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【私(君)の中の】十面相Ⅴ【住人は】



君はあと何人いるのだろうか。何人いたとしても結末はただひとつ。俺はその中から一人だけを選ばなければいけない。当然残りのグミは悲しむだろう。でもそんなグミを俺は見たくない。だとしたら結論は――――





【私(君)の中の】十面相Ⅴ【住人は】



俺が遅刻ギリギリにもかかわらずにそんな事を考えつつ、待ち合わせのカフェへと向かっていると、


「グミヤー!元気してるかっ?」


なにやらTシャツに短パンという男っぽいグミが見えた。これはきっと目の錯覚に違いない。そう勝手に決めつけた。しかし目を細めて見るとやはり男っぽい・・・・・これは目の錯覚ではなかったらしい・・・。


「お、おう!俺は元気だぞぉ。」


焦りを悟られないように屈伸運動をしてみせた俺を見てグミは、


「あたし遅刻したのか!?」


なぜか話を反らした。


「俺も遅刻だから大丈夫だ。」


とりあえず安心させることばをかけてやる。こういう男は好かれるとどこぞの雑誌に書いてあったからではない。断じて違う。もう一度言う、断じて違うからな?


「よかった・・・!」


なんて男らしいんだろうなー、グミさん。もうこれ性転換してもいいんじゃないのか・・・って思うほどだね。なんか俺が女子になった気分・・・・


「ま、とにかくどっか行こうぜ!」


あれ、本来なら俺が誘うはず・・・。そしてなぜか俺がグミに誘われてる・・・・。


「そ、そうだな!」


この光景はずばり男らしい女子と女々しい男・・・男としてなさけない・・・。

まず行ったのは水族館。イルカショーを見てグミは、


「いいなぁ・・・・あたしもなりたいなぁ・・・・」


感動していた。女子らしい一面を見れたと思う。だってあの男らしいグミさんが、ねぇ?ちなみにこの光景は俺の脳内メモリに永久保存した。

お次は遊園地。


「おらぁああああ!」


ゴーカートを見事なハンドルさばきで乗りこなしていた。さすが男らしい。男の俺でも感動したね。

んで最後が、このカフェだ。俺はグミにあの言葉を告げる。



「俺は、」


「分かってる。」


告げようとしたのだがグミに遮られた。


「“一人の人しか愛せない。”だろ?」


「・・・なぜそれを、」


“知っているんだ?”と続けようとしたのだがグミの表情を見て言葉が出なくなった。



それは、とても、切ない、悲しい表情だった。



そんなグミを見ているのが苦しくて、俺はグミを抱き締めていた。


「グミ、ヤ・・・?」


「そんな顔するなよ・・・。」


その時のグミは驚愕していたと思う。俺も反射的にグミを抱き締めたから。


「待って、くれるか?」


俺はグミの耳元で、そう囁いた。


「・・・待ってやんよ。」


突然、某バーチャルアイドルの歌詞を言ったグミに、俺はグミを引き離し爆笑した。


「ちょ、笑うなよー」


軽く3分間は悶絶していたと思う。そして世間様の眼差しがすごく冷たかったのをよく覚えている。





「じゃあな、グミヤ!」


「おう!またなっ!」


その後俺達は話し合い、それぞれの家路についた。

次は八番目、か。楽しみにしてるぜ、グミ。

さてさて、姉音香凛です。

今回は七番目の肉食系ぐっさんの回でした!

そしてなにやらグミヤくんがあだるt(ryになってまs(ぇ

やっと書けた・・・!って感じでしたねっ!

ちなみに肉食系の内容は親友のれっちからもらいましたー!ありがとうっ!(´;ω;`)ブワッ

ではでは。(*´ω`*)ノ

揺らぐ天秤 乱れたシナリオ♪

【追記】
誤字があったので修正しました。
他に誤字脱字あったら、
メッセージよろしくです\(^o^)/(1月2日)

投稿日時 : 2012/01/02 19:47    投稿者 :姉音香凛

ヘルプブクマでつながった作品とは?

ロミオとシンデレラ 第四十八話【一人離れて行く者】

 結論から言うと、わたしの怪我は大したことはなかった。脳の映像を撮ってもらったりしたけれど、異常は何もないということで、一週間で家に帰れることになった。土曜日の午前中、お母さんが迎えに来てくれて、わたしは多少の怯えを感じながらも帰宅した。
 お母さんは、ミクちゃんのお見舞いのことについては、特に何も言わなかった。花瓶に活けられた花を見て「綺麗なお花ね。ミクちゃんからでしょう?」と言っただけで。ほっとした半面、やっぱり後ろめたい。
 家に戻った時はまだ昼間だったので、いるのはお手伝いさんたちだけだった。お父さんとルカ姉さんは、わたしが入院している間も、毎日普段と変わらず仕事に行っていたらしい。
 ……別に、お見舞いに来てほしかったわけじゃない。お見舞いに来られても、何も話すことなんてないわけだし。でも……なんだか、胸の奥に重苦しい何かが、渦巻いているような、そんな感じがする。
 わたし、まだ、心のどこかで期待していたのかな……期待なんて、するだけ無駄なのに。お父さんがわたしに望んでいることは、完璧な娘になっていい家にお嫁に行くことだけだ。それ以外は、多分どうでもいいと思っている。わたしが何を考えているのか、何を感じているのかなんて、お父さんにとっては考える価値すら無いことなんだ。そしてルカ姉さんは……わたしのことが、嫌いだ。階段から突き落とすぐらいに。

目白皐月さん

目白皐月さん

2012/01/24 18:25

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