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WORLD'S END UMBRELLA 自己解釈小説 麻木さん
閲覧数:3,688
2010/02/08
23:19WORLD'S END UMBRELLA(ハチさん:sm9639869)
雨の中傘を差して『塔』を見る。
シトシトと灰色の上空から、降ってくる雨。
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【小説】wo R ld's end 08 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:445
2010/03/07
15:17季節はもう移ろい、映画の撮影も始まっていた。
主題歌と劇中歌を、来年の映画公開に合わせて発売することになっている。
曲も歌詞も出来ていたけれど、まだ収録はしていない。
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【小説】wo R ld's end 12 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:443
2010/08/26
23:04「どうしよう……」
体温計が示した値に、あたしは途方に暮れた。
レンが倒れるのなんて、少し前まではよくあることだった。自分が芸能界に入ったきっかけも、レンの代役だった。
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【小説】wor L d's end 01 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:294
2010/02/22
21:13ここで暮らし始めて、どのくらいの時間が経ったのだろう。僕はいつから存在しているのだろう。
そんなこと考えたこともなかったし、君と出逢わなければこれから先も疑いなどしなかっただろう。
世界はここにあり、僕はここにいる。そう、信じて疑わなかった。他の世界なんてどうでもいいと思っていた。
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【小説】wor L d's end 09 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:288
2010/03/24
17:50「ほら」
ミク姉に促されて、少女は僕の家に入ってきた。
ばつが悪そうにそっぽを向いている様子は、まるで子供のようだ。実際、まだ大した年齢ではないけれど。
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【小説】wo R ld's end 02 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:272
2010/02/23
13:53「あぁもう! なんであたしが仕事ある日に限ってホームルーム長引かせんのよあの担任はっ!」
あたしは必死で走っていた。校門までの距離をこんなに長く感じたことはない。――そこ、マラソン大会のときの方が長く感じただろうとか突っ込まないでよ。
「リンちゃーん!」
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【小説】wor L d's end 11 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:267
2010/06/16
21:27「わぁっ!」
書斎の方から声がして、僕は扉を開けて中を覗いた。
「……何やってるの?」
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【小説】wo R ld's end 10 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:253
2010/05/14
22:40「はい、OK!」
あたしは、レンとルカ姉の撮影を見ながら、腕時計を確認した。早く終わればいいのに、と心の中で繰り返す。
問題のシーンの撮影はどうしても見たくなくて、カイト兄に泣きついた。カイト兄がレンとルカ姉のマネージャーを数日間引き受けてくれて、あたしはその間ずっとミク姉のサポートをしていた。不機嫌なあたしと一緒にいる破目になったミク姉は、呆れた顔で言った。
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【小説】wor L d's end 07 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:244
2010/03/05
15:27「大丈夫、大丈夫」
何度も何度も、ただ無意味に繰り返される言葉。
ミク姉に抱きしめられた少女は、真っ青な顔をして震えていた。その理由すら、僕には分からない。しかし、少女がひどく怯えていて、ミク姉の声すら耳に入っていないことは分かった。
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【小説】wo R ld's end 04 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:242
2010/02/26
22:59テレビに映し出された偶像。あたしのことだ。
ファンに崇め奉られて、歌の実力も磨き上げた容姿も置き去りに、知名度だけが先走る。
きっと、この国のどこかで、あたしの映像を見ながら、馬鹿らしい、と吐き捨てている人がたくさんいる。
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【小説】wo R ld's end 06 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:237
2010/03/01
18:19家に帰ると、他のメンバーの姿はなかった。
レンの靴はあったから、もう帰っているはずなのに。
ダイニングテーブルの上に、台本が置かれていた。あたしが、レンと一緒に主演の予定だった映画。
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【小説】wor L d's end 03 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:229
2010/02/24
10:18「なるほどねー……」
何故だか少女は、メイコ姉に対してはそれなりに素直だった。不機嫌な顔をしているが、質問にはそれなりに答えている。
名前は……まだ答えてくれない。年齢は僕と同じ十四歳。適性は剣士だけれど、武器は持っていない。武器どころか、回復用のアイテムも盾も鎧も何もないらしい。
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【小説】wor L d's end 05 穂末(水鏡P)さん
閲覧数:209
2010/02/28
17:11杖を地に突き立て、前もって村の周辺に描いておいた陣を浮かび上がらせる。
魔法とは、呪文と陣、すなわち言葉と図形を組み合わせて起こす奇跡のことである。
そう言うと難しそうに聞こえるが、なんていうことはない、ただ単に「自分が考えていることを言葉と図形で表現して、それを相手の思考に刻みつけてしまう」ということだ。