タグ「和」のついた投稿作品一覧(8)
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◇飾りの映える深い緑髪
薄く笑むは赤い紅
殊更大きな外八文字に
覗かせたるは足の白
◇もう身に慣れた衣裳の重さ
裾の先まで気を払う
吐息一つも意図したままに
ほら、見惚れていて
◇ゆるり、ごとり
ゆるり、ごとり...【曲募集】花魁道中
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春の訪(おとない)
感じる日和
何ということもなく
不思議と心、浮き立ちます
三寒四温 乗り越えて
二葉は六花(ろっか)を融かしゆく
一色(いっしょく)景色は一変し、
閉ざした五感は目を覚ます
浮かれましょう
花々たちも嬉しそう...春爛漫【曲募集】
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あの日から、
わたしは歩みを止めたまま
草音(くさおと)に振り向いては
居ない貴方の名を落とす
星を見上げて、
伸ばした手に凍(こお)る空
手繰(たぐ)るように、きゅっと
幾つの時が過ぎたでしょう
花が散り
蝉が鳴き...懺(ざん)【曲募集】
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ゆるり、ゆらり
ふわり、こぽり
ところどころ
灯(ひ)の灯(とも)る道
灯(あかり)から逃げ
まろやかな闇の中
ひとりきりで
己の形も分からずに
溶けて
消えて...金魚【曲付けてくださいっ】
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千代紙 一枚(ひとひら)折り込めて
永い夜の手慰み
星夜の下(した)で耳すませ、
夜風にあなたの音探す
会えないと、分かっています
昨夜がわたしの番(ばん)でした
当然と分かっています
あなたは素敵な方だから
けれど思い裏腹に
落ちる涙をどうして...千羽鶴【曲付けてくださいっ】
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これは、昔々になる話
ある一人の歌唄いが
どこにでもある ありふれた恋の相手へと
贈った歌
当たり前に 過ごしてる奇跡は
誰にとっても日常で
想い合う ふたりなんて、
誰も 気になど留めなかった
これは、誰の歌?
いつの 時代の歌?...【曲募集】詠み人知らず
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我らに用意されたるは
青く、青く澄んだ器
一色(ひといろ)だけなど 佗(わび)しいこと
我らで、彩りを添えましょう
秘めたる種を
秘めたままなど
なんと勿体無き事よ
疾(と)うに 冬は
過ぎておりませば
共に、花を咲かせませぬか...花興宴(はなきょうえん)
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今宵は、月満ちる晴れの日
朱塗りの杯(さかずき) 傾けて
酒精に誘われ給(たも)うた花舟(はなふね)、
薄紅(うすべに)の あなたとお揃いね
自信作だと胸張るうさぎが
勧めるお団子を、一つ
かぐや姫の愚痴を肴(さかな)に
宴は 深まる
飲めや、歌えや
懇情(こんじょう)の宴...【初投稿】月見酒