レットイットビーなんて言わないわ
グラスの氷が
カラッと音を立てる

CYANIDE
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CONTRACT NIGHT
君の笑顔が 守れるのならば
わたしのすべてを 差し出せると思う

一度だけのキス、一夜限りの関係
何度でも伝えるわ　好きだというこの気持ち
あなたに嫌がられる程　私は恋焦がれてる

そして誰もいなくなった
一人目の犠牲者は新聞記者
一連の事件を調査していた

信じる僕を救いたまえ
なぞなぞに一つ　答えてくれるかな
『可愛いけれど嘘をつく動物は？』

月極駐車場
境界（さかい）もないくらいに寄り添って
こすっちゃだめです　ゆっくりと

自縄自爆
ついつい良い人に見られたくて
言動に縛られちゃいませんか？

一緒にいたい、ただそれだけ
私が望んでいることは
贅沢でしょうか

せんねんのまじょ
……いくよっ？
私はすごいらしい

私のことを、覚えてますか
覚えてますか　あの時の気持ちを
覚えてますか　私のことを

私はここで、待っている
あなたとキスをかわして
去り行く背中見送った

それでも、あなたのことが好き
私は良い子じゃなくて
私は素直じゃなくて

三歩下がって、あなたに抱きつく
はじめに謝らせて
頼りきりでごめんね

それ以上でも、以下でもなく
平均点でいいんじゃない
中堅校でいいんじゃない

密室の恋
私は後ろ手に扉閉め
あなたと二人きり

ぽつりぽつり 雨の中
君を思い浮かべる
ゆらりゆらり 夢の中

あなたの過去とか
あなたの年齢（とし）とか
あなたのご両親とか

好きになってもらう資格なんてない
こんなに小さくて
こんなにずるくて

もう好きじゃない
「最近なんだかマンネリだよね」
口を開いたのは私

イミテーションマーメイド
あなたと添い遂げられるなら
もう他に何も望まない

冷たい雨の日だった
約束の部屋へ向かう
外は暗く何も見えず

いつまで経ってもあなたは
私の気持ちにも気づかず
男友達とだべって

楽な仕事はないけれど
通勤遠い　責任重い
助けてくれない

優しくしないで
みんな同じだった
優しいのは最初だけ

楽な仕事はないけれど
通勤遠い　責任重い
助けてくれない

騎乗空論
あれもこれもてんやわんや
机の上　積みゲーばかり

謝らないで
どこからが嘘だったの
どこまでは本当だったの

キスなんてしなければよかった
仲の良い異性の友達
互いの共通認識

blank_mail
――私から声かけない
――私からメールしない

「明日待ち合わせして行こうよ？
駅前ね、いやうちん家ね」
（どっちやねん、どっちやねん）

白い追憶
あるところに青年と
それに仕えるメイドがいた

友達とけんかして
仲直りしそこねたり
親に怒られて

最初っから無理だとか
「媚びておけばいいや」とか
へりくだって卑屈んなって

きれいなお姉さんに、隙ですか？
わざとじゃないんだけどね
脇が少し見えてる