アリサさん

アイコンは熊シーツ様から頂きました http://piapro.jp/t/s0CQ

頑張れ グミナちゃん!×変態駄目男 > ブクマでつながった作品

頑張れ グミナちゃん!×変態駄目男

私の名前はグミナ・グラスレッド

今は,七つの大罪のうちの一つ,色欲に取り付かれた馬鹿幼馴染に誘拐されて地下室で毎日を過ごしています



何故,誘拐されたかって?
そんなの簡単よ


一緒に居たかったから



でも,こうでもしないとあいつとは一緒に居れないの
感情を表に出すのも苦手だしね



大丈夫かって?
まぁ,変態と一緒に過ごしていれば,ちょっと大変なことはあるけど,それでも充実した毎日よ


何より,私は魔女の娘

あいつは,馬鹿だから,私が此処にいるのは惡魔の力の御陰だと思ってる
だけどね,違うのよ?
これは,私が望んでやっていることなのよ?













「ねーねー」



私の前に一人の女の子が現れる
こんな子いたっけ?



「はじめまして
 ユーキ・カイナ9さいです」



あの変態
終に,幼女までにも手を出すようになったのか……



「グミナ・グラスレッド」

「よろしくねぇ」



にこーっと元気に笑顔を見せるユーキ
可愛らしい子だ



「あのね,ユーキね,きのうここにきたばっかりなの」

「しらないことがいっぱいなの」

「ユーキはね,おにーちゃんがだいすきなの!」

「ねぇ,おねーちゃん,はなしきいてる?」



何故だろう

私はよく言われる
「話聞いてる?」と

私は,きちんと相手のことを見ている
話だってきちんと聞いている
気分が乗っているときは相槌もうつ

なのに,ほぼ毎回といって良いほどその質問をされてしまう


何故だ……



「私は聞いてる」

「おねーちゃんって,ちょっとこわい……」



何故だ

私は,普通に接しているのだけれど……
それどころか,相手が子供ということを考慮して,きちんと喋っているのだけれども?



「あ!
 るかーなおねーちゃんだー!」



トコトコ歩いていくユーキ

あぁ
ルカーナか


綺麗だよなぁ……
あのフワフワの髪とか……
顔もすごい整ってるし……
ないすばでぃーだし……

サテリアジスが惚れるのも無理ないよ……



「グミナー」



後ろから男の声がした
この邸の男といったら,あいつしかいない


何も言わず,後ろを振り向く
ヘラヘラした笑顔を浮かべた幼馴染が部屋から顔だけだしている



「今からさー,部屋の整理するから手伝ってくれないかなー?」



返事はせず,部屋に入る



「この部屋,何?」

「この部屋さ,僕が子供の頃に使ってた子供部屋なんだー」



床に落ちていた一冊のノートを拾う



「で,まぁ?
 僕もこんな風になったわけだから,過去のことはわすれよう……
…………ってぇぇぇ,何見てるのぉぉぉぉぉぉおおぉぉ!!!!!????」



どうやら,このノートは見てはいけないものだったらしい
必死に私からノートを奪い返そうとする

私も負けない



「うぅ」

「か…えせぇ……」



サテリアジスも本気のようだ
一体,何が書いてあるんだ?



「あぁ!!」



私の勝利だ
やはり,正義が勝つのだね



「あぁ!!!」



パラパラとページをめくる



「……」



ページには大きく『死ね』の文字
あぁ,こんなこと書いてた奴いたなぁ



「…………」



別のページには,これまた大きく『その顔を見せるな 腐る』の文字
酷い奴もいるものね


でも,これって見られたら困るものなの?

私だって,こいつが周りからどんな風に見られていたかぐらい知ってる






そういえば,こいつの中では,私はどんな存在なのだろう?


『いじめを始めた張本人』だろうか
私を誘拐したのは,それの復讐の為?


私には,そんなつもり無かったのに……

ただ,友達が「あいつと居たら,グミナまでいじめられるよ?」って言われたから,表向きには避けてただけ
『表向きには』ね


会える時があれば私から会ってたし,嫌いだなんて全く思ってなかった





でも,聞いてしまっていたみたいね

友達に「ヴェノマニアってどう思う?」って聞かれたときの私の応えを
本当は『すごい良い奴だよ! 一緒に居てすごい楽しいし』って言いたかった
でも,言える筈なかった



「い,一緒に居るのはさぁ,幼馴染だから仕方なくだよー
 あんな奴と一緒に居たがる奴なんているわけないじゃん」



言ってしまった
あの言葉はどれだけサテリアジスの心を抉っただろうか……

もしかしたら,私のこの一言が原因でこいつは,惡魔なんてものに手を出したのかもしれない



私は取り返しの付かないことをしてしまったんじゃないか……?











「グミナ……?」



ページをパラパラやりながらも,私の目はどこか宙を見ている

サテリアジスの声に驚き,ふとノートに目を落とす



そこには,子供の字で何か,詩のようなものが綴ってあった



『【花】

  彼女はなんて 美しいのだろう
  彼女はなんて 凛々しいのだろう

それはまるで 断崖絶壁に咲く 真っ赤な薔薇のよう
  その場所は とても危険な場所
  本当は その場所が 怖いに違いない

  だけど 彼女は弱音一つ吐かず
ただただ 可憐に咲いている


  そうだ 今度 青い薔薇を 持って行ってあげよう
  そうして 彼女の横に 咲かせよう

  彼女を 孤独と云う名の呪縛から 解いてみせよう』



「…………」

「グミナ?
 何,読んでr……ぬぁぁぁあぁぁああああぁぁぁあぁあぁっぁあぁ!!!!!!!!!!!」



読み終わり,ボーっとしていて手の力が弱まった私からノートを奪い取る
今の,恥ずかしいポエムは何だったんだ!?



「今の……」

「違う! 違う!!」



サテリアジスは必死にノートを抱え,首を左右に振る



「書いたの……」



サテリアジスを指差す



「違う! 違う!!」



必死にぶんぶん



「でも,字が……」

「違うんだよぉぉ……」



へなへなとその場に倒れる
目にはうっすらと,涙が……


ちょ!
これ,簡単なつくりなんだから,服,掴まないでよ!



















「ルカーナ,ミクリア,メイリス,そしてグミナ
 皆に集まってもらったのは,他でもない
 これから僕の過去を捨て去る」



さっきまでの情けないあいつは何処へいったのやら
少し目が赤いけど,そこは許してやろう



「ねぇ,サテリアジス様?」



サテリアジスの横にトコトコと歩いていったのは,緑髪のツインテールが可愛らしいミクリア
この場では最年少となる



「どうして,過去を消しちゃうんですか?」



そして,馬鹿だ……



「うーん……
 消したいから……かな?」



サテリアジスの顔が少し歪んでる
辛いのだろうか



「まず,抹殺するは,このノート!」

「何が書いてあるんですか?」

「いやぁ……
 それは,聞いちゃいけないところだぞ?」

「ポエム」

「ちょ,グミナ!?」

「読んでるこっちが恥ずかしくなる,ポエム」

「ホントですか?」

「違う違う」

「本当
題名は『花』」

「読ませ下さぁい」



パッとサテリアジスの手からノートを奪い取るミクリア
ナイスだ



「え……」

「ちょ,そのノートは……」



あ,そうだった
このノートには,ポエムだけじゃなくて,中傷がいっぱい書いてあるんだった……



「サテリアジス様って,その……」

「……………………そうなんだよ…………」

「他の人とは違う感性を持ってますよね」

「え……?」



ミクリアが開いているページを覗き込むサテリアジス



「……」



一体,何が書いてあったのだろう



「ミクリアー?
 ちょーっと,そのノート返しえもらえるかなぁ?」



笑顔のサテリアジス
でも,この笑顔は……黒い

流石のミクリアも何かを察した様子
黙って,ノートを差し出す


ノートがサテリアジスの手に渡った瞬間,勢い良く暖炉に投げ入れた



「死ね,黒歴史!!!」



本当に,一体なにが書いてあったのか……















その夜,私達・淑女がいる部屋から消えたのは,昼間会ったユーキだった




「グミナさん」



ミクリアに声をかけられた



「ノート見ましたけど,『花』なんていう題名のポエムはありませんでしたよ?」

「そう
 貴女は何を読んだの?」

「えーとねぇ,私が読んだのはねぇ……」




【緑】

 緑 嗚呼 美しい
 何故だか 分かるかい

 緑とは 彼女の色
 素晴らしい色だよね!

 うん!!
 素晴らしいよね

 はっはっはっはっはっはっはー




「何それ……」

「うん
 私にも分からないのー
 だから『他の人とは違う感性ですねー』って言ったのー」



多分,コレはその場のノリで,テンションマックスで書いたものなのだろう



ミクリアの髪を見てみる
とっても綺麗な緑色だ

声もとっても可愛らしい


何より,人懐っこくて積極的で明るくて……





次に自分のことを考えてみる

暗くて無口であいつと会ってもおちょくってばっかり



あぁ
駄目だなぁ










性格とかもそうだけどさ
今の自分の一番嫌なところ


あんな変態駄目男のことで悩んじゃうなんて……






















「ユーキ! ユーキ!!」

「きゃはははははぁ」



焦るようなサテリアジスの声に続いて,楽しそうに笑うユーキの声

何?



「お願い!
 それ,返して!!」

「やぁだよぉ」

「お願いだって!!」

「いっかいとっちゃえば,ユーキのものなんだからぁ」



一体何を盗られたんだ?



「その服は,今度グミナに着てもらう服なんだよぉ!!」



……私に?

もしかして,あいつ,私の為に服を買ってくれたの?
え……
ちょっと……


嬉しいじゃない……












声のする部屋へ歩いていく

鼓動が高まる
心臓がばくばくしてる


顔が……熱い



騒がしい部屋の扉を開ける



「サテリアジス……」



ありがとうありがとう
こんな私の為にありがとう



目の前に広がる光景

まず,きょとんとするサテリアジスとユーキが目に飛び込んでくる
そのユーキが手に握っていて,サテリアジスが取り返そうとしている服……




セーラー服




「あ……いや,その……ね?」

「……」

「たまには,コスプレもいいじゃないか!
 ね……?」

「純正の私じゃ飽きた,と」

「違います! 違います!!
 そんなことありません!!!!」

「どうしようか……
 ここ最近,誰も殴ってないからなぁ……」

「普通の人は人を殴らないんだよ!?」

「殴って良いですか?
 さてりあじす様ぁ?」

「ダメ! ダメ!!」

「そうですかー
 じゃあ,思う存分殴らせてもらいますねー」

「ちょ,ま……!」






ユーキはきょとんとしている



「おにーちゃんとおねーちゃん,ユーキのおとーさんとおかーさんみたい」

「「え……?」」








それは……褒め言葉なの?

ここまで読んでくださった貴方
ありがとうございます



まず,初めに謝罪を……
すいません
完全なる捏造ですよね

Q. グミナはいつ,何処で,魔女の子になったんだ!?
A. 結構前に,己の頭の中でなりましたぁぁ!!!!


妄想してたら,『ハッピーエンドっていう選択肢も無くはなかった』
っていう設定が欲しかったんだよ!!
サテリアジス可哀想だもん!!!



ホント,すいません


ではでは,素晴らしき本家様
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11519178







今回は,『ヴェノマニア公の狂気』の中でも
幼馴染である『グミナ・グラスレッド』を主人公にして書かせていただきました!


何か,キャラが定まらなかったorz……

クールキャラな感じがしてたんですよ
でも,何かツンデレっぽくもなってしまったという……




ご意見・感想いただけると嬉しいです
よろしくお願い致します!

投稿日時 : 2011/04/19 20:53    投稿者 :アリサ

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