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露わになった心の枝先
しんと冷えた風に折れて
何か忘れているような気がした
その時には 紛れもなく
幸せだったろうな
枯れ葉になった上辺のありがとう
桜咲き揃う日には
本物になって還ると信じた
その想いは
届かなくなった頃には遅かった...ちぎれ
レマノルド
平行線が交わる 廻る球の上
のけ反りながら
終点が遠のく
あまりにも過密スケジュール
等身大に背伸びしている
いつもぎりぎり届くくらい
苦しく穏やかで
温かく肌寒い
仄か光る あまりにも一瞬のこと
仄か光る 必ず見つけてみせる...ほのかひかる
レマノルド
無色透明であること 変わらずここにあるもの
すべて大事にできるほど 僕ら万能じゃないもの
鮮明に思い出すほど 後悔に苛まれても
等身大でしか いられない
その時の自分がどんなで 足すも引くもできなくても
ただの一瞬も 途切れることはない
見て見ぬふりをしていた 「何となく」の隙間に
一縷の望みと 逃...とうめいせん
レマノルド
その気になれば 家も吹っ飛ばせる僕は
頭の中じゃ 天下を獲って早十年だ
強気になれば 返り討ちに遭って言い訳だ
慰め合えば 狭い部屋で僕は最強だ
なにも捕って喰らうわけじゃない
穏やかでないその手を 引っ込めてくれたまえ
ハナシアエバワカルサ
晴天から荒天 臆病同士かけっこだ
精巧な造形 型に嵌れば...くれぐれ
レマノルド
棘のようなカサブタ 咎めているように不完全
内側から見たら 今にも抜け出せそうな
出口を探しながら 鍵を掛けてまわる
どこか違う世界に 放り出されそうで
逃げ切れないように 言い訳で縛りあげて
その場凌ぎ 甘美な詩で 誤魔化されていたい
星の降る夜に ふとそっと蓋が開いて
闇の中へ 痛みが溶けるよう...こころとじ
レマノルド
見上げてるよ 君のいた場所で
指差した東の空を 君のいる空を
なぜ寂しそうなの 茜に染まって
輝いてる一つ星は 君のいる空は
思い出して 大切な日々を
あの時の一番星を 変わらない空を
見上げてた
寂しそうだよ 深い碧の中
さまよってる一つ星は 君のいない空
覚えていて ほんの少しだけ...いちばんぼし
レマノルド
すき きらい どちらかといったら すき
花びら ひとつと ふたつと みっつ
あれ また気づいたら さっきの問答
ぐるぐる 廻って戻っても 空想
分かってはいたけど途方
一瞬かぎりの魔法 唱えてみたら
届いています ように
いつの間にか きみのこと嗅いでた
いつも遠くのほうから
気づかれないように 気...あやめあやめ
レマノルド
ぼくはきみのことが かぜ 世界はまた色を変え
飛んでゆけ ひそめられた いぶき
つかまえても透きとおって ただやさしく撫でるきみは
どこへ飛んで どんな世界を見るの
見上げた空はきれいで 足下はふらついて
この手は届かない
どうしようもなくうずくまった臆病なこの想いたちは
宙へ舞って あの青に溶ける...かぜのかなで
レマノルド
空は明日へ廻るよ ひとり置いてかれるよ
想いは宙に浮かぶよ 私はまだ弱いから
不動に進む時よ 私を連れてってよ
今私はどこだよ 迎えにきてよ
なぜ太陽は沈むの なぜ茜に染まるの
なぜ心が溢れるの 私が強がってたから
笑うのは得意なんだ だから君は気づかないんだ
きっとそれで良かったんだ 何もかもが元...わすれなそら
レマノルド
碧よ 天地に纏い彩なす 表となれ
黒よ 深きに蔓延り森羅を悟る 裏となれ
当てどなき道 晴れぬ空 不毛を訪ねて 何千里
廻れ廻れよ 地の玉よ 遮二無二たちまち大なる輪となれ
豪放 磊落 這いとて進まん 報われぬ旅の先を行け
流転のなき輪廻 待ちたる閉塞よ荒漠たれ
紅よ 天地を照らし英知を誇る 華とな...もろびとこぞれ
レマノルド
右足で踏みこんだ明日は 思った以上に深く沈みこんだ
左足でためらった昨日は 思った以上に深く跡がついてた
むやみやたらに悩んでさまよった 昨日までのキミは
思った以上に 求めてた形に近づいてるかもしれない
あの日悔しさに泣きながら
膝をついてくぼんだ跡も 右手で抉った雪の削れた跡も
キミを遠くで き...ゆきあと
レマノルド
どっちつかずのグレーな空には
太陽にウソつく雲があって
いつもどおりじゃない
こんなのアタシじゃないじゃない
グレーな空にアタシ浮いてるの
ときどき呼吸が止まるほどのどぎまぎ
ゆれゆれる 溜めこんだ雨がふる
曖昧な空へと溜めこんでたウソに
アタシは今気づいた みんなキミのせいだ
素直に慣れない中空か...あめふり
レマノルド
きみは笑う 記憶のなかで やわらかく
逃げ出してきたわたしを 風がこする
思い出せない 大切なはずの 何かを
傷つけても 何も伝わらなかったの
帰る場所も すがれる背中も
「もう、いらないよ」 だけど さむいよ
あふれる しずくきらり
忘れていたものは ありふれた気持ち
ありふれた体温 心にあいた隙...ぬくもりふわり
レマノルド
群青の中に 僕は浮いてる
高いでも低いでもない座標
僕はどこにいて どこへ向かう
雲の切れた隙間から
細い 一筋の 答え
本当は弱い僕が伸ばした掌
空 をつかんだ
群青の底へ 僕は墜ちる
この広すぎる世界では
僕はこんなにも よわいから...ひしょう
レマノルド