夜が寝息をたてる頃
私は隠れて　星に尋ねる
あなたの場所　この世界のどこか

水星に高くそびえるように育ったレモンの樹
君が楽しみにしている僕のレモンティー
ねぇ

窓の向こうに明け方の月
とても綺麗に見えました
あなたが私に与えてくれたもの

分かたれ　彷徨う緒
虚ろの天　浮かぶ昼月
宿命の　邂逅の彼方

【0:50】
Oh…Oh… Ophelia　The〝Gothic〟& tragic girl
Oh…Oh… Ophelia　The betrayed & blind love

世界の全てが　そこにあった頃
創めて廻った　理由も時間も
知らないままでも　世界は廻った

深い森の裏側で　踊り狂う同胞（はらから）を
這い回る虫達だけが　呆れ顔で眺めてる
獅子が吼えてる紋章の動き出しそな封筒

霞む世界　揺れる視界
たゆたう音　透き通る陽
待ちわびたその日　あなたはいるかな

籠の鳥
青き夢見た
隙間から嘆きの光り

音のない　静かな夜
この耳にかすか届くは
明るい星の　囁き

[A]
レウティ・ロウラ　アンディ・レミニ
レウティ・ロウラ　シェルタ・ティエミ

　遠く離れて打ち合うのは　金属の音
　剣（つるぎ）の舞か　乙女の舞か
　果て無き砂原（すなはら）が見せる

薄曇り
銀色の花
舞い落ちては積もり

　おいで　誰もいないここへ
　胸の涙も連れたまま
　濡れた瞼　キスで閉じて

揺り篭
たゆたう
大海　の

翡翠色に染まる
爪の先に宿す
幾千の煌めきが

ロクガツココノカ
零れ落ちて
あの湖の淵で

溢れた言葉も
零れただけだと
泡にして 泡にして

身体の
ひどい

遠く空から舞う　この暖かい光　僕を包む
月の声聴いた　小さな囁きは　子守唄のよう
閉じたページをそっと開き　未来(あす)を読む

繰り返し聞こえるきみの寝息が
小鳥のさえずりのような心地よさ
観覧車のなかで光るネオンの街

家路につく子供たち 茜に手を染めて
恐れることなど知らず また明日と笑う
遠い日々を懐かしむ夕涼み

空は歪んだ雲を抱いて
風をはらむ干したシャツは黒くくすんでしまうけど
蒼い空に飛び立ったシャボン玉は

紅の魔女が息を止めた
朝に生まれた鳥は
星屑を道標に

【1】
《A》
8　月明かり透ける

あなた色　掌より、音色
言ノ葉返し返し　淡い熱寄せる
繋ぎ唄　蝉時雨の孤独

薫風に向かい　曙光を受けて下る
江　新緑を弾いてひらめく　碧き湖に似たり
遠景は清明にして　皆緑陰を慕う

公園のベンチ
私の席　ここは
空が一番よく見える

Elle court dans le forets profonde.
＜エル　クール　ダン　ル　フォレ　プロフォン＞
(彼女は深い森の中を走る)

白いパラフィン紙に眠っている　透石膏（セレナイト）のかけらを繋いで
月の優しい窓際に置いた　鉱石ラジオ
小さな箱に耳をくっつけて　銀色の砂を掴むように

契りを結ぶなら　太陽の無い方へ
荷物を失うなら　両手を手離して
昨日の夢を　もう一度見たいと

記憶の蓋あけるの　懐かしい音とともに
胸に抱(いだ)いたきらきらのかけら　甦るのは懐かしいメロディ
記憶の海へ想いをはせる　君と過ごした時間のことを

（Ａ）
月光(つきびかり)輝いている
今宵は聖なる祈り

星輝く七夕の夜空
ベガとアルタイルの伝説(しんわ)
幾光年の距離を今超え

　　過去(きのう)からも 未来(あした)からも
　　永遠に遠い　今日のために
　　何をはげみにしつつ

朱の宵闇摺り足急かし　釘の音響けば我が城よ
過ぎた昏さは煌めきに似て　緑の黒髪棚引く夜風
痛くないわと徒労負い

世間の厳しさ知りつつ
明るい未来を夢見る
家族のために働き

もっと確かなものだと想ってた私の居場所
あなたからは遠いけど
惑星除外の公式発表

舞われ　舞われ　舞われ
狂った遊戯盤《ルレット》のように
踊れ　踊れ　踊れ

ざらりざらりと
僕の胸に
染み込んでいく