今 その吐息が 風となり月雲となる
今 その溜息が 音となり哀歌となる
不意に 語り出した 口笛は 宴となり

「一つずつ」
ここまでどれだけ歩いてきただろう　涙落ちた記憶も消えないままで
吹き抜けてく風もあの時と同じで　少し目を瞑り立ち止まる

世界にはどれだけ人がいるだろう
ああそんな 何億分の君 みたいな
ありきたりな言葉じゃ

（ず）・・・ずん子
（あ）・・・あかり
（二）・・・二人

【A】
狭い妄想から創った理想
無理やり嵌め込んで演じていた

　君と渚と青い夏
雲がはれた　海辺の町
上着を　すぐに脱いで

今 会いたいです
すぐに 会いたいのです
心では言えるのに

今日も　歩道に花が
咲いては　また流れてく
昨日より低い空

標本
埃りまみれの本棚の上　子どもの頃の自由研究
虫を集めて　麻酔を射した　あの日の景色のまま

「終わらぬ夜は無い」と 気休めは言わないで
私にも見えるのは 明かりのないトンネルだから
バラバラになる世界 拡がる疑心暗鬼

「・・・まったく、何が水着よ」
オフの日の午前10時過ぎ、ゆかりは台所で洗い物をしながら憤慨していた。
「なぁ、ゆかり？今度の休みにTVでCMやってるあの遊園地のプールいかないか？上の階の友達のマキちゃんとずんちゃんも一緒にさ」

A　 歩み出さなきゃ始まらないと
ずっと分かってたけど
誰かが僕のことを

「don-don dong-yorry」
Music　どぅるぎたー(2014)
Vocal　東北ずん子

真夏の小川の冷たさや
雪融けに開いた花の色
君がくれた居場所は

今はまだ神様を愛せないけど
闇の世界に生まれた光は
正しき死の意味を探していた

僕の居場所なんてここしかない
振り向きざまに君に手を伸ばす
僕の手を取り見つめてくれる

「今日もまだ暑いですね・・・」
スタジオからの帰り道、閑静な夕方の住宅街を自宅のアパートまで歩きながら、ゆかりはつぶやいた。
季節は８月の初頭。夏真っ盛りなのだから当然なのだが、暑さに弱いゆかりには関東の夏は堪える。

変わり映えのしない 冴えない毎日
青空がきらめいてる 退屈でたまらないよ
お店で一目惚れ 「あの」ロードバイク

素敵な世界におでかけしよう
ちょっぴりぽやんと　なんだか眠い
そんなときには　外へ行こう

さあ舞台上がり　準備しよう
胸を張って　前を向いて
さあ心からの笑顔浮かべ

【1A】
ハロウィンパーリー今日でしたっけ？
うっかりゾンビ忘れてました

あなたと迎える五月の朝
惰性で続けるドリフティング
適当な相槌の神経衰弱

A1
目が覚めたら　いつもさよなら
遣る瀬ないのは　仕方ないけど

花びらを抱えた
花瓶を飲み干した
月並みに泣いては

自分を殺す勇気なんていらない
ながら運転できる器用さはいらない  
下賤するだけの口もいらない

記憶閉ざす
容易い永遠ならば
負けを認めるだけ

星降る夜に明かりを消して　窓の外見てる
あの街にいるあの人からも　星が見えるかな
街が眠る頃に　少し魔法見せて

A1
ドキドキするの　胸ときめく　あなたの笑顔　魔法みたいね
ワクワクするの　火照っちゃうよ　これもしかして　恋なのかしら？

最小限の相槌と最低限の愛嬌で
狭く浅く生きてきた
時に無愛想だと言われながら

風の中から 聞こえてくる
波の音が 歌のように
時は巡り春の風が

「こんなに晴れてるよ」
Music　どぅるぎたー(2015)
Vocal　東北ずん子

朝日が射し込む６時半
まずベッドで始めるモーニングルーティン
昨日の会話を反芻しながらゆっくり枕を抱き締める

Aメロ
神は言いました 善の望みは 是と
神は言いました 悪の望みは 滅

この想いを見るなら、何色をしているでしょう
白雨の日に差した傘と同じかな？
名前さえも分からなくてこの心を紡いだの

天から落ちてきた
生クリームみたいな
入道雲この地球を

雨上がりの街は素敵
光の雫たち綺麗
空と土の薫りが満ちて

好きだよ　きっとね
口にはしないよ
あの一度きり　それくらいがちょうどいいよね

※１
ヒヤリと冷たい風も　ひらりとかわしながら
ヒカリを身に包み　　待っていたよ

A)
キラキラ 舞い落ちる 雪の結晶を掬う
君の手のひらから零れた冬の色

ダンデライオン
どうして生まれてきたのか
それはこの世界で眠っている真実