秋空
懐かしい声がしたよ　この胸の奥の方から
慌てて後ろを振り向くけど

貴方が最期に見たいと言った
悲願の華が咲いていた
天涯からも見えていますか

花びらのように舞う
華のように散りて逝く
ひとひらの 思い出に涙を誘う

闇を祓いて　夢を焦がさん
月夜の影を　瞳に映して
また眠る

動かない　人形の傍
咲いている
消えるコト無き

しらじらあける空と海とに
白い骨を流しました。
からから鳴ったその色は

できそこないの僕たちは
はあ
I

　いつか逢える日まで
据えたいつもの生活に　側で見つめる君
少しはにかんで 手を繋ぐ心の　温もりを覚えたよ

時計の傷跡　なぞるの　聞いて
消えてく星屑　眠りに　落ちた
(少女はただ探していた。一番最初に尽きる星を)

ダイスキだったあなたへ
僕から贈るプレゼント
もう声を聞けないかもしれないけど

初めて会ったときの話をしよう
母に手を引かれて訪れたキミの部屋
傷だらけの家具に囲まれて

レクイエムをきかせて
想い出が
笑い合うものから

自然の摂理に呑まれゆく
運河を泳ぐ　魂は
幾度流転を繰り返すのでしょう

ゆらり揺れた水面(みなも)に
映る愛し君の笑顔
別れて久しいその姿に

星降る夜 祈り込め
目を閉じて おやすみなさい
愛しき我が子 ねむれ ねむれ

まるで絶海の孤島みたいだ
嵐が閉ざす不穏な学校
ほんとクローズド・サークル・チック　

世界の果てに
行ってしまった君に
届けばいいな

キミの手は　冷たくなって
キミの目は　瞑ったまま
開かずに

(A)
見下ろせば　空の青
だんだんと遠ざかる

カシャリ　切り取る風景
空の青も　海の青も　涙の青も
君は好きになっただろう

ごめんね
長い間　待たせちゃって
それじゃ　行こうか

汝は誰が為に唄う？
儚く悲しき愛の歌を
月夜の碧き泉に独りで

握った　手のひら　儚く　離れた
放った　言葉が　とめどなく　溢れた
ここは　何処なの　暗くて　見えない

ガードレールの足下に供えられた花が苦手だ
日常にいきなり「死ぬ」ってことが手触りを持って割り込んでくるから
遺された人たちの 数少ない気持ちのやり場に

楽園はとうになくなった
あるのは廃墟と無数の墓
墓守の少女は

一人 綴る 巡る 誓う
千年生きた木々は 僕らを何と思うのか
生きるために身を切り裂かれる