おのれの声と引き換えに
　故郷を捨てた人魚姫
　恋に敗れて　悲しみ深く

風にちらされ　花吹雪
桜並木の道のうえ
ちれよ　ちらせよ　花吹雪

また羽ばたいた　夢見鳥
あなたは何処の誰でしょう
人の心の己を忘れ

秋の野に千草乱れて色づけば
恋せじと誓ひしことの切なくて
女郎花　萩　藤袴　葛の花

耳をふさいで　「ハロー、ハロー」
だれか僕に　こたえてよ
目隠しをして　「ハロー、ハロー」

秋に染まって　山もみじ
空の向こうも　赤くなる
田んぼの上は　秋茜

あなたと歩む　この道も
いつしか夏の　往く気配
夕映えに舞う　赤とんぼ

青葉揺すれて清白菜（すずしろな）
盗人花なぞ目もくれぬ
民草（たみくさ）飢えては鐘の声

極彩色の舞踏会(7.5)
国の王女が纏うのは(7.5)
極上華美な紅色の(7.5)

夢の中ではグライダー
起きればいつも床の上
見上げた先は天井で

黄びた夕べも雲間の青も　僕は恋路で待ちぼうけ
【きびたゆうべも　くもまのあおも　ぼくはこいじで　まちぼうけ】
　（意味合い：要するに一年３６５日片思いだ）

短いサーカス始まった
ヒーローは手をあげた
さあさ待ち合わせは外で

　
緑と水に 愛された
その街はまだ 美しい

強い夜風に散る花も
恋にこがれて散る花も
花の命に悔いは無し

酔うて　潰れて　千鳥足
くれた一瞥　誘いだし
まぐれ　まさぐれ 　一夜(ひとよ)きり