夕永五百の投稿作品一覧
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こうして実感と共に錆付いていくのだ
何もなにも
僕は何者でもないと
そう ああ 何者でもないと
気づいたのはいつだった?
どうして僕達と彼は生きているのだ
全てが皆
別々であると言う事
何故 ああ わかっているのに
気づいたのはいつだった?...BYE
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煩雑な目覚め
例えば手を伸ばす時の真空
何を捕らえようか
声
虹彩の淡い色
美しい何か
決して 違わない
何を置いて行こうか
悪い夢
引き摺るような足音...暁
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鏡のような水面 滑ってまわる
その花の色を 見ていた
変わっていく その色を見ていた
流れてこそかわらぬ 麗しい花
行き着く果てで色あせていようか あの花
水底で崩れ散るとも その姿 すなわち溶けて
我が形に染み入らんや
共にいよう 在るべき様そのまま ただ在るように
私は見る 漂う鏡中から なない...ひかり
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夢を見よ
さればこそ君は 完遂されたものに
(君が夢みるなら
僕は怠惰になろう
きみが懸命であるのなら
僕は愚かで)
不服なものは 何一つ無く
反復される度に 思考が震える
逆転されている
(反転されている)...ある夢