madoKの投稿作品一覧
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〔―――い、おい。しっかりしろ、アリス〕
そう、この声。あの人が私を呼んでる。答えないと。
「…あれ、私、何で?」
〔良かった、気づいて。気、失ってたよ〕
気を失ったことで逆立ち張りつめていた神経が落ち着いたらしく、自分が見た生々しい映像は頭の中に刷り込まれたらしい。
「私、あなたと付き合ってたんだ...時空を超えて・後半
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最後の記憶によると教会の中にいたはず。だが実際はゴーストタウンのような街にボロボロなウェディングドレスを身に纏った状態で私はそこにいた。
「おかしい…」
そう呟いてみても曇った空に吸い込まれるだけ。辺りを見渡すと、建物は崩れて元は何の建物なのか検討がつかない。私の体はそんな現実とは不釣り合いなほど綺...時空を超えて・前半