表示順
詳細検索
新規登録|ログイン
TOP
作品一覧
ブクマ
作品つながり
ピアプロバッジ
コラボ活動
メッセージ
溢れ返るバラツク聚落を朽ちた雪洞が鈍く照らす 唸る蒸氣、喧しく響き、最中に廓聳へる 紛ひ物の愛を身錢で乞ふ 今宵も軋めくは坐敷の間
朝の靄が蒸気の世界に立ち込め、 都市の隅まで溶けて、染めて 窓の隙間、気怠き朝日が不躾に滑り込む
赤い花咲いた、実はデザイア 華美な見栄え 瞞しの腫れ 幕開けの様に上がる狂気 錆びた答え、過ちの果て 廻った観覧者 欠落は段々と満ち足りた
一粒を飲み干して、 ひととき極彩色の夢に溺れ 二粒を噛み砕き、
街路灯に灯りが点く グレイの空、溶けてゆく 外れの公園で冷めた瞳の君と出逢う
チャプター1 ありふれた卓で談笑が続いている 母がそっと笑いかけている、穏やかな日
紅い雲 煙る蒸気と揺らぐ鉄の塔 飛行船 積み重ねたビル間を巡る 霧雨が降る、日々さえ隠す
安寧の日々は滑稽なヒビへ形を変える エス・カーストの最下層 トロイメライ覚め、カオスな今へと
バイタルサイン 神様が世界から消えた日、 爆ぜて色が絶えた僕の視界
大してこの世界に望みなど無くて 愛して、そんな声は裏蓋が打ち落とした フロイデ、薄らいでく 表も裏も
夢想が形を成し、掴めた気がした その刹那から運命の針に 打ち付けられて時計は廻りだす
裏切りの狭間で溺れて息が出来ない この手は無力で掬えない 守る背に焦がれすぎて
色盲の街へ花束を 懺悔の都市には聖歌を 擦れた心には何を
湿度の高い夏の午後 青々しい木々 揺れる葉 乾いた汽笛が響いた
配列構造が乱れてる 遺伝子の核は潰された 「排他セヨ」と鳴り響く号令
ある国の王女は言う 「いつか海が見てみたい」と 召使いは顔を背けて
煉瓦の市街で唄を歌った 市民はそれを鼻で笑った 絵描きの市場 奪う支配者 絵は売り切れ途方に暮れ泣いた カリスマを淘汰 美徳は火あぶりに
誰かに見られているような 箱庭の中での暮らしも 幾百年過ぎてしまえば
0と1の雑踏 過去は仕分けられ 恥も馴染んできて言葉を吐く 小さな火種は瞬く間に業火
列車は泡を吐き出しながら 海底の街を進んでいく 魚の群れが車体を揺らす
雨の気配 群青の夜 脆いアスファルト 不夜城へ沈んだ フェンスの向こう 微笑んだ貴方 脆い感情が崩れていく 咀嚼したリアルは腐っていた 駆け出した足は崩れ落ちた
青白い廊下 静寂に耳を塞ぐ 狂気 正気 酩酊の中 霊安室の灯り 脆弱な夢ばかり 安置され飲み込まれた 聖者の収容 狂者の脱走 中庭で踊る姉妹の様相
富に溺れた貴族の没落後、容易く秩序は崩れ去りて 景色も人も朧げなまま 時と感情だけが流れた 鉄の街路樹が至る所、身の程もわきまえずに伸びる
偶像崇拝 人格無くし 誰?誰?と彷徨う亡者 荒廃 競売 奴隷の腕輪
兵隊がセピア色の街で花束を見つけた 名前を/無くした少女が花を一輪手にしていた 躾のなってない猿が暴れて
暗転 世界が幕を閉じてしまったようだ スポットライトは当たらない 転換 私は慌てて舞台を降りた
潔癖症な思想家が詭弁漏らす様は滑稽で 夢だけ見ていれば幸せになれたかもしれないのに 教会で祈るシスター願いはきっと届かないよ
廃城と錆びた臭い スプリンクラーが水を撒き散らす 濡れた街 傘の大行列 湿る展望台 ずぶ濡れのコートの襟 正す男 冷めた瞳の奥
ワンダーランドの生活 乱立したマンションは歪な形で顔見せる 廃材と感情で積み上げられた 何棟も