蒼磁古書店の投稿作品一覧
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Aメロ
いつだったのかな
君のことが好きなのは
忘れられない 頭の中から
ずっと 想っていたんだよ
Bメロ
この道を歩くとね 自然に
君と手を繋いで 早足に
あの夕日に駆けていこうと想うんだ
きっと、綺麗だから 見せたいんだ...未定
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孤独な男が死ぬ間際に
造りあげていた
素晴らしい出来である
五体の歌う人形
彼らには「心」が無く
ただ ひたすらに
歌い続けている
命令に従って…
男が死んだあとも
彼らは歌い続けた...マスター物語【仮定】
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「人は何処まで彷徨うか」
暗闇の中や心の中を
いつまで歩き続ければいいのか
疑心暗鬼 暗中模索
僕は何処を彷徨うか
見えない途が続くなかを
いつまでも彷徨い歩く
終わることのない途が
続いては何処にも抜けられないか
無限地獄 夢幻廻廊...迷い歩くが途
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終わる世界 何処まで消ゆるのか
唄う僕はいつまで唄うのか
空は何処まで青いのか
誰か教えてください
君の声は何処まで響くのか
誰か教えてください
天を翔ける天馬は何処へ
羽ばたくのでしょう
その意味を教えてください
唄うだけの僕に価値は...誰か教えてください
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人は彼を天才と云う
彼曰く「僕は天才ではない
努力で作っただけだ」
彼は作った
ロボットを
彼は創った
科学を
彼に出来ない物はないと云う
それこそ人さえも造ってしまう
神の領域を越えた哀れな彼...有限の科学者
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「幻想屋へようこそ」
此処は様々な幻想で満ちている
あなたが求める幻想はなんですか
他人の幻想ですか
自分の幻想ですか
此処は幻想を創れます
あなたの手から作られる
幻想は何色ですか
人それぞれ望む幻想は違う
何一つ同じモノは無い...幻想屋
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彼は探す 世界の果てまで
在るのかも判らない宝を
誰も知らない宝を
探した 彼はずっと…
果てしない刻が流れ
宝は粗方見つけられても
飽くなき探究心が彼を動かす
何処までも宝を探し
誰よりも深くまで入りては
宝を探る 刻の彼方を越え...探究心の果て
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あまねく刻の中を
僕は何処までも歩いていく
君の声が届く場所に
行きたいから
何処からか夕陽を報せる
晩鐘が聞こえてくる
僕はそれを聞いて
君の元へ向かおう
君が求めた音は何処から
聞こえて何処まで...晩鐘
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世界は何を唄う
狂った唄か
壊れた唄か
どちらだろう
人間は何を歌う
楽しい歌か
悲しい歌か
どっちだろう...安楽狂歌
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雪が降り出した時に
きみに電話をする
呼び出して 待ち合わせの
クリスマスツリーの前で
きみを待たせていた
街のイルミネーションが
灯を燈りだし
聖夜の始まりを彩った
街は賑やかに
きみはそこで...聖夜の夜には
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果ての無い森の中
歩く民たちがいた
彼らは決して死ぬことがない
そんな彼らを人々はこう呼ぶ
『永遠の民』と
彼らの歩いた跡は
幸せが約束されていた
ある日彼らは
一人の旅人に出会った
その旅人は果ての無い...永遠の民
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果ての無い地の途を
歩く旅人がいた
彼は決して容姿が
変わらない
そんな彼を人々は
『時の旅人』と呼ぶ
彼が歩いてきた跡は
時が約束されていた
ある日彼はある
民たちに出逢った...時の旅人
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果ての無い森の中を
歩く民たちがいた
彼らは決して死ぬことがない
そんな彼らを人々は
『永遠の民』と呼ぶ
彼らの歩いた跡は
幸せが約束されていた
ある日彼らは
ある一人の旅人に出会った
その旅人は果ての無い...永遠の民
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いざ ようこそ
温泉国『日本』へ
様々な効能豊かな
温泉はありますよ
暖かに思わず 驚きますよ
数知れずの温泉に多くの
人々がやって来るでしょう
さあ そちらの彼女達は
こちらの方へ
あなたはこちらの方へ...温泉国『日本』
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昔々或る国にはずっと
眠り続けている王子がいました
その王子は人々から
『青イ眠リノ王子』と呼ばれていた
或る時、赤の女剣士が街で
噂を聞いては青の王子の城に向かう
或る時、緑の少女が
街にやって来た その少女は街を
転々と移動する唄い手でした
緑の唄い手の少女は噂を...眠リノ王子
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雪が降り出した時に
あなたからの電話
呼ばれて 待ち合わせの
クリスマスツリーの前で
あなたを待っていました
街のイルミネーションが
灯を燈り始め
聖夜の始まりを告げた
街は賑やかに
あなたは向こうから...聖夜の夜に
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一夜限りの夢が見える
僕はそれを見ては想う
その夢は君が遺した物
最期に君が遺して逝った
僕は何を想うのだろう
悲しみ嘆き愁(うれ)う
君はどうして僕を残して
逝ってしまったんですか?
僕の想いを知っていてなお
君は逝くんですね…...君物語
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悲しみに暮れる
物語(ストーリー)を
嘆きに想い耽(ふけ)る
歌物語(ソング)を
君に歌い話そうか
永久(とこしえ)まで
僕は大丈夫ですが
君は保たないだろう
僕は歌い人形
君は人間(ひと)...歌い人形の想い
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僕は暗い途を
歩いてゆく
唯一の導は
君からの蓮の花
僕はそれを持って
歩き続けるよ
僕の大切な
君からの贈り物
その導は途を
照らしては...迷い途
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私は嫌な予感がした
彼が居なくなるような
私は急いだ…
彼の病室へ
開くと医者が立つ
聞くと彼は…
「死んでしまった」
ベッドに横たわる彼
貴方と出逢った
春の桜の樹の下...貴方への想恋歌
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此の手は憶えてる
君の温もりを
此の目は憶えてる
君の存在ースガターを
風に開く闔ートーが
雪を魅せては
僕は締めに往くよ
風に躍る雪に
魅せられては
動く帳ートバリーに...蓬莱花ーホウライバナー
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君と出逢った
春の桜の樹の下
甘やかに薫る
君の笑み
君と歩いた
夏の海の砂浜
足跡が残り
笑いあった
君と過ごした
秋の紅葉の葉が...君への想恋歌
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祝福の捧げ
僕は幸せに
この身を
捧げた
いつまでも
果てしない刻の
流れに任せ
身を委ね
歩いていく
何処までも...祝福の捧げ
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ある王国には
双子の姉弟が
暮らしていました
仲良くね…
ある日、姉は
弟にこう言いました
「私はあなたが嫌いだわ
だから、死んでいただけません?」
姉は王国を守る為に
弟を他国に売り渡した...裏切り
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果ての無い 森の地に
住まうは不老不死の男
彼は世界の理を知りて
宇宙の理を記す
彼に知らざる物は無い
不死不死に成りて
幾多の世界を見てきた
変わる事無きこの身で
世界が出来て 人が生まれ
世界が荒れ 壊れ始める...夜天の森
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過ぎ去ってゆく刻の中を
僕は何を想ったか
還りゆく君との
想い出を忘れずに歩く
明日に還り咲く雪見草が
昨日に咲き誇る勿忘草があった
刻の流れに身を任せ、旅に出る
世界を巡り巡り歩き回り見つける
君の残した想いが夢があった
“刻は流星のように流れる”...流星の刻
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或る武の国には世界一と
謳われた一人の男の剣士がいた
その男、蒼髪に蒼眼、
蒼いマフラーした齢18の二刀流
蒼いマフラーは武の国では珍しい
その男は古に伝わりし
剣術を用いて、敵を倒す
剣の腕は天下一品の腕前
現に生きる彼は剣を片手に
幻に生きる彼は剣を両手に...双国物語
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世界は忘れる
総てを何も
覚えていない
全てを全部
自分が何かを
乗せているのも
忘れている
悲しみさえも
楽しみさえも
喜びさえも...世界の忘却
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醜き浮世の妖(あやかし)共は
夕闇に紛れ 踊り出し
江戸の町をうろつき
酒を呑みては 浮かれ出す
醜き現(うつつ)の妖共は
人に紛れては 暮らし
京の都で遊びては
古(いにしえ)也
醜き幻(まほら)の妖共は
姿を紛れ 悪戯に...浮世と現と幻の妖
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歪む世界を超えて
変わる刻を見て
色褪(あ)せた空は
セピア色に染まる
僕は歩く
変わる景色
消えた海の色
褪(あ)せた大地
変わる世界を見て
歪む刻を越えて...幾千の歪みと刻を越えて
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朝陽に照らされた
樹の下で
少女は本を読む
何時でもずっと
唯、何も書かれて無い
真っ白な本を
何時でも読み続けて
動かない
少女はペンを取り
真っ白な本に...不思議の少女
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やがて夜は終わる
君と過ごした
あの日の夜が
終わるだろう
僕にはどうする事も
出来なかった…
どうすれば良いか
分からなかった
捨てられた月が
君に微笑み...忘捨の月
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僕は刻の
中を歩いた
永久の中を
一人で
あらゆる刻を
只唯に見守る
多くの人の
記憶を刻を
僕は刻の中から
虹色金魚を...刻行者
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月が浮かぶ頃に
僕は君を見た
楽しげな顔を
微笑みながら
僕は月見草を
持ちながら
言葉を紡いだ
月夜野の中を
“好きだよ”
君は喜んだ...月見草と月
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私は孤独な機械
皆の役に立つ為に
人の喜び 楽しみを
作る為に
孤独な科学者に
作られた
私は作られた
ばかりの機械
孤独な科学者を
見てることしか...孤独な機械
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