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は方貴たし愛
。人恋の庫蔵冷
部屋 西 その角(すみ)
冷たい箱 貴方を入れる
逢いたくて逢いたくて
目を閉じればいつでも
瞼の裏 微笑むアナタ
時間では埋まらない
ココロの隙間があること
耐えられなかった私を...

雨のにおいを風が届けて
雲の機嫌を少し損ねた
まどろみ満ちるここはゆりかご
あなたの全て包み込む場所
夢追うあなた　去っていくのね
私はここで待っているから
時の止まったこの場所で
長い雨　紅いアジサイ静かに揺れる
シトシトとあなたの姿　霞んでいった
爽やかな風　鳥のさえずり...

　─── さぁて…そろそろ始めようか…　(台詞)
午前二時の真夜中に.
私は深い夢を見た.
それはそれは滑稽で
怖い怖いものだった.
私はひたすら歩くの.
右手を誰かに引かれていく.
盲目の この目.
目隠しされてるこの目.
聞こえてきたよ.あの声が....

【ワンクッション】
この先グロ表現あり。
それでも良ければ先にお進み下さい。
ひ　と　に　ｋ　―　―　―　・　・　・

おばけがでるよ！
おばけがでるよ！
かいちゅうでんとう
おかしのふくろ
テレビすなあらし
すでにあしおとが
おばけがでるよ！
おばけがでるよ！
せんめんじょのかがみ
おきにいりのえほん...

きらい きらい
だいきらい
あんたと鏡(おな)じ この顔が
きえて きえて
きえちまえ
あんたなんか いらないの
仲の悪いそっくりな二人
双子の二人
毎日毎回ケンカをしては
パパとママを困らせる...

今宵、私は夢の中
浅い眠りについたとき
私とあなたは恋人よ
私、私、夢に溺れてく
朝日と小鳥の鳴き声が
夢を邪魔してしょうがないわ
今回はここまでなのね
でも、少しくらいは現実に
期待してもいいでしょう？
夢だけじゃ物足りないの...

綺麗な揺籠揺れ
嗚咽をそっと嗄らす
鈍く問う『　』仔の瞳
わたしをそんな眼で見ないで
どうしてなの
どうしてなの
誰よりも愛してた
奪われゆく腕が壊れ
貴方より青く染まる
綺麗な木漏れ日揺れ...

Ｓ）鬼さん、こちら
手の鳴る方へ
さぁ、捕まる前に
捕まえましょう
Ａ）もう良いかい？　
まあだだよ　　　　　
鬼さんは誰？
物陰に息潜め
武器を手に
逃げましょう...

もういいかい？
その言葉を聞いたのはいつだろう？
『もういいよ』って言いたいのに
誰も言ってくれないの
もういいかい？（まぁだだよ）
もういいよ
ずっとずっと　待ってるのに
早く僕を見つけてよ
どんなに泣いても　聞こえない
ずっとずっと　暗闇の中...

さぁさぁ皆さん、コレから語るは死々憎苦、醜く非道で下劣極まり無いこの世の御話でございます。
皆様、そう固くなりなさんな…
一月 村の娘が出かけた
親族オイオイ泣き出し仕事になりゃしない
御偉い共は口元に手ヲ当テタ
二月 童が濡衣着せられた
親友ギイギイ怒り出し私事になりゃしない
娘共集まりひそひそ笑...

(昔々それは今かもしれぬ、何時かは分かりやしない)
(サイショは可愛い劇でも、後々憎悪の悲劇と化していく)
大事な髪飾りを亡くした緑のお人形さん
隣家のお人形師のお家で髪飾りを見つけた
お人形師はそっとお人形につけてみせた
さァ早く帰えんナサイ貴方のお人形師が待ってますよ
可愛いお靴を亡くした黄のお...

ある日わたしは死にました
地面に落ちた衝撃で　あたまが離れていきました
集まる野次馬人だかり
お空に昇るそのまえに　あたまがカメラに奪われた
気がつけば　体だけで　地面に張り付いていて
あーあーどこどこどこなのよ　わたしのあたまはどこなのよ
返して返して返してよ　わたしのあたまを返してよ
ある日わた...

ワタシは空っぽなのです
けれど生きています
ねえ あなたは覚えていますか
ワタシのことを
きっと覚えていないでしょう
それで良いのです
それが正常なのですから
あなたが鋭い針のように
ワタシに突き刺していった言葉
きっとあなたは忘れたでしょう...

これは一つの妄想物語(ばなし)
１人の少女の妄想劇
ねぇねぇママ、「玩具(おもちゃ)が欲しいわ」
引き金を引くと弾が出るの！
ねぇねぇパパ、「オモチャが欲しいの」
鏡の中から手が出るのよ！
さぁ　遊びましょう　お姉ちゃん
妖精もゾンビも集まるわ
赤いバナナ、黒いイチゴ
おいしいチョコにつけて食べよう...

Ａ　くるくる回るメリーゴーランド
　　血まみれお馬に乗り回され
　　からから骨が鳴るその日まで
　　二度と降ろさぬメリゴーランド
Ｂ　そして骨になったあなたを
　　私の体（パーツ）に埋め込むの
　　骨と肉の無いこの私を
　　蘇らせるそのために
Ｃ　私を信じぬあなたたちを
　　遊びに来るあなたたちを...

チクタク、時計のおと。
チクタク、私のあしおと。
２つが溶け合って、真っ暗なだけの
世界が形あるものだと気付く
チクタク、大きな壁。
チクタク、キミの「はりのあと」
２つの冷たさに、心が震える
世界は残酷なものだと叫ぶ
12時を"さす"鐘がなる
凍えているのは私か、それとも部屋の中？...

ほら、顔のない陰が
街中を覆いつくし
君の身体さえも
黒く 闇く(クロ)
僕はたまらず
逃げ出した
助けを呼ぶ
君の声になど
耳も傾けず
ただ恐怖から...

ただただ唄う命を求め唄う
闇に縛られた悪夢
無情にも僕の夢は叶わぬ
手から滑り落ちたのは言葉のカケラ
返してくれよ返してくれよ
支えきれなくなった腕は
何も言わずにもぎれたよ
なぜなぜ叫ぶ声求めて叫ぶ
奇妙な声で笑う
残酷にも僕の声は届かず...

暗く　深い　森の中
黒く　白く　灰色で
不気味　怖い　空の色
僕の　姿　見えなくて
自分　誰か　分からない
月が　照らす　方向へ
足を　進め　歩き出す
暗い　暗い　森の中
僕は　どこに　行けば良い？
そして　奥に　何かある...

早くおいでよ　手招きしてるのは
老婆の格好した狼さん
美味そうな娘だ　何して食おうかな　
煮物？炒め？何でもいいや
血走った目玉を潰してあげる　
どんなお料理法がお似合いかしら
お鍋がグツグツ沸騰したら　
晩餐の準備は完璧ね
私の目玉に擬態したソレは
大層な物を見てきたようで...

暗い部屋の隅のさらに暗い棚。
日の光がわずかに当たるガラスの中
ここでおとなしく座ってるのはあきてしまったの
こんな所にいるからあなたは見てくれないのね
じゃあ歩いてみるわ
そうすれば見てくれるでしょ？
脅えるのは人間達
私達が声を出すたびに、動き出すたびに
叫び、慌て、脅える
私達だって動きたくな...

ゆめを歌った
あなたは喜んだ
ゆめを奪った
あなたは憎んだ
ゆめを止めた
あなたは恨んだ
アタシを育み愛して憎み妬んだあなた
あぁ愛しい！
のどを潰された
わたし幸せ...

指、首、足に絡む赤い紐
器用に抓まんで形造る
小指を立てて紐を咥えてみませう
貴方は其処を引いて
口から流れる穢い愚痴
あらら、此方で掬いませうか
やや、穴が十もある
それならば君が飲み給へ
次第に黒に染まる赤い紐
総ての指に繋がる紐に...

　だ き　　シ め　る
首　を し　　　め ル
　　　　　切　 リ　刻　　む
あ　　　を
　　　い　　 ち　　　か　 う...

篭の中の時は止まったまま
朱い空にトリたちはナく
懐かしい唄　口ずさめば
誰かの声が重なっていく
さあ　はじめましょう
禁じられた遊び　咎める人はない
気付かずハマる　童の罠
閉じられた瞳と　震える唇で
選ばれたのは　誰
篭の中にトリは入ったまま...

見えない見えない何も
君の姿も何もかも
見えない見えない暗闇
あるのはただただ闇ばかり
目の前には何がある？
黒い入り口覗いてる
入ってみるかい？
入ってみよう
光が消えた 闇が来た
君の気配はすぐ隣...

七つ孵（かえ）して重なる心音
迎えに来たのは紅紫陽花（べにあじさい）
木から滑ったお狐様にゃ
食われ狸の腸（はらわた）を
百いくつかの鳥居を中で
五十いくつかの逆さ少女
はっとしてバイバイ
君が遺した遺愛（いあい）の簪
頭に刺そうか刺さまいか！
ああ いくつになっても おそろしい！...

暗闇の中　響く音色
音色に魅かれ　愚か者達はやってくる
今日は何人　役者が集まるかしら？
私が踊りだした時
それが宴の始まりよ
真っ赤なワイン
白い肌に飢えた目　
どれも最高ね
今回は上等な子ばかり
どの子から一緒に...

【合わせ鏡】
ほら　二つの鏡に手を当てて
その姿を映しましょう
そこには誰が映っていますか？
貴方？
それとも…
近づいて　近づいて
後ろを向いては
いけません
早く...