harunaの投稿作品一覧
-
イルミネーションの光る駅へと続く大通り。
サラリーマンや色々な人が行き交う。そんな中で歩いていると、自分が紛れたように感じて、何か心地いい。
ふと、私の横を寄り添う男女が通り過ぎていった。とても楽しそう。
クリスマスも近いとあって、街は若者の天下。様々なカップルが寄り添い合っている。
……私ももしこ...初めての恋が終わる時 *2
-
*右肩の蝶(リンver/のりP様)の曲を聴いて想像して書いた小説です。
文章表現がアレなので、世界観を上手く表現しきれているか心配ですが、よければ見てやって下さい。
(※1番目だけ、アイデアが浮かべば2番~も書きます)
ああ、あの頃の私はどれ程幼かったのだろう。
「っ…!」
ああ、今日もまた。
悪い...右肩の蝶※仮 1
-
* * * *
初めてのキスは、涙の味がした――……。
頬から伝う涙が、私の初めてのキスを悲しく苦い思い出へと変えてしまう。
まるでドラマみたいな恋。儚く散った恋。
私達が別れるのを見計らったように、ホームに発車のベルが鳴り響いた。
* * * *
家の玄関でローファーを履いて外へ出ると、冷たい...初めての恋が終わる時 *1
-
レンがパフェを食べ終わると、私達はカフェを出てレンと一緒に街を歩いた。
オシャレな建物の建ち並ぶ都会。スクランブル交差点。次々変わる信号。
私とレンが歩き始めると、突然レンから私と手を繋いできた。
「え?」
顔が熱い。自分からやったときはこんなことなかったのに……。
ああ、またレンが大好きなんだと実...ワールドイズマイン リンver. 2(最終)
-
一歩外にでれば、そこはやはり日曜日。
親子連れや派手なギャルも居れば、普通にそこら辺を歩いてる人やカップルも居る。
私はチラッとレンの顔を横目で見た。
なんかそわそわしてて、頬なんて真っ赤だ。ふと手を見てみる。
そこには手を繋げず私の手の周りを動いている、レンの手があった。
……もしかして手、繋ぎた...ワールドイズマイン リンver. 1
-
ピピピピピピ……
私はむくりと起き上がり、その申し訳ないくらいに鳴り響く目覚ましの音を止めた。
そうそう、今日は……レンとのデートの日だ。
今日は気合を入れたオシャレをすることにした。
いつもは頭の上にしている白いリボンを、今日は黒にして頭の上じゃなく後ろで止める。
「リンー?」
そこでレンが入って...ワールドイズマイン リンver.
-
気の強い姉と、賢い弟。
2人は協力し合い、次々と扉を突破していった。
ある時は赤い扉の世界で縦横無尽に暴れ、色々な物を斬り裂き。
ある時は青い扉の世界で音さえも無くし。
ある時は緑の扉の世界で、国民を元に戻し。
一番アリスに近かったが。
『―コイツも違う』
2人の体は夢から覚めないまま。
小さな夢に...人柱アリス *4番目アリス
-
昔、この国はある王女が治めていた。
可愛く可憐な金の髪の王女様。
しかし、王女の執り行う政治は「悪政」。
今まで我慢していた怒りが爆発した国民達は、
武器を手に取り王女への復讐を図った。
それから数年後―
*
町外れの、誰も居ない小さな港。
青くどこまでも続く広い海は、浜辺に立つ少女の気持ちを晴らし...王女様と召使のお話 *10(最終話)
-
と、その時。
≪バンッ!≫
ドアが開かれた。そこには怒りに染まる国民達と、赤き鎧の女剣士、青の王子。
赤き鎧の女剣士は勝ち誇ったような笑みを零し、王女に扮装した召使にツカツカと歩み寄った。その姿は威圧感が有る。
「王女様。―いや悪ノ娘。今の気分はどうかしら?」
レンはニヤリと口元をゆがめると、
「最...王女様と召使のお話 *8
-
「何を言ってるのよ」
リンは少しバカにするように笑いながらいった。
「私は王女よ?召使の貴方の言うことなんて聞くわけ無いじゃない」
「……王女様」
レンが王女の手に触れると、リンは「いやっ!」と叫んでその手を振り払った。
「嫌よ!貴方が何をしたっていうの?何で私の身代わりにならなければいけないの?貴...王女様と召使のお話 *7
-
* *
「……」
私はアレ以来、レンの顔を見るのが恥ずかしくなった。それはレンも同じ様で、少し視線が合っただけでもパッと外してしまう。……頬を紅くして。
…………そのはずだったよね?
「ひゃう……」
現状報告。今、レンが抱きついています。しかも、なんか服を脱がそうとしています。危険です。
「れ、レン...アドレサンス <※妄想注意>
-
レンは血のついた服を着替え、王女の居る部屋へと赴いた。
今日のおやつはブリオッシュだよ。
リンに…大切な姉に、笑顔でそういう為に。
「リン、」
レンは部屋のドアノブに手を掛け、それを回した。
リンはレンの方を振り向き、パアッと笑顔になった。
「レン!」
リンはタックルまがいにレンに抱きつく。
レンは...王女様と召使のお話 *6
-
女王の言う事を、国民は何でも聞いた。
舞いを見たいといえば、国中から一流の踊り子が集まり、女王の前で舞った。
笑えといえば笑った。
殺せといえば―……簡単に殺した。
女王の言うことは、絶対遵守。いつのまにか、国はおかしくなり始めていた。
『コイツもダメか』
小さな夢は、小さく舌打ちをした。
* * ...人柱アリス *3番目アリス
-
「王女様、どうされたのですか」
「……何も無いわ」
王宮に帰ってからのリンの沈み様は、家臣達も心配するほどだった。
いつもは何度も着替えるドレスも、今日は1回も衣装を変えなかった。レンの作るいつも楽しみにしているおやつにも、手をつけようとしなかった。
おかしい。使用人たちがそう思い始めた。
……リン...王女様と召使のお話 *5
-
はっと、僕は目覚めた。ここは……
「街…?」
遠くに城が見える事から、どうやら城下町らしい。
僕は楽譜を片手によろよろと立ち上がる。
人で賑わう城下町。この全員の視線が僕に釘付けになったら、どうなるのだろう。
思いのまま……自由……
僕の脳の中をそんな言葉ばかりが駆け巡る。
突然、頭の中に声が響いた...人柱アリス *2番目アリス
-
ゴーン……ゴーン……
「レン、次はあっちよ!」
「ちょ、王女……」
今日のおやつの時間は、別の場所で行われることになった。
黄の国の隣国、緑の国。自然豊かで、何よりも国の全員が緑の髪という事が一番この国を目立たせている。活気に溢れた城下町は、黄の国では絶対に見れない情景だ。
そして、なぜこの場所にリ...王女様と召使のお話 *4
-
はっと、私は目覚めた。……ここは…
「一本道……?」
私は剣を片手によろよろと立ち上がった。
何処までも続く一本道。それは何処に繋がっているのかさえ分からない。
突然、頭の中に声が響いた。鼓膜からではない、脳に直接響いてくる声。
『さあ……メイコ。君にどんな事ができるのかな?』
「……私……は……」...人柱アリス *プロローグ
-
「お金が足りない?」
リンは、玉座から立ち上がりそう告げた。
王女のドレスは今日も絢爛豪華だ。そして、一度着たドレスは二度と袖を通さないせいか、ドレスの数は膨大だ。今日でも着替えたのは4回目。
そしてクローゼットが足りなくなれば、国民から搾り取った金で買う。
リンはこれまた絢爛豪華な扇子で口元を隠し...王女様と召使のお話 *3
-
「レン……?」
リンの僕の存在を確かめるような声が、遠くから聞こえた気がした。
トクン、トクン。
多分、僕もリンも鼓動がシンクロしているハズだ。
僕とリンの顔は間近に迫る。
リンの女の子らしくなった顔が間近に有るのが、もっと心拍数を上げた。
僕は、リンを押し倒している。
それは紛れもない事実……僕の...アドレサンス<自己解釈> *5(レン視点)
-
「レン……?」
心臓の音が大きすぎて、自分の声さえ遠くから聞こえる。
レンの顔が間近に有るのが、もっと心拍数を上げた。
私は、レンに押し倒されている。
それは紛れもない事実……私の心拍数を上げるのに十分な理由。
「……リン」
数秒経って、リンがゆっくりと唇を動かした。
自分と同じ、青い瞳で見詰め合う...アドレサンス<自己解釈> *5(リン視点)
-
ボーン…ボーン…ボーン……―
12時を告げる柱時計の音が、鳴った。
その時計のゆらゆら揺れる振り子は、まるで僕とリンの今の心情のようだった。
僕はそっと唇に触れる。まだ、ほんのり温かかった。
「……ねえ」
突然、リンが僕に話しかけてくる。
リンは、言葉を続ける。
「……ほんとに、行っちゃうの?」
「...アドレサンス<自己解釈> *4(レン視点)
-
「さあ。私を楽しませて」
A
不気味な死人(こうもり)の 笑い声
赤い沼に落ちて また生まれる
さあ私を 楽しませてよ
狂気(すてき)なワルツを踊りましょ
B
カラカラ騒ぐ 地獄の不寝番
舞うのは 悪魔や大罪人
さあ 宴の始まりだ...死者の国へようこそ!
-
ボーン…ボーン…ボーン……―
12時を告げる柱時計の音が、鳴った。
その時計のゆらゆら揺れる振り子は、まるで私とレンの今の心情のようだった。
私はそっと唇に触れる。まだ、ほんのり温かかった。
「……ねえ」
私は、レンに言う。
「……ほんとに、行っちゃうの?」
「…え?」
「……これからは…違うベット...アドレサンス<自己解釈> *4(リン視点)
-
僕は、リンの髪を梳かし始めた。
リンのお気に入りの櫛は、リンの髪を綺麗に纏めていく。
鏡に映るリンの顔は、少し微笑んでいた。
僕と一緒の、金色と亜麻色の混ざった母さん譲りの独特な色の髪。
そういえば、僕とリンが一緒の箇所は、ここだけになってしまったな……
僕は、ふとそんな事を思った。
そう思うと、僕...アドレサンス<自己解釈> *3(レン視点)
-
「あら、おやつの時間だわ」
今日も王女の口癖が自室に響いた。
つい先刻、三時を告げる教会の鐘が王宮に鳴り響いた。
王女はつまらなさそうに読んでいた半ば押し付けられた本から顔を上げ、嬉しそうな顔で口癖を呟いた。
王女は金色の髪と海より澄んだ青い大きな瞳が特徴の、可憐な少女だ。しかし、その王女が国の頂点...王女様と召使のお話 *2
-
シャッ、シャッ。
私のお気に入りの櫛が、私の髪を梳かす微かな音が聞こえた。
私は今、レンに髪を梳かしてもらっている。ボサボサだった髪が綺麗に纏まっていくのを、少し微笑んで見ていた。
パサリ、パサリと櫛で梳かして行く度肩に落ちる、金色と亜麻色の混ざった母譲りの独特な色の髪。
そういえば、私がレンと同じ...アドレサンス<自己解釈> *3(リン視点)
-
僕は少し間を置いてから、リンに「隣いい?」と……なるべく震えそうになる声を抑えて、笑顔を作ってリンに聞いた。
リンは無言で僕が座れるスペースを作る。僕はそこに座った。
「…リン」
少しの気まずい沈黙の後、僕が口を開く。
リンは「…何?」とさっきと同じ返事を返してきた。
「髪……梳かそうか?」
僕は、...アドレサンス<自己解釈> *2(レン視点)
-
レンは少し間を置いてから、「隣いい?」と聞いてきた。私は無言で隣を開ける。レンは少し遠慮がちに隣に座った。
「…リン」
「…何?」
もう一度、さっきの会話が繰り返される。
レンは、私に向かって柔らかく微笑むと、
「…髪、梳かそうか?」
と言ってきた。
「え?」
私は慌てて鏡台を見る。
そこには、いつ...アドレサンス<自己解釈> *2(リン視点)
-
僕は、覚悟を決めた。
今日は盛大なパーティーが開かれた。特に誰の誕生日というわけではない。ただ、パーティー好きの両親が主催の、気まぐれのパーティーだ。
リンも僕と同じ事を思っていたらしく、会場を爛々と瞳を輝かせて見ていた。
でも…―僕等は「姉弟」だから。
リンが戻ってくる少し前、母さんに話を持ちかけ...アドレサンス<自己解釈> *1(レン視点)
-
「…」
私は、偶然聞いてしまった。
今日は家で盛大なパーティーが開かれた。それはパーティー好きの父と母が主催で行われていて、色々な人が来ていた。
豪華なドレスを着た大人たちや、普段の倍はある料理、いつもより光って見える大理石の床。全てが私にはまぶしく見えた。
今はもうパーティーは終了して、それぞれ帰...アドレサンス<自己解釈> *1(リン視点)