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「うーん…」
「どうしたんですか?キドさん」
「いや、最近みんながアジトによく泊まるせいか買いだめておいた食料が無くなっていてな」
「じゃあ買いに行きましょうよ!!あそこのデパートやっとオープンしましたし」
「そうだな…行くか」
「うわぁーい、デパートで買い物ー!!」
「はしゃぎすぎじ...今日もキドさんはご機嫌です
モノクロメロディー。
「カノさんってさ…悪いけどあんまり正直者には見えないよね」
メカクシ団のアジト。
ある程度エアコンの効いた室内には、向かい合うように置かれた二つのソファ。
そのうちの1つに座っているモモは、低い声で小さく言った。
――その言葉を聞き、向かいに座るモモの兄・シンタローは、神妙な顔つきで深く頷いた。
「...【小説化】夜咄ディセイブ【解釈】
歌南
モモSIDE
メカクシ団は今日も平和である。
団長さんがご飯を作り、食べ終わったらカノさんに(無理矢理)後片付けをしてもらう。
そしてマリーちゃんが頼んでもないのにハーブティーを淹れてきて、運んできて、転んで──顔面からぶっかかる、と。
そしてその状況が今なのである。
「モモ、ごめんッ! 本当にごめ...【カゲプロ】不思議な薬とメカクシ団
雪りんご*イン率低下
そういえば、ヒビヤにとって知らない人間の存在が多い。
例えば如月モモがそのひとりだ。
彼女はヒビヤがいる前から居たらしく、ヒビヤの前に入ったマリーよりも前に入ったらしいので、それを知るのはシンタローと、キドともう一人の――確か名前はカノという――男だけか。
「あの……モモさん、ですよね?」
...カゲロウプロジェクト 12話【二次創作】
aurora
青い空
白い雲
流れる風
今日は、とてもいい天気だ。
メカクシ団のアジトには、カノとキドしか居なかった。
―精一杯の愛を伝えて―
「ねぇ、キド」
「何だ」
「暇なんだけど」
「そんなの、とっくに知ってる」...精一杯の愛を伝えて
林檎
【彼の昔のお話】
人一人は涙を流して、
「また君に会いたい……」
と呟いた。
【コノハの世界事情】
目を覚ますと、そこはどこかの研究所らしく。
目の前の白衣の科学者は、僕についての説明をした。
僕の名前は「コノハ」だということ。
僕は意味と夢と命を集めて造られた──いや、造られてしまったということ。...コノハの世界事情【自己解釈】
雪りんご*イン率低下
これはそんなとある日のことで。
「――君は?」
目を覚ますと、僕は真っ暗な空間にいた。
そして、ひとりの人間がいた。
「僕かい? 僕の名前は…キドだ」
「キド? どういう意味だ? なんで君はここにいる?」
「おっと、少なくとも僕は君に敵意なんて持っちゃいないよ。それだけは言っておこうじゃないか...カゲロウプロジェクト 01話【自己解釈】
aurora
メカクシ団員は、直ぐ様会議室に集められた。シンタローに、ヒビヤ、マリーに、あのときはいなかった団員もちらほらといる。ヒビヤはどうやらニジオタコミュショーヒキニートの存在を見くびっていた。確かにそうだ。こんなアウトドア派のヒキニートがいるはずがない。しかもコミュニケーション能力ももしかしたら人並み以...
カゲロウプロジェクト 10話【自己解釈?】
aurora
「デートって何するんですか?」
突然クロが言い出した。
「「「「「え?」」」」」
「急にどうしたの?クロくん」
「誘われたんっすか?」
「い、今って中1からデートとか行くもんなのか…?」
「いやぁなんか学校の友達とかみんなあちこち行ってて…この間のバレンタインで色気づいちゃったみたいで...クロくんの初デート作戦<前編>
モノクロメロディー。
■8月15日 12:00 『可能性世界』内 ヒビヤ視点 ループ10951回目。
結論から言ってしまえば、俺はヒヨリを助ける事が出来なかった。
ループ三週目。俺は『交通事故』『資材落下』の可能性がある公園の出口を避け、反対側の出入り口からヒヨリの手を引いて出た。
道路を渡ろうとしていたのだが、生...カゲプロ想像小説・第8話。ヒビヤが気付いた真相。
amadakouji
「あのさ、ヒビヤは夏は好き?」
「夏?」
「そう、夏」
「僕は別に……。でもまあ、アイスとか食べられるし、特にいいと思うけどね」
「そっか……」
「君は?」
「私もアイスが食べれるからいいけど……」
「けど?」
「でもまぁ、夏は嫌いかな」
彼女は猫を撫でながらふてぶてしくつぶやいた。ちなみに撫でて...カゲロウプロジェクト 02話【自己解釈】
aurora
「ほんとにこんな山奥にいるのか? キド」
『そんなめんどくさいことでいちいち通信するな。“ヤツラ”にバレてしまうだろう』
「そんなこと言っても、バレないさ。きっと、ところで本当にこんな山奥に家なんてあるんだろうな?」
『なかったときは私が責任をとろう』
「……体で?」
『〇すぞてめえ』
「すいま...カゲロウプロジェクト 04話【自己解釈】
aurora
「……キド」
カノは隣で眠っているキドを見て、微笑んでいた。
あれから――一年が過ぎた。
何があったんだ、と一言では語りきれない程の出来事が起きた。
そして、今安寧の時を過ごしている。
「――キド」
眠っている彼女の顔は今、お世辞でもなく、綺麗だ。
「……」
まだ彼女は眠っている。連日の...【カノキド】目を凝らして見つめる話
aurora
【15】
「あーっ、暇っすねー」
「セトにカノも……どうしてここに残ったんだ? 別にどっか行けばいいのに」
セトがソファーで横たわっているといつものパーカーにエプロンをつけたキドが箒で掃除をしていた。
ここのところ――目の能力は無くなった。
専門家が言うには、実験で使われていたエネルギーに感染...カゲロウプロジェクト 最終話【二次創作】
aurora
(この前に『チルドレンレコード【自己解釈】』をご覧いただけると、更に楽しめます。)
「……」
テレビを見ていたメカクシ団員全員はこれを見て、唖然としていた。顔文字にするなら「(゜д゜)」って感じだろう。
「いやぁー、どうでした? カノ特製メカクシ団紹介DVD! 結構素晴らしい出来じゃない?」
「…...カゲロウプロジェクト 24話【二次創作】
aurora
ヒビヤがやってきて、もう一週間がたとうとしていた。
ここは、メカクシ団のアジトらしい。だが、ここまでは目隠しされて連れてこられたのであまりよく覚えていない。
ヒビヤが思い出すのは――あの繰り返しの八月十五日のみ。
「やあ、ヒビヤくん。調子はどうだい?」
ノックをして入ってきたのはキド...カゲロウプロジェクト 05話【自己解釈?】
aurora
「意味と夢と~機械らしい」
→8月14日と15日が繰り返される「意味」
→「夢」=終末実験の狙い
→「命」=カゲロウデイズ(以下カゲデイ)の2人の命
→「身体」=コノハ=カゲデイの世界(後説)に入った者
→「機械」=ループの原因
「これは~呟いた」
→「彼」=ヒビキ
→「昔」=過去の結末
→「人一人...コノハの世界事情:自己解釈
友愛@in不可
彼が思い出す――たった昔の話。
彼がニートとして生活する――少し前の話。
彼は当たり前のように、男子高校生である。それは分かりきったことなのだ。
だけど。
彼が忘れられない――そしてメカクシ団へ入ることになった一つ目のきっかけ。
*
「眠いなー」
そう言って少年――シンタローは憂鬱ながら...カゲロウプロジェクト 13話【二次創作】
aurora
「えっ……なんでみんな黙っちゃったんですか?」
「なんで?セト」
「えっ、オ、オレにふるんすか?え、あ、いやそれは――……っね!!アレっすよね!?シンタローさん!!」
「お前っ!!」
「シンタローさん?…えっ、ま、まさかここにいる人みんな経験ゼ」「ち、違うぞ!?」
あわててシンタローがか...クロくんの初デート作戦<中編>
モノクロメロディー。
とある森の中にある、とある小さな家。
そこにはひとりの少女が住んでいた。
名前はマリーという。
少女が本を読んでいると、夏の爽やかな風が、窓をノックした。
「なんだろう?」
そう思ってマリーは窓を開けると、部屋に鳥の声が響いた。何羽もやってきて、まるでマリーと話をしたがっているみた...カゲロウプロジェクト 03話【自己解釈】
aurora
瀬戸幸助(セト)は、臆病なこどもだった。
いつも自分を閉ざし、相手の目を見て喋ることすらできない。当然、友達はどんどんセトから離れていき、さらにはいじめにもつながっていった。
なのに、なんでセトは、明るく爽やかな好青年へと成長していったのだろう?
これは、そんなセトの「不思議」な物語ーーー
ある夏の...少年ブレイヴ Ⅰ
にゃはこ←
「……ここが、箱庭……、僕がいた世界……」
「思い出したかね?」
キドはヒビヤに問いかける。ヒビヤはゆっくりと頷く。
「……さて、実はだな。君には少し難しい話をしておこうと思う」
「なんでしょう」
キドが言ったのはこんなことだった。
「昔々、世界のことをなんでも解ってしまう少女がいました。
少...カゲロウプロジェクト 11話【自己解釈?】
aurora
テスト期間を終え、クロはほとんど毎日アジトに来るようになっていた。
そんなある日のこと。
買い物から帰ったキドとおかえりーと迎えたカノの話。
「おかえりー」
「あぁ、帰った」
ムスぅっとキドを見上げるカノ。
「…な、なんだ」
居心地悪そうにキドが聞く。
「あのねぇ、今のは『うんった...クロくんが思春期爆走なうです
モノクロメロディー。
雨が降ったのはもうどれくらい前だろう。
彼女がトラックに轢かれるのはもう何回体験しただろ。
――そして、それを見て、吐瀉物を吐き出すのも。
泥棒に刺されたのはいつだろう。
僕が来る前に間に合わなかったのはいつだろう。
そもそも、彼女は何回死んだんだろう。
そんなに僕は生真面目じゃないか...カゲロウプロジェクト 19話【自己解釈】
aurora
彼の頭はただ、考えていた。
ひとつ――この世界に自分がいる意味。
ふたつ――この世界で起きた夢みたいな出来事。
みっつ――そして、現実に起きている事態。
その全てを絡ませ、結論のように呟いた。
「この世界はどうやら少しヤバイらしい」
【これは彼と彼女のお話】
だが、それを伝えようとも作ら...カゲロウプロジェクト 08話【自己解釈?】
aurora
≪メカクシ団アジト≫
「キド、ちゃんと連れてきたぞ」
「ご苦労だったな。感謝する」
「なに、お前の命令だったらなんでもやってやるさ」
シンタローはキドの言葉に、そう答えて部屋から出ていった。
残されたのは――キドとコノハ。
キドはコノハの方を眺め見て、ぽつり呟いた。
「――お前が“命を蒸し返...カゲロウプロジェクト 09話【自己解釈?】
aurora
(はじめに『カゲロウプロジェクト【二次創作】』1~23話をご覧いただけると更に楽しめます。)
次の日。
「……あのやろう。さっさと電話を切りやがって」
「どうしたの? キド」
キドの苛立った表情にモモは気づいて、尋ねた。
「シンタローから電話があった。なんでもヒビヤを見たんだと。馬鹿らしい。ここ...カゲロウプロジェクト 26話【二次創作】
aurora
今日も彼の目に地球なんて見えない。空しかない。
いつも――彼は独りで部屋で何かを考えている。
けれど、アラームはそれを破る。
「冷たいやつだな」と、ぽつり。
屋上には誰もいなかった。
(どうせ、答えが解りきってしまうなら――)
彼は、そう思って鎖を超えようとして――
不意にマフラーが後ろ...カゲロウプロジェクト 14話【二次創作】
aurora
「どうだ……。生き返った気持ちは?」
気づくと少年は謎の液体の中で目を覚ました。正直、夢だと思っていた。
「おい、どうだと聞いているんだ。
君は人類の歴史に残るんだぞ?」
白衣の着た人間に言われ、自分の存在をおもいだす。
彼の名前は――コノハという。
どうやら、彼は終わった命を蒸し返す機械...カゲロウプロジェクト 07話【自己解釈?】
aurora
「っていうことがあったんですよーっっ///」
昼下がり。
午後の暖かい光が入るメカクシ団アジトに、女子高生のようなテンションで話し続ける中1男子がいた。
「いやぁ、前からそうなんじゃないかとは思ってたんですがドンピシャでしたね!!」
それをあきれ顔で見るヒキニートと……
……
……
...トッポを買いに行くまで
モノクロメロディー。
「キドさんって、何の仕事してるんですか?」
「……まるで、俺が仕事をしてないかのような言い種だな」
そんなことをいいながら、キドはヒビヤに冷たい視線を送る。メカクシ団に入り直して月日は浅い(そもそも最初にメカクシ団に入った期間は微々たるものだ)ので、様々なことを聞こうとしたのだが、それがキドの逆鱗...カゲロウプロジェクト 26話【二次創作】
aurora
「いやあ、君にちょっと言いたいことがあってさ」
彼女は小さく呟いた。
そして、
彼は不意に携帯電話を見つめた。
そこに書かれていたことは、
『2月17日午後××時、××高校で女子生徒が屋上から転落――』
彼はそこまで見て、彼女の方を見た。
彼女はもう――居なかった。
*
「ねえねえ、昨日...カゲロウプロジェクト 15話【二次創作】
aurora
空を見ているのは、シニガミと言われる化け物だった。
それは女性のような風体でもあったが、でも結局は化け物として扱われるのに性別なんて関係なかった。
そんな昔のような、今のような、けれど現実離れのようで、空想のような話がある。
*
シニガミは小さくつぶやいた。
「今日もまた、誰にも助けてくれな...カゲロウプロジェクト 16話【二次創作】
aurora
ズボンの裾が伸びきってiPodのコードが揺れている。イヤホンを充てがってフードを被っておけばひとまず問題はないだろう。ヒビヤは走りながら独り事のように、呟く。
「……目隠し完了」
ヒビヤの目にはいつもどおりの見えない現状が広がる。非常灯が通路の両側から赤く光り、それはまたシュールな景色へとな...カゲロウプロジェクト 06話【自己解釈?】
aurora
「……白紙だらけだ」
「ん、どうかした?」
「いや、別に……」
そこで――ふとコノハは気づいた。
「あれ、先生。なんでこんなところにいるんです?」
そこにいるのは化学の先生、名前は忘れてしまっている。覚えるほどでもなかったんだろうか。
「おお、コノハ。それに**。ちょっと忘れ物をしてだな」
「実...カゲロウプロジェクト 25話【二次創作】
aurora
作戦会議の場所へ着くやいなやリーダー格の女性に睨まれた。
「や、やぁ……キド」
「二十分遅れだぞシンタロー。貴様が遅刻とは珍しいな」
「い、いろいろあってだね」
「わぁ~っ!! ここが作戦会議の場所ですか~!!」
「わっ!! ちょっとエネ!!」
なんということだろうか。エネはスマートフォンから飛...カゲロウプロジェクト 23話【二次創作】
aurora
「よし、頑張ろう!!」
「今日っすよね?クロが初デートすんの」
「あー、確かそうだな」
「うまくいってるかな?」
「なんでお前楽しそうなんだよ」
「こういうのは見てんのが1番楽しいんだよ☆」
「でも別にデートっていうよりちょっと女子と一緒に外歩くだけじゃないっすか」
「そういや...クロくんの初デート作戦<後編>
モノクロメロディー。
窓の外は大きな飛行機がまるで鳥のようにざわめいていた。当たり前のようだがラジオで言っていた「落ち着いて行動してください」云々は無視して、渋滞となっていた。エネは自転車に乗り込もうと思ったが、その渋滞を見て一つ舌打ちをして、歩くこととした。
「……ヘッドフォンでもつけるとするか……」
エネは常にと...カゲロウプロジェクト 18話【二次創作】
aurora
■カゲロウデイズ■8月15日12:00 『可能性世界』内 ヒビヤ視点。
――炎天下。夏のある日の午後。アイスクリームやキンキンに冷えた炭酸飲料が恋しくて仕方なくなるそんな季節だ。
俺は幼馴染のヒヨリの親戚の家に一緒に帰省していた。今日は8月15日。8月も半分を過ぎると、明確に夏休みの減り具合に気...カゲプロ想像小説・第7話。ヒビヤのカゲロウデイズ。
amadakouji
その日は、随分と平凡で当たり障りない一日だった。
それはその日を過ごしたどの人間でも言うことかもしれない。
ここにいる少女――エネだって、もしくは。
彼女は暇だったので自分の部屋で最近話題のRPGをプレイしていた。部屋には遠くからラジオの音声も入ってくる。
『――これで正午のニュースを終わり...カゲロウプロジェクト 17話【二次創作】
aurora