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ぐるぐる
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はじめに欲しくなったのはその視線だった
次に私の名前を呼んでくれる声
その次にはあなたのその柔らかい匂いを欲しがった
いつまでも子供じゃいれないの わかっているけれど止められない
お願い あなたの前でだけは子供でいさせて
倫理も大人の事情も分からない幼い子でいさせて
そうすれば私のあなたを求める感情...愛哀し
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えーるー
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曉
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「そのいち」
君がきれいな物が好きだと言うから
僕は花畑を作った
色とりどりに輝く海を見て君は
溺れに行ってもいいかと聞いた
自分が嫌いな訳じゃない
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「あした天気に」
晴れの日は好き 果てしない原色の青が広がる
曇りの日は...短い色々
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握り締めたクレヨンの色
貴方の色は 何色ですか?
つかんだまま 手放せないそのクレヨン
暖かいそれは 何色ですか?
私の色は もしかしたら
緑の草原 舞う風の色
蒼い海で 漂う波色
紅い夕焼け 微笑む夕色
黄色い光 掠める光色
白い雪原 綺麗な泪色...ワタシイロ
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それは幻の中 静かに吹きつく風の音
誰かが止めた時の中 淡く揺らめく水の色
顔を歪ませ 誰かが笑う
幸せそうな微笑みだった
それは煉瓦の中 優しく啼いた希望の姿
誰かが触れた道の中 緩く投げた炎の声
目を細めて 誰かが笑う
苦しそうな微笑みだった
何処かで見た景色 表情
お願い 笑わないで哂わないで...いいこと
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ふ、と
気がつくと緑が私を包んでいた
柔らかな優しさのその緑は
私にはとてもキレイすぎて
怖くて思わず逃げ出した
ふ、と
気がつくと青が見守っていた
鮮やかで爽やかなその青は
私にはとても透明すぎて
哀しくて思わず突き放した...いろいろ