ブクマつながり
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カフェモカからKAITOが生まれて次の日。
今のところメルトしたりとかはしてない。
以外にもカフェモカ以外のアイスも食べるようだ。
アイスを食べてる時、相変わらず乏しい表情が凄く必死に見える。
せっせとでかいスプーンでアイスを掘り返す姿は、横から見ると面白い。
「………っ!」
…慌てて食べたせいで頭...KAITOの種2(亜種注意)
霜降り五葉
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朝、何かに起こされる。
みーみーと鳴くそれは目覚ましかと思ったが、違った。
氷KAITOだ。
時計を見る。四時。
…早起き過ぎる。
モカはまだ寝ているようだ。
つかいつの間にベッドの上に乗ってるんだこいつら。
ソファで寝てただろ。
「みーっ」
あーはいはい。何ですか。...KAITOの種4(亜種注意)
霜降り五葉
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いつもより少し遅く帰宅する。
一つ何かあると何故全く関係のないものまでトラブルを起こすのか。
理解が出来ない。
最近やけに忙しい。
そんな時に限って面倒なことばかり起こるものだし。
ああもう。早く帰ってアイスでも食おう。
どうせ二人にせがまれるんだし。家のドアを開ける。
………静かだ。
寝てんのか?...KAITOの種6 前編(亜種注意)
霜降り五葉
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疲れた。
それ以外他に言うことがないくらい疲れて家に帰ってきた。
家のドアを開ける。
そんな動作がとても億劫だ。
「みーっ!」
ただいま……。
「………み?」
元気の無い返事に、流石の氷KAITOも異変を感じとったらしい。
一瞬で表情を変えた。
「…み?み?」...KAITOの種5(亜種注意)
霜降り五葉
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「みーっ!」
………何だこれは。
昨日カフェモカKAITOを洗っているときにふと思ったことを実践してみた。
氷にKAITOの種を植える。
結果……生まれた。
カフェモカKAITOよりも小さく、カフェモカKAITOよりもよく動く、何か。
「み?」
……み?
氷KAITOはさっきから「み」としか言ってい...KAITOの種3(亜種注意)
霜降り五葉
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まただ。
「みみ~み、みみ~み、みみ~み、みーみー」
今日一日、コウはご機嫌だ。
ずっと歌っている。
なんかいいことでもあったのだろうか?
凄く幸せそうだ。
こっちまで気分が良くなってくるぐらいだ。
「み、み」
…なんだ?
「みーみ、み!」...KAITOの種7(亜種注意)
霜降り五葉
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「か…可愛い……!」
何度目かの台詞。
ソファに座る彼女が言った。
視線の先の机にはモカとコウがいる。
黒ゴマイトがその横でため息をつく。
「マスターさっきからそれしか言ってないですよ」
「しょうがないじゃん。クロより断然可愛いんだから」
それを聞いて拗ねたように、顔を膨らませる黒ゴマKAITO。
...KAITOの種19(亜種注意)
霜降り五葉
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太陽が一番元気な時間。
マスターが帰ってくるまで、まだまだ余裕がある。
洗濯物はちゃんと干してあるし、さっき掃除機もかけた。
ベッドメイキングもした。
マスターの部屋の窓はもう少し開けておくとして…後は……えーと………。
……無い?終わった?
あ……いやでも買い物はマスターに頼まれてないし。
…やっ...KAITOの種 番外編2(亜種注意)
霜降り五葉
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何度もお礼を言い、電話を切って、冷蔵庫へと向かう。
そういえば…買い物しないで帰ってきたのだった。
不安だったら種を植えたのと同じアイスの方がいいと言っていたが。
カフェモカアイスあっただろうか。
見落とさないように冷蔵庫を漁る。
…残り一つ。ギリギリだな。
というか足りない気がするが。
とりあえず...KAITOの種16 中編(亜種注意)
霜降り五葉
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アイスとその他諸々が入った袋が重い。
歩く度に揺れ動き、手が痛くなっていく。
その横で美鈴がアイス入りのぶんぶんと袋を振り回している。
そうしていると、やはり高校生のようだ。
ぽつりと美鈴が話しかけてくる。
「…モカ君が熱出した時、何考えましたか?」
美鈴の口調は答えを求めているような感じではなかっ...KAITOの種20(亜種注意)
霜降り五葉
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陽の光が部屋に差し込んでくる。
暖かい。
ぽかぽかと気持ちが良い。
薄い毛布を手にして窓際へ向かう。
今日こそは昼寝したい。
忙しいのとコウの邪魔で、ここのところ昼寝する暇が無かった。
麗らかな今日。昼寝には最適だ。
陽に当たりながらぬくぬくと眠ろう。
「み」
コウが後ろを付いて回る。...KAITOの種14(亜種注意)
霜降り五葉
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笹を貰った。
そういえば、今日は七夕だった。
雲のある紅色の空を背中に、道を歩く。
歩く度に乾いた音を立てる笹を見て思う。
願い事か…。
願い事を短冊に書いて笹に飾ると、願いが叶うんだ。
折り紙と画用紙。それから笹を用意して、モカとコウに説明する。
真剣に笹を眺める二人は理解してくれただろうか。
モ...KAITOの種22(亜種注意)
霜降り五葉
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寒い。外に出たくない。
だが横でみーみーと散歩を促す奴がいる。
どうしたものか。
この寒いのに。
大体今日予報は雨だぞ。
氷から生まれただけあって寒さには強いらしい。
だから寒いからと言っても聞かないし、太陽が出ていなくても関係ない。
出たいか出たくないか。それだけだ。
この間外に出てから散歩が気に...KAITOの種10(亜種注意)
霜降り五葉
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緑茶。ジュース。チョコ。ポテチ。鶏肉。素麺。袋麺の醤油と塩。シーチキンとコンビーフとコーンの缶詰。アイス。
買い物リストを見ながら買った物を思い出す。
…よし、ない!
ホッとしながらリストをしまって地面に置いていた袋を持ち上げる。
…………おっもいんですけど!!
マスターったらどうして重かったりかさ...KAITOの種 番外編4(亜種注意)
霜降り五葉
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モカの様子がおかしい。
熱がある。
息も荒い。
とりあえずわかるのは、尋常ではないということ。
泣きじゃくるコウの横で、モカが苦しそうに目を開ける。
「………………ま、す……た…?」
大丈夫か、どうした?
ソファの上にクッションを置き、モカをその上に移動させる。
コウが涙を拭いながらソファに飛び乗っ...KAITOの種16 前編(亜種注意)
霜降り五葉
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うーむ…どんなのならばいいんだろうか。
留守番する時間の長いモカとコウのために、暇つぶし用に何か用意してやろうと思い、買い物に来た。
しかし何を買えばいいのか。
確か色鉛筆が大きくて描きにくかったとモカが言っていた。
だから千羽鶴用の小さい折り紙を買おうと思ったのだが…、正直これでもでかい気がする。...KAITOの種11(亜種注意)
霜降り五葉
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雨が降っている。
豪雨とまではいかないが、それなりの量だ。
問題は雨よりも、風。
強い風が吹いていて雨を強くさせている。
意味の無い傘を閉じて、雨をもろに受ける。
あっという間にびしょ濡れになってしまった。
風が強くて元から濡れていたが、傘があるかないかで大分違うな。
水を吸って重くなった服がどんど...KAITOの種18(亜種注意)
霜降り五葉
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窓から入ってくる風は湿り気を帯びていて、今すぐにでも雨が降りそうだ。
背中でその風を受けながらフライパンを動かして、綺麗に焼き上がったホットケーキを皿に移す。
ふむ。
我ながら中々上手く作れたと思う。
一枚のホットケーキに包丁を通す。
何等分がいいのだろうか。
普通ならば六等分だが、食べる人の事を考...KAITOの種17(亜種注意)
霜降り五葉
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マスターは今、家にいない。
何してるのかとかは知らない。
夜には帰ってくるとは言ってたけれど。
退屈しないようにと色鉛筆と画用紙を置いて行ってくれた。
氷KAITOが苦労しながら楽しそうに絵を描いている。
何の絵かはすぐ分かった。
「みー!」
何アイス?
「み」
バニラか。...KAITOの種 番外編(亜種注意)
霜降り五葉
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アイスを食べている時に思う。
モカとコウはいつも文句を言わずに出されたアイスを食べているが、好き嫌いはあるのだろうか。
聞いてみるか。
「みっ」
…表情からして見るに、何でもいいらしい。
モカはどうだろうか。
悩んでいるみたいだが。
「……………特に……」
呟く様に言った。
正直モカは表情が読めない...KAITOの種9(亜種注意)
霜降り五葉
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モカとコウを連れて散歩してると、声をかけられた。
黒い…KAITOに。
「あの…ここどこですか?」
……どこ、と言われても…。
涙目になりつつある黒いKAITO。
もしかして、迷子なのか。
手に地図を持っている。見ればいいのではないだろうか。
「……マスターに、地図…渡されたんですけど………マスター...KAITOの種12(亜種注意)
霜降り五葉
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久しぶりに夕暮れ前に帰途についた。
珍しく早く家に帰れるな。
…あ。そういえばアイスが残り少なかったはずだ。
買ってから帰るか。無いと文句を言われそうだし。
そう思い至って道を変えた。本来真っ直ぐ進むべき所の角を曲がる。
するとそこには妙な光景があった。
「は、な、し、て、く、だ、さ、い~」
「本当...KAITOの種15(亜種注意)
霜降り五葉
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あれから二時間。
状況は今だ変わらず。
あえて言うならラムレーズン色した氷KAITOが疲れて寝たぐらいだ。
…二日酔いするのだろうか。
いくらアイスで酔ったのだとしてもあれだけ酔ってれば明日大変そうだ。
はぁ…。
ため息なんかついてみる。
どうするかなぁ。
結局何があったのかわからなかったし。
そう...KAITOの種6 後編(亜種注意)
霜降り五葉
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玄関に入ると、大きく、コウの声が響いているのがわかった。
…五月蝿い。
美鈴を置いてすたすたとリビングへ向かう。
帰ってきた事に気がついたらしいコウが一層騒ぐ。
五月蝿いぞコウ。
「み!」
精一杯に伸ばしてくる手は、はたしてどういう意味なのか。
黒ゴマKAITOがお帰りなさいですと頭を下げてきた。
...KAITOの種21(亜種注意)
霜降り五葉
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カフェモカアイスとその他いくつかのアイスを自転車の籠にいれて風を切りながら走る。
いくつかの出来事を振り返りながら思う。
己の不甲斐無さと、コウの強さ。
二度、助けられた。
とても大きな二回。
落ち着いたつもりでいて、全く落ち着いていなかった。
冷静に成り切れずにいたせいで周りが見えなくなっていた。...KAITOの種16 後編(亜種注意)
霜降り五葉
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春、と呼べるほど暖かい。
寒い日も少なくなった。
ただ天気がころころと変わる。ここ最近雨ばかりだった。
久しぶりに晴れた今朝、気分も自然と良くなるものだ。
雨が嫌いなわけじゃないが、しばらく続くと流石に飽きてきて、太陽が恋しくなる。
まぁそう思えるのも雨のおかげだったりするわけだが。
天気が悪かった...KAITOの種13(亜種注意)
霜降り五葉
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KAITOの種を貰ったので埋めてみようと思う。
とりあえず家にあっただっつのカフェモカにでも。
冷凍庫に入れるべきなのか迷うな。
よし。冷蔵庫にしよう。
数時間して冷蔵庫の扉を開ける。
…いた。
カップの中で体育座りしてるよ。
カフェモカから生えてきたKAITO。
…色がおかしい。
茶髪だ。...KAITOの種(亜種注意)
霜降り五葉
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マスター
謎。全てにおいて謎な人。
性別、年齢等において決定的な記述はなし。
マンションの三階に在住。KAITOの種を手に入れるまで一人暮らしだったようだが実際はわからない。
器用貧乏、地味な人。
興味があれば何にでも手をつける。
何でも出来るが秀でたものはない。
一つの事に集中している時、稀に周り...KAITOの種 どうでもいい設定
霜降り五葉
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「というわけで」
「今日からお世話になりますね♪」
そう言って笑う、見慣れた、かつ見慣れない姿に、俺の頭は一瞬理解を拒否した。
<楽しい鏡音×4生活>
「うわぁ、いらっしゃい!リントくん、レンカちゃん、これからよろしくね!」
「まー、仲良くやるか」
「こちらこそ、一緒に暮らせるなんて嬉しいわ」
...楽しい鏡音×4生活
翔破
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どんな物でさえも
いつかは壊れると
自分を抑えつけて
ひび割れた道から
溢れ出す緑は
なぜか寂しく見えた
弱さに気づいた人は
誰かに手を差し伸べて
助ける事を覚えたんだ
恥ずかしくなんて無い...近未来都市第2部 再生世界
涼風涼雨
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ただ、淋しいとだけ。
<王国の薔薇.3>
リンと別れてからの数ヶ月は、まるで風のように素早くあっさりと過ぎた。
いや、単に俺がぼんやりしていたからそう感じただけかもしれない。
里親になってくれたのは役職で言うなら外交官の夫婦で、育ててもらった数年―確か六、七年だった―の間にいろいろな国を渡り歩いた。...王国の薔薇.3
翔破
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その記憶は光に満ちている。
<王国の薔薇.2>
『お二人はね、皆が待ち望んだお子様だったんですよ』
僕等が小さい頃乳母として面倒を見てくれた女性はそう教えてくれた。
『お生まれになったときには、お祝いに国中の鐘を鳴らしてねえ。私も嬉しかったものです』
『ねえねえ、アンネ!お母様のことをおしえて!』
...王国の薔薇.2
翔破
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そして世界は壊れる。
<王国の薔薇.12>
その日も、いつもと変わらず過ぎていた。
穏やかで贅沢な、閉じられた世界。
亀裂は急速に走った。
―――なんだろう。
急にざわつき始めた城内。真剣な、いや、恐怖感を漂わせた表情で口々に何かを喋る使用人や家臣達。
何かがあったのは分かった。
でも、何が・・・?...王国の薔薇.12
翔破
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それが罪でなかった筈がない。
<王国の薔薇.14>
「扉、開く?」
「ええと・・・ああ、大丈夫みたいだ」
力を込めて、引く。
隠し扉は重いながらもゆっくりと開いた。
扉は厚く、防音もしっかりしている。ただ一つ声を通わせることが出来るそう大きくない穴は何の変哲も無いような装飾で隠されていて、それを外せ...王国の薔薇.14
翔破
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そして僕は彼と出会った。
<王国の薔薇.4>
あれは、何歳の時だっただろう。
どちらかといえば最近のことだったと思うけれど、僕達の一家は海を越えた隣国である青の国に行った。
青の国に行くのは初めてだったから少し楽しみに感じていた。
他の国で知り合った人から話だけは聞いていたけれど、実際かなり住み易そ...王国の薔薇.4
翔破
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それでも、君を信じたいんだ。
<王国の薔薇.6>
リンは僕を忘れたわけじゃない。
僕はこの二年間、ずっとそう言って自分を励ましてきた。
たまに、そう、忘れたようにふと見せる無邪気な笑顔や優しい心遣いだってそうだ。全てが全て変わってしまったわけじゃない。
だけど。
だけど―――
「レン、ちょっと珍しい...王国の薔薇.6
翔破
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「Trick or treat!」
「………………」
ソファーに座ってテレビを見ていたレンは、いきなりの事に言葉を発せずにいた。
「反応薄いなぁ…」
「いや…、やぶからぼうに言われても困るから」
膨れっ面なリンに対し、レンは冷静に意見を述べる。
そんなレンに、リンは説明するように言った。
「今日はハ...Trick and treat ―お菓子も悪戯も―
欠陥品
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何故、戻って来たの。
<造花の薔薇.1>
はあ、と溜め息をつく。
正直なところ書庫の本は読み尽くした。手持ち無沙汰というか…まあ何回読んでも面白い、いわゆる名作というものも確かにあるけれど。でもいかに素晴らしい本であっても、何百回も読めば流石に飽きが来てしまう。
―――外に行けたらいいのに。...造花の薔薇.1
翔破
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ねえ、私だってわかってる。もう引き返せないんだって。
はじめはささやかなものから始まったはずだった。
「愛してる」
彼の言葉に薄く微笑みながら、私はぼんやりと全ての始まりについて考えていた。
始まりなんて昔過ぎて覚えてない。
―――違う。どこが始まりだなんて線引きができないだけかな。
どこかまでは、...私的赤い花
翔破
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*亜種とイメージ崩壊注意*
我が家にはカイトと帯人、そしてアカイトが居る。
とはいってもカイトは一緒に住む友人のものなのでおいそれと勝手に遊べないしかといって二人にはカイトの音域は高すぎてかわいそうだ。
まあ無理して歌うさまはかわいいと言えなくもないのだが…。
「あ、同居人さん何見てるんですか...「亜種注意」手のひらサイズの彼 その①「KAITOの種」
純チョコ
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突然の出会いから数日後、ふたりの種KAITOとマスターさんが訪ねてくる事になった。
あの後、最初のマスターの休日だから、双方よっぽど早く会いたかったんだろうな。
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃいませ。迷いませんでしたか?」
チャイムの音に、迎えに出たのは俺だった。マスターだと初対面だから、玄関で挨...KAITOful☆days #16【KAITOの種】
藍流
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君にはまだ 教えること 出来ないのですが
ホントは 教えてしまうのが惜しいのですよ
だけど 君がボクの瞳を見るものだから
うっかり零してしまいそうになる ホントの気持ち
だから ね ボクだけの秘密兵器
ギミギミック フィルターマジック
レンズ一枚通しただけで
ボクのココロ 全部隠せるといい …ダメで...ギミギミックフィルター
シンギメル
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・ミクちゃん視点です。
・お兄ちゃんがセクハラです(断言)。
つける薬は無いようです。
<4.とりあえず叱責>
「「ごめんなさい」」
レン君とお兄ちゃんが暗い表情で謝った。
ごめんなさいじゃないよ、もう!特に、
「おにーちゃんっ!」
「み、ミクごめんなさいご近所迷惑でした」
「それもそうだけど、私が...犯罪じゃないよ? 4
翔破
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彼女のことを忘れた日はなかった。
<王国の薔薇.1>
「しっかしレン坊もわからんなあ!よっくもまああの姫さんに仕えてられるもんだ」
陽気な庭師の言葉に僕はちょっと笑って応じた。
この人は気さくだから話していてほっとする。王宮は堅苦しい人が多いから、息苦しくなることも多いんだけど。
「まあ、意外とやり...王国の薔薇.1
翔破
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暴走と自制の狭間で。
<5.とりあえず妥協>
すっかり動かなくなったバカイトをワクワクしながらじっと見る。まるでしかばねのようだ。あ、いや実際屍か。
ふふふふ、見たかロリコンの力。正義の鉄槌は貴様に下された、さあ止めを刺してやる!・・・と行きたいところなんですが。おかしなことに俺の心の中には違う気持...犯罪じゃないよ? 5
翔破
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約束をした。
思い出す景色は満開の桜で彩られている。
『やくそくするよ!』
『やくそく?』
その時、僕は子供の必死さで誓った。
『いつか、リンがもどってきたら』
『うん』
その時は疑いもなく叶うものだと信じていた。
『僕がリンを守りたいんだ、ずうっと』
『・・・えっ』...桜に、雪に(私的花吹雪・風花舞)1
翔破
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ほっぺをつつかれてる感触がする。
指先じゃなく、もっと平べったい感じ。つついてるというより、たたいているのかな。
どっちにしろ、もう少し寝かせておいてもらいたいんだけどなー。昨日飲みすぎて体だる……
ちょっと待って。
うち、ひとり暮らしなんだけど。
つつくにしろたたくにしろ私以外に誰かいないと無理だ...【亜種注意】やってしまいました【KAITOの種】
ちはれ(花見酒P)
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暦に載りて 早六月(むつき)
人気が少し 分散したわ
ここらでも一度 花を咲かせ
ファンを戻すよ 抗議状
一番槍 一番煎じ 切り込み隊長初音ミクだ
ミク魂 変な捏造のせいで ニコでの私の扱いは ネギ
ちょっと待って やだぁ! ネギはオプション
変な事言うと 斬るぞ 長ネギで
ちょっとパンツ見てるんで...抗議状 【下克上ミクver】
カミナリ
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「マスター、海水浴を讃える歌を作ってくださいー!」
バーン、と大書きする勢いでドアを開けて、我が家の青いのが部屋に駆け込んできた。
「何、藪から棒に……『潮風』歌った人が」
「『島唄』だって歌ってます」
「あれって海の歌だっけ? まあとりあえず、却下。私はどっちかっていうと『潮風』に共感派」
夏の海...*夏海讃歌* 【めーちゃんて言わせたかっただけ】
藍流
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割とダークです。ご注意ください。
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闇のダンスサイト、二人で踊りましょう。
私は、限界だった。
世の中には耐えられないものがある。例えばいじめとか。劣等感とか。空気の悪さとか。その他諸々、人によって違うのでし...Side:リン(私的闇のダンスサイト)
翔破