でこぼこの投稿作品一覧
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目を閉じた満開の桜の木の下
君と出会った季節
あれから何度目かの春が訪れた
まだ君を想う
桜吹雪よ 舞い上がれ
溢る想いを乗せ
ふたり交わした約束が
ひらりひらり散り果てても
桜吹雪よ 恋ひ渡る
想いをまだ忘れない...桜浮橋
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僕の心の中には
いくつもの紙が散らばって
形も色も大きさも
バラバラのソレを拾って
飛行機型に折った
今日はそこに落ちている
青色の紙で折ろうかな
見えないくらい遠くまで
飛ぶように綺麗に折って
そっと吹いた風に乗せた...感情航空紙飛行機便
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物憂げなだけの
夕暮れの中ひとり
しゃがみこんだまま
頬杖をついた
生ぬるい風が
髪を靡かせるのを
横目で追って
思った
ヒグラシの声に
子どものはしゃぐ声に...夏の暮れ
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ああ、もう!
ヤになっちゃうよ 本当にさ
どうしてこう
あれもこれもそれも何もかも
つまんないのさ つまんないんだよ
あーあ・・・
たまにはヘンテコがほしいよ
空が虹色とか
世界が逆さまになるとか
何だっていいんだよね...退屈少女の結論。
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夕闇 吹き抜けた
風に木々が揺らぐ
転寝 目細めた
夢現の狭間
朧げに移ろい行く
淡い光 追いかけて手を伸した
宵闇 吹き込んだ
風に木々が騒ぐ
泡沫 目を閉じた
今日と明日の狭間...蛍夢
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果てしなく続く螺旋階段を上り続けるの
何かに追われるように何かを探すようにただ
きっとその先に何があっても怖くなんてないわ
繋いだ手を強く握り締めて離さないのなら
暗闇恐れ膝を抱えて
うずくまってたひとりきり
そこに突然現れた彼
そっとささやく「さあ、どうぞ?」
差し出された手を掴み
立ち上がって呟...スパイラル・ステアケース
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落ちる 落ちる
ゆっくり ゆっくり
揺れる 揺れる
ゆらゆら ゆらゆら
黒い世界
其処まで 底まで
淡く光る灯りを見たの
沈む 沈む
ゆっくり ゆっくり
滲む 滲む...そこにある小さな灯り
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この青色を渡り
その向こうへ行ければ
幾度となく願った
海を眺めては
傍らに咲くのは
紫色の花
望郷の思いを
映すように揺れる
さあさ、叩きましょう
今こそ人様を集めて...丈
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星空見上げ遠くに輝く
名前も知らない煌き
だけどさ いつもそこに変わらない
確かなひとつ眺めてる
紙屑だと誰かがゴミ箱に捨てた僕の夢は
諦めきれずに今でも光る きらきらと
流れ星お願いです 僕の願い叶えて
夢見ていいでしょ?
スターゲイザーで何が悪いの
スカーレットみたい鮮やかな色の世界を...スターレット・ロード
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「もうすぐ0時ですね。」
あの子がやって来るわ
世界が変わる前に
どこかへ逃げましょうか
「嘘がお上手ですね。」
あの子とは違うもの
私のことを見てる?
逆回転の時計
左右へと揺れる振り子
まるでほら催眠術...ループ・ターン・クロック
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僕は息を吸って吐いて
きっと明日もそうして
生きて行くんだ
昨日までもそうしたように
もしも今息苦しくて潰れそうだったなら
良かったのに僕の呼吸はいたって良好
なんだ結局そんなもんだったのと自嘲して
無意識の呼吸困難になった
キミは息を吸って吐いて
きっと今日もそうして...呼吸困難
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ほら こちらへおいでなさい
くるくるり廻るは世界
僕はどこにいるの?
どこへ辿り着くの?
もう あちらへお行きなさい
はらはらり落ちるは涙
僕は誰を見てる?
誰が泣いている?
何も分からない自分が不安なのに
吐き出すこともできずに怯えている...咆哮
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いつもなら暮れ始めた夕日を
見送って明日を楽しみにしてる
何故か今だけは少し寂しい
吹いた 乾いた風が心を刺すみたいで
いつもなら薄暗く染まる空
見上げては一番星探している
なのに今だけはとても切ない
きっと さっきさよならをしたばかりだからね
窓ガラスに映る泣き出しそうな顔
見たくなくてそっと閉め...明後日の夕日
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ここにいるよ。と何度でも
君が気づいてくれるまで
声を張り上げ叫んでる
めぐりめぐる退屈な
気だるい日々に
追われ息が詰まりただ
泣き出しそうで
逃げ出して夢をみた
誰もが妬む夢を
ここにいるよ。と叫ぶ僕...ここにいるよ。
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ほら雨が上がった さあ外に出ようよ
どんな土砂降りでもいつかは止むものだからね
落ち込んだ気分もお気に入りの傘も
今はいらないからここに置いていこう
見上げ仰ぐ青い雨上がりの空
恋みたいに秘密 ときめきだす気持ち
忘れずに抱きしめていて
離れないようにと もっと強く
いつだって微笑んでいて
世界を虹...prism heart
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ねぇ どこまで行くのかな
ねぇ そこには何があるのかな
ねぇ どうして行くのかな
ねぇ そこでは何をするのかな
海 泳いで揺れて
ほら ゆたり ゆたり
そう たったひとりで
ゆた ゆたゆた
ねぇ ひとりで行くのかな
ねぇ そこには誰かいるのかな...月とサカナ(仮)
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澄み切った青空をそっと見上げたら
退屈な毎日から抜けてみよう
吹き抜けた追い風が背中を押したら
いつもの見慣れた道を走り出そう
広がる世界 心震わせて
過ぎ去る季節を重ねてく
見上げる空 遥か彼方
自由の羽 広げたなら
どこまでも羽ばたく準備はもうOK?
見上げた空 遥か彼方...空と歌と
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色のない僕の中を
染め上げるモノ 君の心
七色じゃまだ足りない
続いていく彩り
そっと開いた瞳に
映りこむモノ 僕の世界
走り出したら止まらない
加速していく気持ち
吹き抜ける風 つまらない全てを
吹き飛ばして 夢見ていた...無限色彩
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ねぇ 名前を呼んで僕を見つけて
壊れたかけた世界で
名前を呼んで もう一度だけ
そうすれば怖くはない
雨も空も月も花も歌も声も言葉も
草も路も夢も夜も君も何も 捨ててしまおう
今すぐここから飛び出したいよ
震える指先 何を掴むの?
ひび割れたガラスに映りこんだ
僕はうまく笑えているでしょう?...ケージの中で
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ゆらゆら揺れる水面に ひらひら花びら一片
輪を描いて遠くまで波が広がるよ
そよそよそよぐそよ風に きらきら澄んだ青い空
手を繋いで一緒にそうだ笑い合っていたいな
「約束」
まどろみのような陽だまり 暖かい色に包んだ
小さな小さな幸せ 遥かな願い
まどろみのような陽だまり 暖かい色に包んだ
転寝の中で...優しい時間
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青い空を覆う雲
世界を灰色に染め始めた
雲切れから射す光
そんなんじゃ進めないんだ
蠢くそれ知らないふりで
差し出されたその手振り払った
怖いよ
ただ叫ぶように歌い続けてる
私の声が聞こえて(い)ますか?
あの手を振り払ったことだけを...cry!