風を感じて 滴る汗が 輝いた
高く高く飛んだその背中 綺麗な羽を見つけた
ラムネのビー玉を 押し込むビンの中
パチンと
体の真ん中弾けたら
空 どこまでも続いてく
終わりのない...空
-
マイヒーロー
あなたの 「守るよ」と笑う 顔
嬉しかったけど
約束はしないで
いつの日かきっと 破るから
いつまでも 色褪せないで
弱くても 私のヒーロー
今はまだ ちょっと震える 背中を
ぎゅっと ただ ただ 抱いて
あなたを 守りたかったの でも...マイヒーロー
-
雨上がり
光る街角 湿った匂い ゆっくり歩いた 懐かしい道
胸に残ってる 優しい手が 今は痛く 心冷やしてる
何度だって 繰り返してた あなたといる明日(あす)
虹の橋のようにそっと 霞んで消えていった
会いたいな
雨上がりの空が 笑うたび また あなたのこと 思い出すの
濡れた右肩 靴の先 傘を閉...雨上がり
-
「愛情欠乏症」
愛情の 余りを
漁(あさ)っては 満たした 胸の空腹
清々(すがすが)しすぎる空が 私を拒絶している
行き交う人が持ってる 幸せ行きの切符 頂戴
愛なんて言葉は 毎度(ずっと) 毎度(ずっと)行方不明
「愛してる」って行為を 幾度(いくど) 幾度(いくど) しても無意味
期待しない ...愛情欠乏症
-
「Seize the day」
当てもないね ボクらの未来に
誰かの保証を 求めちゃったりして
意味がないね そんな期待論
待ってちゃお腹は 膨れないや いや!
青い 海の向こう どこまで続くのかさえ
わからない 知りもしない 動かなくちゃ
ほら Seize the day これはボクの 物語
Se...Seize the day
-
「オレンジの風景」
息もできないほどに 愛しくて
ぶり返してくる思い出よ
耳に響いた 踏切のメロディ
また今日も 邪魔する 決意揺らいで
何度描いた? 横顔のラインの
正解も 知らずに 何も 知らずに
ひらひら言の葉を あなたに 届けられないまま
「さよなら」さえ 握りしめたまま
息もできないほどに...オレンジの風景
-
頂
描け
夢を乗せた放物線 ボクの元を 今離れて
雲も風も追い抜いてけ 誰より高く 高く
あの日ちっぽけな頭で 生まれた夢の始まり
いつの日からこの頭じゃ 収まらなくなって もう
暴れたくてうずうずする 思考回路と裏腹
足踏み繰り返している 何度目?スタートライン
怖くて怖くてただ怖いのを 言い訳に...頂
-
「プロローグ」
手を繋いで歩いた
あの頃の思い出が
僕には 思い出じゃなく始まりのまま 続いて
長い 長い 階段を
数をかぞえて 競って登った
長い 長い プロローグ 僕だけのプロローグ
君はとうに ずっと 先
一歩前を歩いて
少し会話も減って...プロローグ
-
いちごの花
少し 重い 足どりを連れてく
期待 ばかり 期待できないけど
少し 重い 足どりはきっとね
1つ 1つ 何かを得た証(あかし)
風も雨も君の 背中を 押すはず
痛いかもしれない でも敵じゃない
いちごの花が一つ咲いてた
一期一会の僕らの道で
名前を呼ぶ 思い出が...いちごの花
-
「stop up」
Stop! stop up! Stop! Stop up!…
呼吸するのも忘れた びしょ濡れのソファーの下
乾ききったはずの瞳 どこからくるのか雫
思い出すことすら そんなことすら
してないはずなのに なぜ泣いているの?
思い出のあとすら 焼き払っても
喉の奥 煙草の...stop up
-
「涙色」
うつむいた つま先のシミ
凍え歩く日曜の午後
振り向いた 懐かしい声に
知らぬ顔が知らんぷりしてた
赤 青 横断歩道
何度も 見送ってく
濡れて 濡れて 忘れてしまえ
すれ違う鮮やかな色
気持ち裏腹 キミの姿 探して歩く...涙色
-
「beyond words」
【A】
遠い昔から 痛み 気づかないふりして
後戻りなんか とうに できなくなっていたんだ
【B】
心を冷やす 雨粒 誰のためでも
ないとするなら 恵(めぐみ) そう信じて
【サビ】
言葉にならないこの想いを
言葉になんかしなくてもいい...beyond words
-
「おしまい」
右手にいつものコーヒー
伸びた 前髪
左にいつもはダーリン
いない もういない
握り心地ない指が
風と 仲良しで
独り言のオンパレード
風よ 届けてあの空へ
「いつの日か」 「もう一度」...おしまい
-
「うらめしや」
イチゴ味の かき氷を 一度だけでも
食べてみたいんだ 溶けちゃうよ 落ちちゃうよ
狙い撃ちの ネコのお面 一度だけでも
付けてみたいんだ 滑稽ね コケコッコ
神社の階段 怪談 開宴
ただね
うらやましい うらめしやが
裏通りに 響いているよ
カラン コロン 欠けた月に...うらめしや
-
「KAGUYA」
遠く満ちていく光まで 届くよう
そっと手を伸ばしてみたの
あなたには恋してるように 見えたのかしら
それじゃ嫌なの
出会いまで さかのぼってみて 確かめにいきたい
この命 失われたって キリがない気持ち
変わらない空 変わらない今
闇の中なら素直に なれそうで
抱きしめて だけ...KAGUYA
-
「落書き」
それぞれ 描(えが)いてた 夢の続き
それぞれ 混ざることはないから
僕等(ぼくら)は どこまでも 夢のままで
変わらず いたいのも本当で
青い空を 青い色に 塗りつぶしてみた
気づいてほしくなかっただけで
小さな 足跡が いついつの日にか
わだかまりや苦しさや汚らしさも そう 全て忘れ...落書き
1
- 2