玩具屋カイくんの販売日誌(192)  リンちゃん+“はっちゅーね”の行方は? > ブクマでつながった作品

玩具屋カイくんの販売日誌(192)  リンちゃん+“はっちゅーね”の行方は?

霧雨さんのブースに向かって、ルカさんがゆっくりと歩いてきた。

「ルカさん!」
「たこるかちゃん、おつかれサマ」
彼女は、たこるかちゃんに向かって微笑んだ。

「あら、れおんさん。どうしたの?」

たこるかちゃんは、ルカさんにこれまでのいきさつを、手短かに説明した。

「そうなの!れおんさん、リンちゃんと“はっちゅーね”を、ウチの会社でキャラクターにしたいの?」
「そうデスヨー、どうですか、ルカさん。ヒット間違いなしと思いマス」

ルカさんは、腕を組んで言った。
「面白いわね。でも、リンちゃんはどうですか? それに、肝心の、作者のミクさんは…?」

「こないだね、ミク姐さんと会ったよ」
リンちゃんは、話しはじめた。

「姐さん、アタシのブログ、けっこう気に入っててサ。“リンちゃんがいるから、はっちゅーねが話題になるわー”って、はしゃいでいたよ」
彼女は、胸を張って言った。

姐さん、と言っているが、もちろん実の姉妹ではない。でも、リンちゃんは、キディディランドの常連で、ミクさんと仲が良いのだった。


●取られると、悔しい…

ブースの前で、会話が盛り上がるのを見て、コヨミ君は思った。

「ううん…。あの能天気な、れおんさんに“はっちゅーね”のネタを取られちまうのは、少々、惜しい」
コヨミ君は、めずらしく悔しそうに、唇をかんだ。
「“はっちゅーね”は、いつかはボクのいる会社、“鑑定団”で、コラボしたかったんだ」

どうやら、彼は「ハミングス」を、ライバル会社のように、意識しているらしい。

「どうしたの?コヨミさん」
後ろから声をかけられ、彼ははっと我に返った。

「なんだか、妙に“熱血”してるじゃない?」

笑いながら、こちらに来るのは、テトさんだった。


●宿命のライバル!?

「あら!テト」
彼女のその姿を見つけて、ルカさんは、声をかけてきた。
「あれっ。ルカじゃないの。どしたの?」
テトさんも手を振る。

「そうか。テトは、テト・ドールで、このイベントに出展していたのね」
ルカさんはうなずいた。

テトさんは、彼女の方に近づいていった。
その様子を、とりまきのリンちゃんのファンたちは、興味深そうに見守っている。

コヨミ君は、ふとブースの前の霧雨さんを見て、つぶやいた。
「そうでした。ルカさんとテトさんは、親友でしたっけね」

すると、霧雨さんの腕の中の“はっちゅーね”が、つぶやいた。

「ルカ VS テト。親友であり、宿命のライバルに、なりそうだよ、お立会い」(⌒-⌒*)v

ミクさん+リンちゃんの“はっちゅーね”。今回は、どうもルカさん陣が、モノにしそうですが…

投稿日時 : 2013/04/14 15:47    投稿者 :tamaonion

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「VOCALOID HEARTS」~第22話・狙われた少女~

「連続暗殺事件…物騒な世の中」
 唄音ウタことデフォ子。MARTで支援を受けて社会復帰を果たしたウタは、小さな広告店でうだつの上がらない毎日を送っていた。基本的にやることといえば、街中で昼前から夕方まで延々とティッシュ配り。彼女は正直、そんな仕事に満足はしていなかった。クールで無気力、それでいて人前に晒すことのないサディエストさを持った彼女にとっては、余計に。
 しかしここまできて、ようやくまともな職を掴んだウタは、再びカイトの世話になるわけにはいかないと思い、贅沢は言えなかった。そうして今日も変わらず長く感じる昼休憩の合間に、自分のデスクに弁当を広げて新聞を読んでいた。15歳にはあまり見られない光景だが、カイトに「日頃から新聞を読め」と言われていたので、その習慣が身についているようだ。テレビ番組覧の裏には、連日この¨暗殺事件¨について大きく報道されていた。
 ¨立て続けに起こる暗殺事件。そして昨日未明、30代と見られる男性が都内のマンションで倒れているのを近隣住人が発見した。警察によると男性は腹部に銃撃を受けており、現在懸命な治療が行われている。男性の身元は現在確認中であるが、アンドロイド平和統括理事会の重役であるとみられ、理事会も独自に調査を開始している。警察は殺人未遂の容疑で、以前の事件と同一犯である可能性もあるとみて捜査を進める方針だ。¨
「…寝よ」

オレアリアさん

オレアリアさん

2015/11/06 18:09

「VOCALOID HEARTS」~第29話・電撃無双~

 もしも亞北ネルという女が、世界のモデル界を魅了するプロポーション抜群の超絶金髪美少女アンドロイドアイドル、なんて存在だったら、どれだけ良かったか…想像していたら、アホらしくなってくる。
 そんな妄想じみたことを考える私は、毎日のように街の警備や要人警護とかの仕事をしている。でも、それは普通の警察活動を行う組織とは少し違って、一都市の軍事防衛を兼ねた「軍警察」とでも言えるか。この軍警察は、通称「AMP」と呼ばれているんだけど、東京の湾内にある大きなアンドロイドの居住区っていうか、特別行政地区っていうか…ああ、も~ややこしい! とにかく、そーいうところを汗水流して守ってるワケ。
 私はAMPの第1師団長・リリィさん直属の部下になるまで、必死になりながら、のしあがっていった。訓練学校を出て下っ端から始まった負けず嫌いな性格の私は、とことん仕事に力を注ぎ、片手間に肉体を鍛え続けた。でも私はそれに物足りず、自分の体を痛めつけてでも、更に体を強化するために研究機関に依頼して自らモルモットになった。その盲目に追い求めた力の代償は、とても大きかったけどね。
 私は戦闘アンドロイドとして、諸々の武器をぶら下げ、時とあれば戦いもやる。すべては、私が愛するAMPが守る街のために。そんな信念があるから、毎日が大変でもこの仕事はイヤじゃない。けど、もっと女らしい仕事がやりたかったなって、今更だけど思ってしまう時がある。心境の変化、ってヤツかな。
「はいは~い、AMPで~す。下がって下がって」

オレアリアさん

オレアリアさん

2013/12/24 20:03

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