たまに更新。たまに熟読。
プロフィールを見る投稿作品24
もっと見る-
こんにちは!松岡史晃です。
誰も足を踏み入れない夜の裏側で静かに紡がれる音の旋律があります。
それは冷えた空気がかすかに震える瞬間にだけ聴こえるとても小さく繊細な響きです。
私たちが昼の眩しさの中で忘れ去ってしまった微かな記憶や名前のない感情はどこへ届くのでしょうか。
言葉にしようとすれば指の隙間か...月光を煮詰めたスープを飲む星の調律師について
-
こんにちは!松岡史晃です。
誰も歩かない古い回廊の奥に、忘れ去られた音の破片が転がっています。
それはかつて誰かが吐き出した息の形をしていて、冷たい床に触れるたびに微かな甲高い音を立てて跳ね返ります。
世界が深く眠りにつく刻、私はその小さな欠片をひとつずつ拾い上げ、壊れた靴の底に埋め込んでいくのです...ガラスの心臓を拾い集める透明な靴職人
-
こんにちは!松岡史晃です。
言葉にできなかった思いが沈殿していく場所をどこかで見たことがあります。
それは深い海の底にそっと置かれた小さな箱のような形をしていて、誰も触れることのできない光を内側に閉じ込めています。
私たちが日々の生活の中でこぼし落としてしまう無数の感情や途切れた声は、どこへ消えてい...微熱を帯びた深海都市の記憶装置について
-
こんにちは!松岡史晃です。
誰もいなくなった放課後の音楽室のように静まり返る空間で、私の手のひらにある透明な丸薬が小さく跳ねます。そこに閉じ込められているのは、かつて誰かがノートの端に走り書きした届かない叫びと、光を失った球体のささやきです。指先で軽く叩くと、低い不協和音とともに鈍い紫色の粉末が舞い...歪んだ硝子の球体で呼吸を忘れる遊戯について
-
こんにちは!松岡史晃です。
街の輪郭が曖昧になり静寂が部屋の端から染み出してくる刻、私の手元にある古いネジが勝手に回り始めます。そこに蓄えられているのは、かつて誰かが吐き出せずに呑み込んだ未完成のメロディと、翼を奪われた小さな機械の呟きです。指先で触れると、かすかに冷たい音を立てて小さな火花が散りま...錆びた骨組みの鳥籠で喉を燃やす機械について
-
こんにちは!松岡史晃です。
街の灯りが全て冷たい氷のように固まる時間になると、私の机の上にある古い硝子瓶が静かに鳴り始めます。そこに閉じ込められているのは、かつて誰かが吐き捨てた未完成の詩と、空に浮かぶことをやめた小さな月の死骸です。爪先で突くと、鈍い音を立てて蒼い光の粉が揺れます。
私たちが言葉を...透明な水槽で死んだ月を飼う方法について
-
こんにちは!松岡史晃です。
ガラス越しに見つめる世界はいつも少しだけ歪んでいて、触れようと手を伸ばすたびに冷たい感触だけが指先に残ります。私たちが作っているのは、どこか遠くで溺れている誰かのために投げかける命綱のような音であり、色なのかもしれません。
街の明かりがひとつずつ消えていく時刻になると、部...錆びた水槽で鯨が歌う理由について
-
こんにちは!松岡史晃です。
あの日空から落ちてきたのは小さな冷たい種でした。指先で触れると、かすかな振動とともに誰も知らないメロディが脳裏に浮かびました。それは遠い昔に途絶えた星のささやきであり、誰かがどこかで置き去りにした記憶の欠片のようでした。
私たちはいつでも、見えない透明な箱の中で言葉を紡い...名前を忘れた星が崩れる瞬間の味について
-
こんにちは!松岡史晃です。
誰の視線も届かない静かな部屋で、私はひとり、古びた振り子時計が刻む規則正しい音に耳を傾けています。左右へ規則的に揺れる振り子は、まるで過ぎ去った時間の断片をひとつずつ削り取っては、冷たい床の上に静かに積み上げているかのようです。言葉にしようとすると途端に形を失ってしまうか...振子の周期と標本箱の中のささやき
-
こんにちは!松岡史晃です。
誰も訪れることのない冷たい海岸の片隅で、私はひとり静かに、透き通ったガラス細工の小さな心臓を磨き続けています。それは光をあてると淡い青色に透け、内側に小さな空洞を抱えています。言葉にしようとすると消えてしまうかすかな感情を、私たちはいつから歌という形に変えて届けるようにな...引き潮の海へ流すガラスの心臓
-
こんにちは!松岡史晃です。
音すらも凍りつくような遠い宇宙の片隅に、誰も知らない小さな工房があります。私はそこで、誰のものでもない声の抜け殻を拾い集め、新しい形を与える仕事をしています。日々ガラスの向こうから流れてくるかすかな感情の波を捕まえては、見えない五線譜の上にそっと並べていくのです。
私たち...不可解な骨組みと透明な鳥の鳴き声
-
こんにちは!松岡史晃です。
音も光も届かない冷たい世界の片隅で、私はひとり静かに、透き通った氷砂糖の破片を口に含みます。それはゆっくりと私の体温に溶けて、喉の奥へと甘い沈黙を運んでいきます。その甘さはどこか寂しくて、とても懐かしい味がします。言葉にしようとするとすぐに消えてしまうような、ひどくかすか...別の星のあなたとつなぐ冷たい糸電話
-
こんにちは!松岡史晃です。
誰もいない部屋の隅で、私は冷たい水槽を見つめています。ガラスの向こう側には、どこまでも深い青が広がっていて、まるで遠く誰も届かない未知の世界の底に潜り込んでしまったかのような、静かで冷ややかな静けさです。水槽の中では、名もない小さな泡がぽつり、ぽつりと生まれては消え、その...誰の耳にも届かない青い針金の歌
-
こんにちは!松岡史晃です。
音も立てずに回り続ける冷たいゼンマイの街で、私はひとり、世界の綻びを探しています。張り巡らされた複雑な糸の隙間から、ときおり誰かの小さなため息が漏れて聞こえてくるからです。誰も気づかないような場所で静かに動いている感情の揺らぎや、誰にも届かずに消えていった悲しみの欠片。私...黒い薔薇の歯車と歌わない機械仕掛けの鳥
-
こんにちは!松岡史晃です。
光がほとんど届かない冷たい水の底で、私はただ静かに世界の呼吸を聴いています。この広い星空には、数え切れないほどの美しい光が瞬いていますが、それぞれの星がどんな痛みを抱え、どんな音を奏でたいと願っているのか、耳を澄まさなければ聞こえてはきません。私の役割は、そんな静かな夜の...深海に沈む植物園と錆びたハサミ
-
こんにちは!松岡史晃です。
風も届かない冷たい世界の片隅で、私はただ静かに世界の呼吸を聴いています。この広い星空には、数え切れないほどの光が瞬いていますが、それぞれの星がどんな痛みを抱え、どんな音を奏でたいと願っているのか、耳を澄まさなければ聞こえてはきません。私の役割は、そんな凍てついた夜の底に隠...氷で作られた植物園と溶けない嘘の破片