ライカとフラジャイル

ここにはなんもなくたって
どうしてったって
置いてかれてんだ
わかったろ?
空をクジラが泳いだって

(non title)

あなたの声も　忘れてしまう

【応募】BEAT

１A
人の　いない　ホームからず　っと　乗りも　しない電車待って
ちょっと　した　ことで心　膿んで　ほんと　嫌んなっちゃうなぁ
「私　まだ　帰れないよ　まだ　顔が　見つからないんだ」って
言葉　から　見失って　ほら　合わす　顔も言葉もないな

Knock

青ざめた朝と、赤らむ夜とを越えて、今　君に会いに行くよ。
ナトリウム灯を越えて、さ。
ポンコツポラロイドが切り抜き損ねた、君の笑顔を拾いにさ。
夜更けの先まで、消えるの、さ。
いつだったか、君が大人になる夢。

逆さまを少し

言葉がね、見つからないんだ。
机の中も、ベッドの下も。探したけれど。
誰かがどこかに捨てたんだ。
白線の間に続く深海とか　薄暗い朝焼けの雲とか
全部逆さまになって落ちてってさ。

オペマペ

欲しいものは　上にばかり
見上げてばかり　もう疲れたな
喉にかかった　言葉吐いても
汚いばかり　嫌んなるな
羽が欲しいと思ったことは　無いんだけど

秘め言　

青い夕焼け　ひとつ、落っこちた。
それだけのハナシ、なんだけど
飲みかけのコーヒー　置いてきちゃったな。
大丈夫かな、なんてさ。
それでいいと、君が言うなら。

最初で最後でもう会えない君と引き摺る僕がさみしがるだけの話

世界が動くその時に
砂漠の真ん中に雨が降った
陽が照ったまま雲もない空に
君が雨を降らせたの
世界が動くその時に