「さーて始まりました、・・・」
「どうしたのか？　アカイト」
「バン、いきなりだが、この番組名って何だ？」

「「さーて、ここからミニミニ予想の時間でーす！」」
再び進行を始める司会の２人。
「ミニミニ予想って、月～金まで行われる投票型アンケート番組？？」

「あれ？　もう決まったんですか？　すごく早いですね」
散らばっていた３つのグループが戻ってきたことに対して、全く驚きを隠そうとしないムウ。
「俺たちの厳選した１枚はすごく自信あるぜ」

「さてと、フワさんや。いよいよここからですなー」
「そうですね♪」
「私たちも、バンさんの研究所に行きましょうか」

３グループのカメラ。（ワン編）
「天気がすごくいいわんねー・・・」
そよぐ夏風を感じながら、私は呟いたわん。空も青いし、ゆるやかに流れるパズル川の流れはいくら見ても飽きないわん。

２グループのカメラ。（ウサ編）
「うーうー！」
裏通りをただいま探索中！　と・・・、

「「今年の夏はー！　・・・写真対決だー！！」」
ひとまわり成長したムウとフワが思いっきり叫んで、今年の夏は始まろうとしていた。
「いやー、今年も来ましたよ。フワさん良かったですね！」

「あー、いつぶりですかなー。フワさんよー」
「多分相当久しぶりですよ、ムウさん」
「今回は、例の番組・・・写真対決についての予告編です。といっても、まだ前編しか撮ってないんですけどねｗ」

☆『ダジャレトーク！』☆
「さて現在の時刻は、ただいま午後２時ジャスト。この時間は『ひたすらダジャレな時間』をお届けします！　司会は私、ネルです。えー、今回は特別過ぎるゲストの方をお呼びしています。自己紹介をどうぞ」
「えっと、私は傷音ウサです！　うーうー！」

☆『プロローグ』☆
肌寒くなったある日のこと・・・。
「なんてね、ダジャレ好き―！　うーうー！！」

冬の寒さが、少しずつ強まってくる季節のある日。
一人と一匹は、やってきた。
「くしゅん！」

だんだんと冬の気配が見え隠れし始めてくる、秋と冬の狭間のある日。
「なんか最近寒いよな・・・」
「そうだな、風邪引いちゃだめだぞ？　アカイト」

紅葉深まる、秋の夜長でのある日。・・・本日、初登場で最多人数の４人組が、バンの研究所へとやって来た。
コンコン
軽いノックの音がして、入り口の近くにいたピノがドアを開けた。

秋晴れの風が吹くある日。いつものようにみんながバンの研究所で過ごしていると、入り口のドアが開く音がして、
「こんにちは、ここで住所合ってますよね？」
「・・・こんにちは」

仮初めの秋も終わりつつある、ある日のこと。
「こんに～ちは～」
妙に間延びしたふわふわした声がして、紫色の長い髪をした女の子がやって来た。

「こんにちはー、・・・なんか久々だなぁ、元気してたかい？」
そう甘ったるく、聞いていると気でも狂いそうな声がして、セトがドアを開けて入ってきた。
「お、セト。久しぶりだな」

「・・・・今年に入って、２回目」
「何がですか？」
パフェ対決の結果を見届けた僕とマスターは、人通りから少し離れた川のほとりにいた。

「あっ！　モコさーん！」
クロック通りのスクリー道路沿いの公園に、モコがいるのを見つけたジミは、息切れしながら駆け寄る。
「こんなところまで逃げるなんて・・・どうか、しましたか？」

「今からニュースを伝える、ニュースボカロキャスターのリンです「レンです」
真面目な表情で言う、リンとレン。
「まず１つ目のニニュースは、最近たこルカという生物が、全国の魚屋さんを襲撃しているとのことです」

楽しかった夏も過ぎて、９月に入った頃のこと。
「あー、暇だなー」
「そうですねー」

「「・・・続いて、３つ目の対決です。バンさんのパフェをアカイトさんにご試食してもらいましょう」」
うつむくモコの様子が気になり、声のトーンも落ちる司会者のムウとフワ。
「・・・これだ」

「・・・ＣＭ明けるぜー、３、２、・・・、・・・・」
「「はいはーい！　みんなチャンネル変えなかったかなー！？　引き続き、この番組でお楽しみ下さい～♪」
ムウとフワが司会を務めるとある番組も、いよいよ後半戦。

「・・・あの２人って、なんだか似合いそうだよねぇ」
「・・・アカイトと愛斗くん、ですかぁ？ちょ、やめて下さい。またそうやって邪推するのだめですよ、マスター」
マスターの言葉に、カイトは思いっきりダメ出しをする。

中編の総文字数が規定を超えちゃったので、カットしたシーンを載せときます。↓どこがどのシーンか分かるのかな・・・？＞＜
「ハモリ方が、段々とレベルアップ化してるおー」
「そうね」

「さーて、「いよいよ「「パフェ作り対決の時間がやって来ましたわー！！」」
少々長い言葉でも全くズレのなく、同じ口調で、息のピッタリコンビのムウとフワが宣言した。
「司会は、私ムウと「フワの「「２人ですー！！」」

夏特有の青空が広がる、ある日の昼下がりのこと。
「・・・ここって、クーラーとか扇風機とかないのに、涼しいですよね」
テーブルにぐだーっとしていたマニは、ひょこっと顔を上げて呟いた。

「そうすれば・・・」
「え、何だよバン。・・・言っとくけど、あの２人は見習うなよ？あの２人は毒持ってるからな」
何やら難しい顔をして考え込むバンに、俺は忠告する。

色んな蝉の声が鳴り響く、青い青い空が夏を告げているある日のこと。ここ、バンの研究所では、ちょっとしたパーティーが開かれていた。ということで、今日は色んな人たちが集まっている。
「やっとこの日が来たなー、バン」
「そうだな、アカイト」

「あれ？この匂い・・・」
部屋に入ってきて、まず呟いた俺の言葉に、
「遅かったな、アカイト」

土砂降りの雨が降っている、夏休み前のある日。
みんながそれぞれゆっくりしていると、
「こんにちはー、みなさん。可愛い男の子を連れて来ましたぁ～♪」

世間で言う夏休みがもうすぐやって来るという頃のある日。
「こんにちは！」
午後のまったりした時間に、その女の子は夏休みより早くやって来た。・・・ドアを思いっきり開けて。

すっきりしない曇り空。
「・・・なぁ、アカイト」
「何だ、バン？」

しばらくして、場の空気が落ち着いたところで。
「じゃあ、恒例の自己紹介ターイムー♪」
「うわ～い♪」

「・・・みんながいるって、ほんとにいいよね」
ぽつりと呟かれたナエルの言葉に、
「いきなりどうしたわん？・・・なんか、改まっちゃって・・・くぅ～ん」

雨が降っている＝梅雨というような時期のある日。
「暇だなー」
「そうだな」

ある日。
駄菓子屋には、ある２人が争っていた。
「むー、これ僕の！」

雨の音が鳴り響く音で、アカイトは目を覚ました。
「ん・・・」
「おはよう、アカイト」

「こんばんは～、あれ？」
「こんばんえ～、はれ？」
現在夜。普段なら、絶対人が遊びに来るということはあり得ない時間帯。なのに、フワとムウがやって来るってどういうことだ。

「そういや、ミンは？」
しばらくして、アカイトは辺りを見回した。
「そういえば今日は見てないですね」

ミンを除いて、ほぼ全員が集まっている天気のいいある日のこと。
「アカイト」
「・・・何？バン」