霜降り五葉さん

自分の辞書には「自重」とか「遠慮」などの言葉が欠けている様です。

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KAITOの種20(亜種注意)

アイスとその他諸々が入った袋が重い。
歩く度に揺れ動き、手が痛くなっていく。
その横で美鈴がアイス入りのぶんぶんと袋を振り回している。
そうしていると、やはり高校生のようだ。
ぽつりと美鈴が話しかけてくる。

「…モカ君が熱出した時、何考えましたか?」

美鈴の口調は答えを求めているような感じではなかった。
だから口を開く前に考えを巡らせた。
何だろうか。
色々考えた気がするが。
考えすぎて混乱して、そのままどろどろと思考の沼にはまっていった記憶がある。
マスターとしての立場とか、責任とか。
あの時初めてちゃんと向き合ったような気がする。

「クロが熱を出した時、正直何も出来ませんでした」

真っ直ぐ前を向いて話す美鈴は後悔とも焦燥ともつかない表情をしていた。

「一人っ子で、ちゃんと誰かの世話をしたことなくて。本当なら親とか、頼れる人がいるのかもしれないですが、私の両親は共働きで家に居ることは滅多にないんです」

美鈴の袋を振り回す手が止まる。
夕方数歩手前の時間帯、中途半端な長さの影が先を歩く。

「そうして思ったんです。マスターって肩書は自分が考えてるよりずっと重いって」

空を見上げて、自嘲の笑みを美鈴は浮かべた。
その姿は先程とは違う、とても高校生とは思えないものだ。

「私がなんとかしなきゃいけない。他にクロのために何かする人はいない……マスターって言うのは全てを背負う覚悟を持つ者だけが名乗る事を許されるものなのかな、なんて」

おどけたように笑う。

「柄にもないこと、考えちゃったりしました」

……美鈴は。
普段黒ゴマKAITOをからかって、虐めているように見える。
でもそれはある種の愛情表現なのかもしれない。
人によっては幼稚だと言うだろう。
ただ、からかうという行為は相手なら許してくれるという絶対的自信が無ければ出来ないものだ。
絶対的な信頼があると確信がある。
こう見えて美鈴も一人のマスターとして黒ゴマKAITOを信じているのだ。

「すみません、変な話ししちゃって。気にしないで下さい」

微笑む美鈴は何故か悲しそうに苦しそうにもも見えた。
半年。美鈴と黒ゴマKAITOは半年の時を過ごしてきた。
やはり色々あったのだろう。
今度、機会があれば聞いてみたいものだ。

「あ、ちょっと急がないとアイスやばいかもしれないです」

言われて頷く。
だが、もうすぐ家だ。
恐らく騒がしいであろうリビングを想像する。
…少々、帰るのが怖いな。
それでも帰らないという選択肢など無い。
見えないが伸び続けているであろう影を追いかけるように、足を速めた。

二人のマスター第二弾。マスターとは(美鈴論)です。
……うん。とうとう種KAITO出なくなったね。
まぁこれもマスターのため。仕方ないということで。
しかしマスター二人書いてるの楽しいなww

んー……。
氷菓イトの話しを考えたんだが、全くもって文にならないww
全てみーだからなぁ………どーすっかなぁ…。
こういう時絵が描けたらと思います。
……誰か暇な人、自分の代わりに描きません?←



モモイト君にストロベリーアイスを分けてもらいたい…。
http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=f87dbd4232bb0160e0ecdc6345bbf786&guid=on


6月24日 22:00
暇な時に個人宛てにでもメッセしてくれればおk。

投稿日時 : 2009/06/11 23:18    投稿者 :霜降り五葉

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